代表取締役社長 中嶋一生
設立 | 2004年9月(創業2003年10月) |
---|---|
事業内容 |
|
会社HP | http://www.hyoki.jp/ |
『社長』というヒーロー
私の地元である滋賀県近江八幡は、
江戸時代の「近江商人」という言葉に代表されるように
古くから商業が非常に盛んな土地柄です。
また、そんな土地柄で大事にされていた考え方は「三方によし」というもの。
そのため「売り手よし、買い手よし、世間よし」という考え方が
幼い頃からありましたし、実際、私の父も寿司屋を経営していたりと、
何かと商売というものが身近にあったんです。
なので、中学生くらいの時期から自然に、
「自分も社長になって、商売をしたい」という気持ちを抱いていましたね。
ちょうど、幼い子供がヒーローに憧れるように、
私にとっては「商売をする社長」という存在がいつもありました。
実際、父親が店を切り盛りする姿を見て、
「自分ならこんな工夫をするな」とか「もっと面白いこともできるのに!」
と日々考えていたことを思い出します。
そんな私が、大学卒業後にまず料亭に勤めて板前の修業をしたのは、
「社長になるための前試合として、厳しい環境を経験しておいた方が良い」と
思ったのがキッカケでした。
こうして進んだ修行の道が、
想像を絶するほど過酷なものだとは、この時は全く知りませんでした。
料理させてもらえなかった修業時代
私は夏入社で料亭に勤め始めたのですが、
まず、勤めて最初に驚いたことが、
春に入社していたはずの同期の姿が見えなかったこと。
そして同期がいなくなった理由は、入社間もなくして気づくことになります。
現場にでても、料理はさせてもらえず、自分の居場所なんて無い。
このような想いになることがほぼ毎日だったのです。
その中で唯一できることといえば、
先輩の料理を全神経を研ぎ澄ませて観察し、盗むこと。
そんな日々が続いた板前としての修業は、様々な意味で僕に衝撃を与えてくれ、
とても過酷な環境ではありますが、もっともっと日本料理を勉強したい!と、
日々思うようになっていました。
しかしそう思っていた矢先、この料亭の閉店を告げられたのです。
この時、あらためて自分の想いとじっくり向き合うことができました。
元々、社長になるための下積みとして選んだ修業先。
でも、その1年後には日本料理に魅せられている自分がはっきりといました。
そして、このような環境の中で、どんどん担い手が少なくなっている
今の日本料理業界の体制を自分が何とかしようと考えたのです。
「こんな素晴らしい日本料理をもっと広めていきたい」
修行時代に過酷な環境を経験している私には絶対の自信がありました。
そして「社長になろう。」と決意しました。
『そのイメージ、おかしくないですか?』
会社を設立し、京都でお店を開店。
最初は、今振り返ってみても苦い経験ばかりでした。
飲食業の仕事の喜びは、何と言っても「感謝がもらえる」ことだと思っています。
でも、その時は感謝どころか、
お客様にさげすまれたり、無理な要望を言われたり散々でした。
ある時、弊店の料理を召し上がって頂いたお客様から、
「今日の満足度から言うと、半額だな。まけてくれ。」と言われたことを痛切に覚えています。
勿論、こちらの失態であれば即座に謝罪致しますが、
お客様は十分にその時間を楽しんでいらっしゃった様子でした。
僕が丁寧にお断り申し上げると、
お客様からは「飲食業ならば、ホスピタリティってものがあるだろっ!」とこちらが叱責される始末。
この経験から、今日に至るまでの強い信念が自分の中にできました。
「業界の常識を変えて、働く人がリスペクトされるような業界に変えてみせる」
そう思ってから早10年。
決して平坦な道ではなかったですが、
業績も右肩上がりで、新規出店も継続してできるようになってきました。
こうしてまずは国内の体制をしっかりと整えていきます。
ようやくスタートラインに立てたと感じます。
ここから、私たちの挑戦が始まりますよ。
どうせやるなら、思いっきりやろう!
