代表取締役 黒沼賢人
設立 | 平成24年4月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://locare.co.jp/ |
起業のきっかけはドロップアウト
私が起業への道を見出したのは、高校1年生の時。
中高一貫校のいわゆる進学校を自主退学したのがきっかけでした。
当時の私は、少々いたずらが過ぎた子でして・・・(笑)。
「エリート街道のサラリーマン人生は、もうないだろうな。」
進学校をドロップアウトしたその時から、
無我夢中で模索し続け見えてきた道、
それが“自身で会社を創る道”だったんです。
半年後、1年遅れる形で再入学した別の高校は、
帰国子女が70%という多様な文化・価値観が存在する学校。
今まで常識と思っていた事が常識ではないような環境で、
自分の“個”を追求すること、そして自立することの必要性を学びました。
大学では、当時、学連の中でも最大規模のチームで活動。
「最高の組織って、どんな形なんだろう。」
互いを認め合いながら、一人ひとりのらしさを活かす形を追求しました。
いかようにも変化するものであり、
正しい答えはなく自ら答えを創っていく「組織」の存在。
私が描き始めた理想の組織という原点は、学生時代にあるのかもしれません。
将来の起業を目指し、就職先は組織に関する勉強をする通過点と捉え、
就職活動では、大手の会社ではなくベンチャー企業を中心に回りました。
人生を楽しく生きるための仕事
ご縁で入社したのは、
リンクアンドモチベーションというベンチャー企業。
「ひとりひとりの本気がこの世界を熱くする」
というコーポレートキャッチに魅かれました。
世の中に暗い顔をしたサラリーマンが溢れている。
子供が大人になりたくないという。
私のモットーである「人生を楽しく生きる」を実践するには、
まず大半の時間を費やす“仕事”を楽しむことこそが近道じゃないか。
そして、大人になっても一人ひとりが各々の道にもっと本気で突き進んでいけたら、
もっと世の中が輝くんじゃないかという想い。
それを学術的背景から理論に基づいて展開・実践していたのが、
リンクアンドモチベーションだったのです。
当時は、寝る間も惜しんでとにかく働きまくりました。
本当に楽しかったんです。
「ラク」と「楽しい」って違うんですよね。
成果を出せばまた新しい自分の可能性を切り拓く道がどんどん見えてくる。
何かに夢中になっている時は、どんなに大変であっても、やっぱり楽しい。
この会社では、根本の価値観を同じくする仲間の有難さ、
いい意味で切磋琢磨できる良い文化を体感できました。
同時に、組織が存在し続けるために進化し続けなければならない、
事業創りに対して興味が移行していくようになりました。
働くことを楽しんでいる人を増やすためにも、
時代に合わせた事業を新たに生み出し多くの人に提供できたら、
楽しめる領域が広がるのではないかと。
自分の中で挑戦していきたい夢がどんどん膨らんでいきました。
念願の起業へ
そんなことを考えていた時に、
知り合いの経営者の方から声をかけていただきました。
ある会社を買収するので、その会社の経営陣として参画してくれないかと。
当時26歳でしたが、30歳までの起業を目標にしていましたので、
もちろんその事も正直に話しました。
その経営者の方は、私の起業への思いも認めてくれた上、
更に「提供できるものは全部あげる」という懐の深いご提案もしてくださり、
私を迎え入れてくれました。
ここでの私の役割は、
企業分析を主軸サービスとしていた買収先企業の既存事業整理、
そして新規事業の立ち上げです。
当時は、分析しても、
その後に提供できるソリューションを持っていないことが大きな課題だったので、
ソリューション開発を進めながら、
分析・アウトプットの精度を上げていくことに注力しました。
約2年間の経験を積み、事業の整理が完了した頃、
開発途中のソリューションの一つを買取り、スピンオフという形で、
2012年に独立しました。
主な事業は、ココぱちという自社サービスの運営と、
そこの顧客に対しての代理店商材展開事業を中心に、
ローカルビジネスにおけるWeb・SNS活用コンサルティングなどの展開。
