会長 坂口 頼邦

会長 坂口 頼邦

設立 2001年8月7日
事業内容
    • 賃料保証業務及び付帯サービスの企画運営
    • 総合不動産サイト 注文コム不動産 企画運営
会社HP http://www.nap-service.com/

23歳で起業

父が経営者だったのが大きく影響していると思いますが、
小学生の時にはすでに社長になろうと決意。
その決意は変わらず、大学卒業後は迷わず起業の道を選択しました。
会社を起こすなら、ただお金を稼ぐ為だけの起業ではなく、
稼いだお金で人を幸せにしたい、そのような意義がある起業をしたいと
若い頃から常に考えていました。

大学時代の先輩と二人で個人宅へのクリーニングを行うビジネスからの出発。
とは言え、2人とも経営はまったくの素人。
当然クリーニング業だけでは生計は成り立たず、
深夜に新聞の印刷工場から、新聞配達まで配送のアルバイト。
一息つく間もなくクリーニングの業務を終日こなし、
その後は家庭教師と、休む間もない生活を半年ほど続けましたが、
なかなか上手くいかない日々が続きます。

このままでは夢に追いつけないと考え、
大学時代に宅建の資格を取得したのを利用して、
東京での不動産業として新スタートの試みを考えました。

しかし、そこで必要となったのは起業のための資金。
両親へ用立ての相談をしたところ、
不動産をするなら地元に売りたい分譲マンションの計画があるから、
まずはそこからやってみたらどうかと言われ、
地元の熊本に帰り、不動産業をすることになりました。

結局、帰郷し、その分譲計画を検討したのですが、
最終的に、当時としては売れる場所ではないと判断し、中止しました。
とは言え、私としてはせっかく帰ったのだから、
不動産会社を立ち上げることにしたのです。

苦しい時のあと一歩。熊本で初の賃貸情報誌

当時の熊本にはまだ不動産情報誌がなく、
家を探している人は不動産屋をいくつも歩き回らなくてはいけませんでした。
効率良く進める為に情報誌を作れば、
お客さんはその1冊で多くの物件を探すことが可能となり、
不動産業社も雑誌一つで多くのお客さんの目に触れることになります。
この様な情報誌があったら世の為になるはずだと、
実は起業当初から考えていたのですが、
地元熊本で不動産業を始め5年、誰もやらないのなら自分達で作ろう、
そう思って作ったのが賃貸情報誌「アパハウ」です。

ところが、やっと発行に漕ぎ着けた当日、
なんと他のライバル会社も日を同じくして似たような情報誌を創刊。
ただでさえ、物件情報が決して多くはない熊本で、掲載物件の取り合いになりました。
しかし雑誌の知名度はほとんどありませんでしたから、
成果がみられないと掲載は減る一方。
もう駄目かも知れないと感じる日々が続きました。
そのような状況の中、大学時代に格言を書き集めたノートを読み返すと、
「もう駄目と言えるうちはまだ余力がある」
この言葉が目に入りました。
その言葉に励まされ、あと1回だけと、「アパハウ」を出すことを決めたのです。

発売日、部下にライバル社の雑誌を買ってくるように伝えると、
相手の情報誌はたったの1ページに縮小。
厳しい状況は決して自分だけではありませんでした。
相手も厳しかったのです。
苦しい時、あともう一歩を諦めなかったその努力が結果的に勝ちに繋がった。 
この時の経験が今の成功に繋がっています。

情熱に後押しされた赤字続きの4年間

経営が赤字続きの中、それでもアパハウを発行し続けました。
その間、その赤字を埋める為に様々な新事業に手を出しましたが、
なかなか上手くはいかない。

結局、他のビジネスからは手を引きましたが、
アパハウの事業だけは辞めようとは思いませんでした。
稼ぐ為だけに始めた仕事は、
稼げないと分かった瞬間にやる気が失せる。
でも、本当に人の為に役立てたいという信念がある事業は
たとえ儲からなくても止めようとは思いません。
事業を継続させるためには、仕事に対する信念や情熱が必要だと常々感じます。

世のため、人のためから始まった新事業

不動産業者にとって家賃滞納の催促も行わなくてはいけない重要な業務。
督促を怠り、返済できない額にまで滞納が膨らめば
住人が追い出されてしまうこともあるからです。
売買や賃貸契約などの花形の仕事に比べ地味な仕事。
家賃滞納の催促は後回しになるというのが実情でした。

それならば、この家賃管理を専門で行える会社を弊社で行えば良いのではないか、
そう思い始めたのが今の賃貸保証業【ナップ】です。

不動産業者はメインの契約業に集中ができ、
入居者は保証人がなくても借りることができる、
大家さんも滞納が無くなり円滑に仕事が進む。
まさに皆が幸せになれる業務のスタートでした。
「世の中にまだないけれど、これがあればもっと便利になる」
ということをすぐに発見できるように、
常にいろんなことにアンテナを張っていることが重要。

経営者なら特に、会社の分野だけでなく
アイディアは思いもよらない所に落ちているはずです。

学生の皆様へ

私が社員に常日頃伝えているのは、
仕事を通して自分自身を高め、世の中を良くするんだという心意気。

人生の大半を占める仕事においては辛い事や、大変な事だけでなく、
その先に成長ができる楽しみを見いだすことが大切です。

学生の皆さんには既にある業界で頑張るという考え方だけではなく、
今までにない付加価値のある仕事を自ら創り出して欲しいと思います。
若いうちは、失敗を恐れず自分にしか出来ないビジネスをすること。
60歳を超えた私でさえ、10~20年の間に1000社のグループ企業を作りたいと
向上心を持ち続けています。

弊社の社員には、独立を目指し社長になって欲しいと伝えているので、
起業精神のある学生さんには是非とも我が社へ入社して頂きたいです。
弊社で新事業を立ち上げれば、経営者としての経験を積むことができ、
例え失敗しても会社が面倒を見ます。
軌道に乗った段階でぜひ独立してもらいたいと考えています。

もちろん若いうちはただ儲けたい、そのような漠然とした情熱でも結構!
「世のため人の為」という精神を理解して頂いたのなら、 
あなたにしかできない情熱のこもった仕事になるはずです。