代表取締役社長 宮崎 諭
設立 | 2011年10月 |
---|---|
事業内容 |
|
会社HP | http://www.itpm-gk.com |
学生起業でレコード店を開業
エンジニアとして13年くらい働いていましたが、
エンジニアになる以前はというと、学生起業でレコード屋をやっていたんですよ。
理由も簡単で、音楽が好きだったからです。
レコードを集めているうちに海外へ買い付けに行くようになったんですが、
渡航費もバカにならないということで、
「余ったら売ればいいや」といつも少し多めに買って帰ってきてたんです。
その流れで自然にレコード屋を(笑)。
それでも月に数十万くらい売り上げていましたから、学生の収入としては十分でしたよ。
レコード屋は確かにやっていて楽しかった。
好きなことだったし、売上もしっかりしていましたしね。
ただ、このまま一生レコード屋をやるのかって言われると、それはないなと思いましたね。
ちょうどその当時はITバブルの時代でもあったので、
面白そうなITの世界に足を踏み入れることにしたんです。
またITが普及し始めた頃だったので、メールを送ることはできても、
なぜ送れているのかを説明できる人が周りにいなかったんですよね。
だから操作よりもITの仕組みそのものについて知りたい、学びたいと思いました。
ITの仕組みが知りたくて…
そうは言っても仕事の決め方はとても安直(笑)。
求人情報誌をパラパラとめくって、内容をよく読みもせずにフィーリングで選びました。
最初に就いた仕事はコールセンターの仕事。
当時は光ファイバーなんてものは殆どなく、ADSLがサービスを開始した時代。
そこでの電話サポート業務でした。
ADSLを契約したけど全然インターネットが出来ない、Webページの表示される速度がもの凄く遅い、
といったトラブルの電話対応をひたすらこなしていました。
口頭で説明するには知識がないとうまく対応できません。
そこで自分でも理解するために勉強をして、
ようやくインターネットの仕組みやメールがどうやって送られているのかなどを理解していったんです。
とりあえず第一の目的は達成したというわけです(笑)。
肩書きこそ「テクニカルサポート」という立派な名前がついていましたが、
自分たちはあくまでも電話で対応するだけ。
実際に現場へ行ったり、最終的なトラブルを解決したりするのはエンジニアでした。
だから何か問題があるとエンジニアの人たちに依頼するわけですが、
まあ彼らが偉そうなもんで(笑)
「この人たちはどんな仕事やってんだ?」と今度はエンジニアに興味が湧いてきて、
運よく海外で勤務する経験をした後、あるベンチャー企業に社員第1号として転職することに。
そこでエンジニアとしての経験を積み、その後は某IT上場企業へ転職。
そこで目の当たりにしたのがエンジニアが置かれている現実でした。
同じ業界にいても知らなかったエンジニアの現実
自分もエンジニアとして10年以上働いてきたのですが、
業界が今より活況だったことや、所属していた会社の方針もあり、
ベンダーと言えどもお客様と直接取引する形がほとんどでした。
というか、実際はあまり意識しないで働いていたのだと思いますが。。
この現実に直面したのはつい数年前のことでした。
自社の開発プロジェクトにPLとして参加する事になり、
ベンダー(=エンジニア)に仕事を発注して頼むことになるのですが、
そこで目にしたのが彼らの待遇の悪さでした。
あんまり詳細は言わない方が良いと思うのですが、様々な問題がエンジニアたちを苦しめていたのです。
給与は安い、仕事はキツい、自分の希望は中々叶わない。
これが現実なのですよ。と心が折れている人たちが多い事に大変な驚きを覚えました。
何とかプロジェクトは無事に終了したのですが、その時の皆の顔が忘れられず、
知人等も含め、色々リサーチをした結果、
どうもこれは業界ではごく当たり前の事なのだという結論に達しました。
リーマンショックの影響などもあり、エンジニアへも少なからずしわ寄せはあると感じていましたが、
まさかこれほどだとは思いもしませんでした。
「これじゃエンジニアたちに希望や夢がないのは無理もない。このままではマズイ」と危機感を覚え、
少しでも彼らエンジニアの環境を改善したいとの思いから会社を立ち上げることになったのです。
すべてはエンジニアのために
HPはそろそろ作り変えなきゃなんですが、最近ようやく固まって来た当社の理念は
「自らの付加価値を見い出し、社会に貢献できる人間たれ!」
という言葉に尽きるのではないかと思います。
自分に付加価値がつけば、できることの幅、奥行きが広がる。
もちろん給与も上がります。
そして最終的には自分の事だけでなく、社会にも貢献できるような人間として成長して欲しい。
会社はそのバックアップの為に存在する。
ITPM(=IT People Management)という社名にもそんな思いを込めました。
だから会社作りにも随所に「エンジニアのために」という創業当初の思いが強く見られます。
例えばシステムエンジニアリングサービス事業では、
全ての案件情報をエンジニア(社員)たちに開示します。
そして仕事内容や給与面など、自分の望む条件と合致した案件を選んで
仕事に就くことができるようになっています。
エンジニアの希望は十人十色。
ワークライフバランス重視、仕事内容重視、給与重視、勤務場所重視…本当に人によって様々です。
ただ、全員が前職で叶える事が出来なかった事を当社では100%実現しています。
それによって、エンジニアは各現場で高いパフォーマンスを発揮しているので、
この考え方は正しいという確信に至っています。
その代わり、営業が尋常ではない努力をしなければなりませんが(笑)
当社の中途採用は未経験者も受け入れています。
ただ、新卒であればはじめからエンジニアだけを目指すのはやめた方がいいんじゃない?
と言わせて頂いています。
エンジニアに必要な要素は「技術力」よりも「人間力」です。
社会経験の無いままエンジニアとして進むよりは、
その前の段階で営業や人事といった多くの人に出会う機会のある業務に就き、
業界の何たるかを知った上で、それでもエンジニアがやりたい!となれば、
会社はそれを全力で支援したいと考えています。
あなたの未来は、あなたのやる気次第!
今後についてのやりたいことは社員からの声に極力任せるようにして、
私は人を育てることに注力していきたいと思っています。
テクニカルスキル+コミュニケーション能力を兼ね備えたエンジニアを抱えているのが
当社の強みでもありますので、
そういったエンジニアにどんどん成長して貰うためにも、
自社の育成システムを確固たるものにしたいという想いがあります。
そして一緒に働く仲間に求めることはやっぱり「やる気」です。
ただ、やる気というのは目に見えないものですから、いくら口で「やる気あります!」と言ったところで
相手に届かなければ何の意味もなくなってしまいます。
だからやる気があるという人には
「形にして見せて下さい」と課題を出すことにしていますね。
もちろん、その形は人それぞれですから、採用条件も人によって異なるというわけです。
一次面接から代表者である私が直接面接をするようにしていますから、
その部分をきちんと伝えてお互いにミスマッチが起こらないように気をつけています。
これから仕事に就く若者に伝えたいのは、
志望する業界のことをよく調べようということ。
とにかく興味を持って、アンテナを張って情報を収集して下さいということです。
どんな業界でも「何を目指すか、何になりたいか」が全てだと思うので、
その辺りのところはよく考えられた方が良いと思います。
そして起業を目指す方に伝えたいことは、「やってやれないことはない」です。
どんなことでも頑張ればきっと誰かが見ていてくれますし、手を貸してくれます。
周りからの応援を味方につけるためにも、とにかく一生懸命に頑張ることが大事だと思います。
願いはきっと叶います!