代表者 世一英仁

代表者 世一英仁

設立 2006年10月24日
事業内容
    • 成果報酬型インターネット集客代行事業
    • 広告代理事業
    • インターネットメディア事業
    • EC事業
会社HP http://cuebic.co.jp/

普通の学生からスタート

学生時代は主にサークルとアルバイトに打ち込み、授業の方は程ほど。
当時は起業するつもりはありませんでしたから、
割と普通の学生時代を過ごしていました。

サークルではバスケットボールのサークルに所属し、宴会係の幹事をやっていました。
そこでは、大人数を相手にリーダーシップをとる場面も多かったです。
アルバイトは学習塾の講師。
アルバイトとはいえ1クラスにつき20〜30人の生徒さんの受験に対して
全責任を持つやりがいのある仕事でした。
当時の生徒が大学生になって弊社でインターンをしたり正社員になったりと、
そこでの縁は今でも続いています。
私の経営のスタイルやプレゼンの型なども、
長年の講師経験に裏打ちされているようで、
とても貴重な経験を積むことができました。

就職活動はせずに、司法試験に打ち込み弁護士になることを目指していました。
大学卒業後も塾でアルバイトを続けつつ、
実家で勉強ばかりする日々を過ごしていました。

業界への入り口

法律は教科書1冊5,000円もするような世界で、勉強にとてもお金がかかります。
これを捻出するためアルバイトに出るわけですが、
できれば毎日勉強だけしていたかった。
そこで、自宅で広告メディア事業を立ち上げることを考えました。

webサイトの作成と集客を一度軌道に乗せてしまえば、
アルバイト代ぐらいは捻出できる。
しかも家にいながら可能な事業でした。
これが思いのほかうまくいったのですが、
今度はそれが楽しくなってしまい勉強に手がつかなくなりました(笑)。
もちろん司法試験にはなかなか合格しない。
それならばと、その広告メディア事業の方に全力を傾ける事を決意。
親に頭を下げ、ようやく今につながる起業となったわけです。

web文化の変化への対応

当初はこの事業の方向性に疑問を持つこともありませんでした。
しかし売上や社員数、取引先などが増えていくにつれ、
「うちは何の会社なのか?」
「何に向かって働いていくのか?」
「ビジョンやミッションは何なのか?」
といった根源的な問いを無視できなくなります。
前述したような経緯での起業だったため、
これらのポイントが不明確だったのは確かです。

思えばこの事業はユーザーのためのコンテンツ提供をしているとはいえ、
広告主企業様の方を向いたBtoBの事業。
しかし昨今、検索エンジンの進化やソーシャルメディアの台頭、
つまりwebを取り巻く環境の劇的な変化はもう無視できません。
真にユーザーのためのメディアやコンテンツを目指し、
ユーザーに支持されていくことでしか生き残っていくことができないことは明白です。

また、自社サービスを持っておらず広告事業ばかりであるため、
ユーザーの記憶に私達のサイト名が残らない。
メディアをブランド化していくことや対ユーザーの自社サービスを持つことで、
会社をひとつの方向にまとめあげていくことが現在の経営課題です。

社員数の2倍以上のインターンが集まっている

現在、弊社では多くの学生がインターンとして活躍しています。
社員数もまだ10人ちょっとですが、学生インターンは25人以上。
どの子も楽しんで仕事に取り組んでくれてますし、
一定の割合で弊社への正社員としての就職を望む子も出てくるといういい循環ができています。

私自身が学生の頃のことを思い返しても、
「一緒に働く人が楽しいこと」と
「仕事を通じて成果が見えたり成長を実感できたりする機会がある」という2点は
とても大事なポイントだったと思います。
インターンの活躍を後押しするため、
私たちはこの2点へのアプローチには力を入れています。

1つ目の「一緒に働く人が楽しい」。
これは、社員との関わり、インターン同士の関わりから生まれてきます。
なるべく社員とも一緒にいられ、接する時間を増やすよう工夫をしています。
プロジェクトへの積極的なアサインや社員旅行への参加、
懇親会を頻繁に持つこと等がそれにあたります。

2点目は「成果が見える・成長が実感できる」。
弊社ではインターンとはいえ、
クライアントやユーザーに迷惑をかけないレベルで、様々な仕事を任せるようにしています。
大事なサイトの運営そのものを任されている子もいれば、
毎月1,000万円以上の広告運用を任されている子もいます。
広告主であるエステサロンさんに取材に行ったり
サイトのコンテンツを1から企画したり。
ここで積める経験は、普通のアルバイトでは得られないものばかりです。

「何をやるか」よりも「誰とやるか」

「何をやるか」よりも「誰とやるか」。
私はそれを重視しています。
それは雇用の部分は当然、パートナー企業などにも当てはまります。
短期的に会社としての利益にはつながらないものであっても、
長期的に関係を築いていきたい魅力的な人とはそうありたいし、
相手からもそう思われたいのです。

雇用を生みだすことは、
経営者にしかできない社会的な責任だとよく言われます。
しかし雇用と言っても、
雇って給料を払って終わりというのは本来の意味での雇用ではないと考えています。
「かっこいい」「輝いている」そんな形容をされる人物を育ててこそ、
真の意味での雇用創出ではないかと。
そのため「誰とやるか」を意識し、
自分の仕事に胸を張って働ける環境を作るよう、努力しています。

その環境を整えるために重要な人材ですが、
弊社の採用の指針は3つ。
「素直」「地頭」「向上心」です。
成長するために欠かせない事が、様々な事を吸収する「素直」さです。
そして、いつまでも同じところを回るのではなく、上を目指す「向上心」。
これらを可能にする「地頭」を基準としています。

壁にぶつかれ

大学受験の際、どの様な基準でその大学を選択したでしょうか。
おそらく、多くは偏差値を基準としたのだと思います。
○○大学に入りたいけど、偏差値的には経済学部かなとか。
法学部に行きたいけど、偏差値で言えば△△大学ぐらいがちょうどいいかなとか。
自分の偏差値で合格の可能性がある大学の中から、
有名で人気のある大学を選んで受験する。
みんなブランドに向かって勉強するこの構図は少し奇妙なのですが、
これを疑う人は少ないようです。
私もそうでした。

そして自分が本当にやりたいことを真剣に考えたことのない人は、
就職活動の際にまたブランドを追い掛けます。
有名な会社、テレビCMをよく打っている会社に人気が集まる。
ここに疑問を持たない人も多いと思いますが、
実際に働き始めると様々な壁にぶつかります。
そして、「自分は本当にこの会社に入りたかったのか?」
「本当にここで仕事を続けたいのか?」と悩み始めるわけですね。
ここからが成長の始まりだと思っています。

成長できるきっかけは早ければ早い方がいい。
うちのインターンなんか見てるとガッツンガッツンぶつかってます。
成長していく子は顔つきが変わっていくのがよくわかる。
どんな道を選ぶにしても、とにかく自分を早く壁にぶつけられる環境を探し、飛び込んでいくこと。
カッコイイ大人になるため、
人より早く成長できる環境設定を自ら行うといい。
以上が僕から学生の皆さんへのメッセージです。