弊社のもう一つの強みがあるとすれば、
「前向きに変化していける」という部分ではないでしょうか。
歴史と伝統がある日本料理業界では、働く社員の平均年齢は40代と言われることが多いですが、
弊社のそれは20代後半なんです。
もちろん、経験豊かな方も素晴らしいですが、
「経験やスキルは無いけれども、自分自身を磨いていきたい」
「若いうちから、活躍できる環境で働きたい」
という方にチャンスを提供していける会社でありたいと強く思っています。
僕は社長という立場ですが、現場の社員から
「もっとこうした方が良い」という工夫や改善点が日々上がってきます。
自分で考えて、変化に挑戦していく社員がいることは、実は弊社の一番の誇りなんです。
そして、若い社員の力に引っ張られるようにこれまで成長してきた弊社も、
次のステージに移ってきています。
店舗展開の面でも、毎年2店舗の新規出店を計画しています。
5年後には、国内15店舗に拡大、そして売上高20億円を見込んでいます。
会社が大きくなるにつれ、本部機能のポストも増えてきているので、
頑張って結果を残せば、どんどんそのポストに就けるというメリットもあります。
若さはハンディキャップではなく、
大きなアドバンテージであるととらえていただきたいと考えています。
変化しなければ、企業は死ぬ
弊社のもう一つの強みがあるとすれば、
「前向きに変化していける」という部分ではないでしょうか。
歴史と伝統がある日本料理業界では、働く社員の平均年齢は40代と言われることが多いですが、
弊社のそれは20代後半なんです。
もちろん、経験豊かな方も素晴らしいですが、
「経験やスキルは無いけれども、自分自身を磨いていきたい」
「若いうちから、活躍できる環境で働きたい」
という方にチャンスを提供していける会社でありたいと強く思っています。
僕は社長という立場ですが、現場の社員から
「もっとこうした方が良い」という工夫や改善点が日々上がってきます。
自分で考えて、変化に挑戦していく社員がいることは、実は弊社の一番の誇りなんです。
そして、若い社員の力に引っ張られるようにこれまで成長してきた弊社も、
次のステージに移ってきています。
店舗展開の面でも、毎年2店舗の新規出店を計画しています。
5年後には、国内15店舗に拡大、そして売上高20億円を見込んでいます。
会社が大きくなるにつれ、本部機能のポストも増えてきているので、
頑張って結果を残せば、どんどんそのポストに就けるというメリットもあります。
若さはハンディキャップではなく、
大きなアドバンテージであるととらえていただきたいと考えています。
学生のみなさんへ!
学生の皆さんへのアドバイスは4つあります。
1つ目は、人付き合いを大切にすること。
学生の本分として、がつがつ勉強するのも当然いいことですが、
仕事というのは結局、人間関係だなと思うんです。
仕事仲間だけではなく、仕事とは全く離れたところでの人間関係も、
社会人としてさまざまな形で役立つことは、間違いないです。
人として、信頼されるような、人間としての魅力をしっかり磨いてほしいと思いますね。
2つ目、特に起業を考えていたり、社長業に興味がある学生さんは、
とにかく社会に出て働いてみることが必須です。
それも、チェーン店のアルバイトのようなところよりも、
夫婦が二人だけで切り盛りしているような小さい酒屋さんなんかで働いてみれば、
そこから経営者として得られるものは極めて大きいと思いますね。
小さいお店を手伝うことで、仕入れから売るまでの流れが全部見えて、
商売というものの「勘どころ」を押さえられるようになります。
3つ目、最後の一人になっても、やり抜く覚悟を持つこと。
実際、私は修行時代に本当の意味で最後の一人を経験したわけですが、
でもそこで挫折しなかったから今の私がいます。
そして学生の時に抱く”一生懸命”と社会人が求める”一生懸命”は全く違うということ。
社会人にいざなる時は、そこの覚悟を今一度引き締める必要があると思います。
最後に4つ目は、感謝の念を持ち続けること。
当たり前のことですが、意識していないと意外とできないです。
特に苦しい状況に置かれたときこそ、
改めて、負けない気持ちと人への感謝の心は大切にしてもらいたいと思います。
いつまでも僕は原点の商売人です。
皆さんも初心を忘れず輝く未来のため、
今を精一杯悔いのないようにしてくださいね。