今の会社、「株式会社Locare」が誕生しました。
目指すは起業家輩出企業
“Locare”という社名は、「ローカル」と「ケア」の造語です。
インターネットに「ローカル」という編集軸を入れていきたい。
限られた地域の限られた情報が、本当に必要な人の手のひらに届くように、
地域が活きる対話を創造する事業を目指し続けるという想いが社名に込められています。
また、「R」を「L」の字にすると実はイタリア語で「地元」という意味になるんです。
私自身が、これまで在籍してきた会社のことを誇りに思っているように、
Locareを巣立っていく人にも、「Locareが社会人としての地元」であり、
Locare出身である事が誇りになるような会社にしたいという想いも含まれています。
終身雇用の約束が難しい時代。
会社として頑張ってくれている社員にできることは、
自分で事業を、組織を、価値を生みだせる人間に育てることだと考えています。
そう、私の一番目指したい会社の姿は、
起業家を輩出する企業なのです。
社員やインターン生に、「いつまでもここにいると思わないように」とよく話します。
そして、何を僕に求めているかをはっきりしてほしいと。
求めるものがはっきりしていれば、機会を提供できるからです。
逆に、それが提供できていないと、私も何かを求めることはできません。
このようなコミュニケーションをよくとるようにしています。
事業創りのための最高の組織、組織をより面白くするための事業創り
様々な価値観を持つ人間が集まる面白い組織を創ること。
多様な課題解決を共に目指せるチームを創ること。
理想の組織を、理想の生き方を共に模索していける仲間を創ること。
それが私のモチベーションとなり、力の源泉となっています。
そして、そのかけがえのない仲間や組織を存続させるためにも、
それぞれの時代にあった事業展開をしていく事が絶対条件だとも思っています。
つまり、仲間や組織を作ること、そして事業を作ることは、両輪となってくるのです。
弊社は、まず30人規模の会社になることを目指していますが、
その規模になった時に、100人を目指すのか、
分社化や社内ベンチャー施策を進め、別の30人の会社創りを目指すのか、
それはそこに立ってみないとわかりません。
個人的には、そこからどんどん組織が枝分かれし、
自分で事業を創る、自分で会社を創る人間がどんどん生まれてくれたら、
それが何よりも幸せなことだと思っています。
いろんな価値観の人間が集まり、いろんな経験を一緒に積んでいきながら、
最終的には自分で何かを創ることを目指す人、
生きることを楽しむ人が生まれる会社を目指して、
これからも突き進んでいきたいです。
危機感を持って生きること
現在、景気が戻りつつあると言われています。
しかし、大手企業だからといって、必ずしも安泰という世の中でもありません。
このような時こそ、
危機感を持ち、既成概念や常識を打破することができるような人と
一緒に仕事をしていきたいですね。
与えられた役割をただ全うするだけでなく、
自分だからこそ与えられるプラスαの付加価値を見つける事、
自分自身に価値を付けていくことが必要だと思います。
それこそ、身ひとつあれば日本でも、
他のどの国でも生きていけるくらいの気持ちを持っている、
せめて、そうならなくてはと考えているような人に、
うちの会社に来てほしいと思っています。
なんでもいいんです、本気で生きてみてください。
若いうちから、夢中になって壁を乗り越える楽しさを1つでも2つでも味わってほしいんです。
それは、アルバイトでもいい、インターンでもいい、サークルでもいい。
本気で生きたら見えてくる景色が全く変わってきます。
それは、ドロップアウトした時に人生を一度諦めかけて腐った経験が私にあるからかもしれません。
そう、その時はどん底でも、まさに点と点がつながり、線となって、
どんな経験も自分にとって欠かせない要素だったなって思える時が来ます。
私はよく、人に「生き急いでいるねと」言われることがあります。
たった少しの時間も無駄にはしたくはありません。
人生は有限なのですから。
これからも、ラクではなく、
楽しい人生を生きていきたいと思っています。