代表取締役 中 康二
設立 | 2005年3月11日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.optima-solutions.co.jp/ |
「新聞部員」「お祭り屋」として活躍した学生時代
幼いころから文章を書くのが好きで、小学校の頃から壁新聞などを作っていましたね。
中学から大学まで、ずっと新聞部員として、
何かを取材したり、原稿を書いたりというサイクルを繰り返していました。
もうひとつはお祭りですね。
中学・高校時代から積極的に参加していましたし、
大学では学園祭運営委員会というのに入りまして、どっぷりと浸かってました。
イベントの企画、集客、実施から始まって、
メンバー間の役割分担から参加団体の調整、お金の帳尻を合わせることなど、
プロジェクトをまわしていく面白さを知ったのはこの頃ですね。
大阪の実家は商売をしており、
パナソニックを一代で築き上げた松下幸之助が成功モデルみたいな家でしたので、
幼い頃から自分もビジネスの世界で何かを成し遂げたいと考えていました。
ただし、大学卒業の時点では、せっかくいい大学にも入れたことだし、
まずは普通に就職活動をして、大きな企業の中で出世してえらくなってという路線を目指しました。
ソニーで「人事」「ベンチャー立ち上げ」「マーケティング」を経験
大学卒業後、1991年に入社したソニーでは、いろいろなことに携わらせてもらいました。
最初の配属は人事部門でした。
普通の会社で人事というと、お堅い人が行くところだと思いますが、
内定者研修に大幅に遅刻した「お祭り屋」の私を人事に配属したソニーの人たちは、
とても見る目があったのだと思います(笑)。
始めてみると、思ったよりも人事の仕事は面白かったですね。
入社当時は、社員2万人分の勤怠データをきれいに揃えて、その内容を給与明細に反映させるといった、
膨大な事務処理にみんなで格闘していました。
パソコンを全社の人事部門に導入する草の根プロジェクトをやったこともよく覚えています。
その後、NTTを始めとする各社が
共同で設立したジーアールホームネット株式会社(現ぷららネットワークス株式会社)の
立ち上げメンバーに入れてもらいました。
社名も決まっていないところから一つ一つ決めていく、
ベンチャーの立ち上げを経験させてもらいました。
それから今度は、ソニーマーケティングという会社に戻りまして、
パソコン「バイオ」、PDA「クリエ」のマーケティングをすることになりました。
マーケティングという仕事は何なのか、なかなか分からず、
苦労しながらカタログを一生懸命作っていました。
それでも、最後のクリエの担当の時には
「来年の手帳はクリエ」という年末キャンペーンで大成功できて、
とても嬉しかったです。
自分の城を築くために「起業」を選択
「人事」「ベンチャー立ち上げ」「マーケティング」という3種類もの仕事をやらせてもらい、
ソニーには本当に感謝しています。
当時のソニーはバブル崩壊後の日本のビジネス界で数少ない「勝ち組」と思われていて、
何をしても注目の的でした。
本当に優秀な人が多く、
頭がいいだけでなく人格的にも素晴らしい人たちと一緒に働くことができました。
今も多くの方とお付き合いが続いています。
一方で、大きな組織の中での挫折感もありました。
特に私はバブル最後の世代です。
下の世代が少数しか入社してきてくれないために、いつまでたっても私達は若者扱いで、
マネージャーになるのは狭き門でした。
優秀な人が大勢いる中で、自分だけが飛び抜けた業績を上げたとも言えず、
人を押しのけて俺が俺がと出世するのも現実的ではないなあと思いました。
そこで、「大きな企業の中で出世してえらくなって」という路線を見直したのでした。
ソニーが、業績悪化への解決策として用意した「退職優遇制度」を使って、
一人飛び出して起業することにしたのです。
プライバシーマーク/ISMS認証のコンサル実績600社
独立・起業と言っても、何をすればいいのか決めることは難しい選択でした。
実際のところ、何をするにしても全く自由なのですが、
事業として成立するものを探しだそうとしていました。
ちょうど個人情報保護法が成立し、
日本のビジネス界全体として情報セキュリティや個人情報保護に取り組む流れがありました。
この領域は、法律とITが融合したハイブリッドな領域であり、
意外とこなせる人は少なそうな割には、自分にはできそうな気がしてきました。
そういうわけで、私が設立した会社、オプティマ・ソリューションズは、
プライバシーマークとISMS認証の取得・更新のコンサルティングを中心に据え、
創業から9年を数えるに至りました。
多くの会社が開業しては消えていく中で、我ながらよくここまで持ったものだと思います。
おかげさまで、コンサルティング実績も600社を超えました。
お付き合いの長いお客様企業も増えてきています。
設立当初はプライバシーマークのコンサルティングを中心にやって来ましたが、
最近ではお客様のご要望に合わせて、ISMS認証のコンサルティングも増えてきています。
組織づくりは着実に粘り強く
設立当初は、私がプロモーションと営業を行い、
パートナーの遠藤がコンサルティングをするという役割分担でした。
今では専任のプロモーション担当と営業担当がつき、コンサルタントも増えてきました。
とりあえず、会社の仕事を切り分けて、ひとりひとりの社員に割り当てる所までは来ました。
次の段階としては、仕事を社員ひとりでこなすのではなく、
複数の社員からなるチームでこなすようにすることです。
1人と2人は大違いであり、実際大変なのですが、
これは産みの苦しみと思って通り抜けたいです。
2人を3人に、3人を4人にと数が増えていくに連れ、
拡大が容易になっていくのではないでしょうか。
そこまで、着実に粘り強く取り組んでいきたいと思います。
組織づくりは経営者の醍醐味ですよ。
本当に。
社員に求めるのは、「スピード」「正直さ」「理解力」
日常業務で社員に求めているのは、何よりも「スピード」です。
お客様からメールをいただいたら、
できればすぐに、遅くとも翌日中に返すというようなことです。
会社全体として「Speed is Power」を実践しなければなりません。
また新しく社員を採用する場合には、「正直さ」を求めています。
社内でのコミュニケーションにせよ、お客様とのコミュニケーションにせよ、
嘘があってはうまくいきません。
言い方にはいろいろ工夫すべき点はありますが、最終的にはAをAと言うことが重要です。
また、私たちの仕事はかなり専門的な分野に属しているので、
多くの専門用語を正しく理解することが必要です。
高い「理解力」が必要です。
上記の3点を求めながら、今後も多くのお客様にお喜びいただける
高品質なサービスを提供し続けたいと思っています。