代表取締役 釘嶋 博之

代表取締役 釘嶋 博之

設立 2006年4月7日
事業内容
      ■SIソリューションサービス
       :スマートフォンアプリ開発
       :業務アプリケーション開発
      ■NWソリューションサービス
       :サーバ設計構築・運用設計
       :システム管理・保守
      ■DEソリューションサービス
       :WEBサイトデザイン
       :SNS・ECサイトデザイン
      ■SEソリューションサービス
       :システムエンジニアリングサービス
       :アウトソーシングサービス
会社HP http://www.al-j.co.jp/

デザイナーに憧れていた学生時代。

学生時代はおとなしく、地味な方だったと思います。
ベンチャー志向や起業したいという思いは全くなく、
ましてやIT業界で起業するなんて考えてもいませんでした。

もともと絵を描くのが好きだったので、
好きなものでお金がもらえたら最高だなと、
デザイナーに憧れて関西のデザイン専門学校に入学。
当時はアルバイトをしながら学費を自分で工面して通う苦学生でしたが、
いつしか、デザイナー云々より
ビジネスの中心である東京で働くことへの憧れの方が強くなったように思います。

学校を卒業後、そのままの流れでデザイン会社を何社か受けたのですが、
面接に行く会社の数社で「営業職なら採用するよ。」と言われました。
毎回、ポートフォリオも見せて面接に挑んだのですが、何故か営業を進められました。
その当時はまだ若かったので、最初は頑なに断っていたのですが、
私自身、大阪から出てきたばかりでお金も無く、
どうしても東京で就職したかったということもあり、
いったんデザイナーを断念して、ビジネスフォンを売る営業会社へ入社しました。

初めて就職した会社はバリバリの体育会系の会社で、朝の朝礼から情熱全快。
テレアポをして営業で外回りという日々を過ごしました。
当時21歳の私は他の会社を知らないので違和感よりも、
これが社会かと痛感しましたね。
とにかく辛かったことを憶えてます。

IT業界へ転身~エンジニアとしての道

2000年くらいはITバブルの時代で、
次第に手に職をつけるエンジニアをやりたいと思うようになり、
24歳の時に小さなシステム会社に入社をしました。
実はその時にも、営業をやらないかと言われたのですが、
頑なにお断りさせて頂きました。(笑)

今思うと若いわりには結構モノをはっきり言うタイプでしたので、
そういう意味では年相応ではないところが営業向きと思われたのかもしれませんね。

その当時に出会った上司に影響を受けて、
その人との出会いからIT業界のなかで、ベンチャー志向を持ち始めるようになります。
その上司は自分で起業を目指している方で、
その人と一緒に仕事をしていくなかで、様々な経験をさせてもらう機会がありました。
私にないものを持っていると強く感じることが多々ありました。
この時の上司との出会いが間違いなく、私の転機であり現在の礎だと思います。

そして、その上司が起業することとなり、
私も一緒に会社立ち上げメンバーとしてその上司へついていきました。
2002年7月のことです。

起業への道のり

上司が立ち上げた会社ではエンジニアとして参加したのですが、
3年くらいして営業統括部長になりました。
すでに60名規模の会社となり、
会社が成長するためには自分がもっと成長しなければいけないと痛感しておりましたので、
より経営的なスキルが必要だという思いが強くなっていました。
あれだけ拒み続けていた営業を、その時は自ら志願して営業になったのです。
それからは開発案件の管理や部下のマネジメント、採用などもすべてを担っていました。

そんな時、大手企業との買収、合併の話が浮上します。
あれだけ強い志を持って起業した上司だっただけにショックでしたね。
激動の時間が流れて、私は心身ともに疲れていました。
幸いにもいくつかの会社から引き合いの話も頂いており、
当初、社長業など自分とはまったく違う世界だと認識しておりましたので、
起業の決意をするまで少し時間がかかったことを憶えております。

しかし、私が会社を辞めるなら、
当時一緒に働いていたメンバーもみんな辞めるといったのです。
これには、正直、参りました。
選択を非常に迷いましたが、
私は忘れもしない2005年の年末に起業の決意をしました。
当時はお金もなかったですから、
懇意にして頂いている経営者の方からのサポートを頂き、
私についてきたいメンバーを全員つれて独立をしたのです。
今振り返ると、最後には、
自分の力を試してみたいという気持ちの方が強くなったのだと認識しております。

今後の事業の方向性

現在の業務は、下記となっています。
■ SIソリューションサービス
   : スマートフォンアプリ開発
   : 業務アプリケーション開発
■ NWソリューションサービス
   : サーバ設計構築・運用設計
   : システム管理・保守
■ DEソリューションサービス
   : WEBサイトデザイン
   : SNS・ECサイトデザイン
■ SEソリューションサービス
   : システムエンジニアリングサービス
   : アウトソーシングサービス

システム開発をやっている会社なので、
システムインテグレーターとしての王道を進むことは当然のことになります。
当社は9割が技術者なので、
技術メンバーが活躍する場所を確保すること、
プロ意識をもって開発に取り組むことが王道になりますね。

そして次は、自社サービスが生まれる仕組みが必要だと考えております。
エクセレントカンパニーという言葉があるように、自社で何かサービスを立ちげたいですね。
そこには情熱が必要ですし、
優良企業には必ず創造力が伴っているものと感じておりますので、
昨年から企画段階ではありますが、
社員の中からサービスが生まれて、実行する仕組みが出来つつあります。

iPhoneやAndroidなどの開発がすごく盛んになっていて、
受託開発の依頼も多方面から頂いております。
会社で研究開発をする予算をとることができれば、
自社の技術者に対して試す場所や仕組みを整備することができますし、提供したいと思っています。
例えば、建築業であれば、ビルや橋を自分が作ったといえますが、
見えないものを作る技術者の場合はそれがなかなか出来ません。
そういった意味でも自分が携わったと誇れるサービス、プロジェクトが自社に多く必要だと感じています。

ALJ社員のあるべき姿

役員・上司・部下。
すべてに言えることですが、帰属意識を持ってほしいですね。
自分の会社に対して、愛着、愛情を持ってほしいと思います。
IT業界でそれを浸透させるのは難しいと感じていますが、現在努力しているところです。

この会社を立ち上げた時から、営業職、技術者職という職種の垣根をなくそうと考えていました。
役割が違うだけで、同じALJの社員ということです。

面接の場面では、「ALJの船に乗るか」という話をよくします。
男性であれば20年、30年と同じ釜の飯を食べることになるかもしれない。
女性であれば結婚・出産の後にも戻ってきてくるかもしれない。
そう思うと経営者として、一つの船を漕いでいると感じるのです。

最初は小さな船でしたが、どんどん大きくなって今や100名を越す乗組員がいる船になりました。
見渡しただけでは隠れて見えない乗組員も出てきます。
そんな時に必要になるのは、船を漕ぎながら皆が同じ方向を向いていることなのです。
もちろん船の中にはそれぞれ役割があり、調理する人、燃料を補給する人がいて、
それぞれにリーダーは必要ですが、職種により誰が偉いという考え方はありません。

会社でも一緒。
そういう考えでうちに参加してほしい。
乗組員になってほしい。
得手不得手はあるがみんなで補いながら、航海の船出を楽しみたいですね。

就活生に対して

まず業界を決めるべきだと思っています。
そして、ある一定期間チャレンジすることは大事ですが、
職種は決めるべきではないと思います。

まず業界に入って、そこに関連している人たちに出会うことが大事です。
そこに身を投じてみてどんな業界なのか、どんなものかを体感してみることが大事なのです。
私が自社の採用面接をする場合、IT業界を目指してくる方には、
自分のイメージする仕事は最初からは中々できないと言うことが多いです。
特にITは技術の移り変わりが激しいですし、何がトレンドかなんてすぐに変わりますからね。
また、新人の中には、現実とのギャップに悩む人も非常に多いのですが、
社会人としての基礎を飛び越えて突っ走っても、
結局、堂々巡りになってしまっているケースを良く見かけます。
スキルは何年、何十年もかけて磨いていくものですので、
まずはじめに、社会人として必要な忍耐を養うのが重要だと感じています。

自分のキャリアはあまり参考にはなりませんが、
私自身、学生時代はデザイナーを目指していましたが、
技術者を目指してIT業界に入り、営業をやり、
そして経営者をやるとはまったく思っていませんでした。
デザイナーとしてどこも雇ってくれなかった私が
いまやデザインを発注する側ですし、採用して雇い入れていますから、わからないものです。

だから職種にとらわれているとチャンスを逃すと、私の経験から思うのです。
あれほど頑なに営業を拒んでいましたが、最終的には自分から営業を志願していましたし。(笑)

そして俗な言葉になりますが、諦めずに行動することが大事です。
最後まで諦めずに就職活動頑張って下さい。