代表取締役 田仲 重門

代表取締役 田仲 重門

設立 1997年9月24日
事業内容
    • ツアーオペレーター
      海外旅行に必要な訪問国でのホテルや
      食事・観光などの手配を行い、
      日本国内の旅行会社に販売しています。
      専門手配地域は、イタリア・中近東・南部アフリカです。新規事業として、外国航空会社の日本総代理店事業と環境関係の事業を始めています。
会社HP http://www.planettours.jp/

自由奔放な学生時代

子供の頃から独立心は強い方でした。昔から放浪癖があったんですね。
中学生になると家にあまり帰らずに、友達のところを歩き回っていました。
学校は高校までしか行ってないのですが、日本中無銭旅行したりしていました。

高校を卒業して、私は地方出身なのでそこから東京にでてきて、
ぶらぶらしながら世界を漫遊しました。
ヒッピー旅行、今でいうバックパッカーですね。
18歳で高校卒業して、26歳までの8年間くらい
ずっとそういった自由な感じで過ごしました。

だけど26歳になって結婚して子供が産まれるということになって、
いつまでもぶらぶらしていられなくなったんですね。
家庭を持つ責任感があるので、やらざるを得なくなって
26歳で初めて就職することになったんです。

実は未だに社会復帰できていないと感じることがあるんです。
自分と同世代の平均的ないわゆる大人らしい、
保守的で堅実的な考え方と自分の考え方にギャップを感じることがよくあります。
大きく乖離していてそこを調整してゆくことに苦労しますね。

社会人の経験。起業。

就職するのに8年間の海外放浪経験から、海外に関わる仕事がしたいと思いました。
語学も少しはできたし、せっかくなのでそこを活かしたいなと考えたんですね。
それで今いる業界と同じ、ツアーオペレーターという選択になったんです。

やはり最初は海外で働きたいなと思ったんですよ。
それで現地駐在員を募集していたある大手の旅行会社を受けて、採用されました。
しかし実際に配属されたのは、大阪だったんです。
まあ確かに大阪だって現地ですからね。

その会社で5年間、サラリーマンとして働きました。

その後、外資系のやはり同じ業界の会社の雇われ社長を15年間勤めました。
1980年から90年代にかけて、海外渡航者数が300万人から1800万人に増えたんですね。
業界として大きく成長するそのまっただ中に身をおいたわけです。

もちろん一生懸命、目の前のことを全力でやりましたが、
時流という世の中の大きな流れは一人一人、1つ1つの企業がいくら頑張ったところで、
覆せないものがあると私は思っています。

当時のその時流にのって、ゼロからのスタートだった会社がどんどん売り上げを伸ばして、
あれよあれよと言う間に社員が200名までに成長しました。
成長期の業界だったんですね。

当時経営者という立場になっても、
それほどサラリーマン時代とのギャップはありませんでした。
私も若かったし、社員も若かったですしね。
クラブ活動の延長と行った感じで、社長だから偉いというわけじゃなく、
みんなで1つ釜の飯を食うといった感じでしたね。
そんな中で、年々会社が大きくなって社員が増えるということは、楽しかったです。

それで、会社が急成長して、今までは毎年成長してきたものが
あるとき停滞期にはいるんですね。
外資ですので非常にオーナーシップが強い。
あらたな経営の風をいれて経営改革をおこなおうとしたのです。
そのタイミングで、私はその会社を退職をしました。

当然まだ若いですし、何かやらなければならない、ということで
新しく今の会社を立ち上げたという流れですね。
その外資の会社で初期のうちに採用して長くともに
働いた仲間達と一緒に立ち上げました。

よくお客様は神様だという会社がありますけど、
私は会社にとって一番大事なものは社員だと思っています。
その上で海外のパートナーやお客様である取引先を
大切にできる会社にしたいと思っています。

まだ市場にないものを提供する

ツアーオペレーターというのは旅行業界においてBtoBの仕事をしているんですね。
旅行会社が一般の人に商品として売っているその商材を旅行業者に販売しています。
なので顧客は旅行会社になります。

旅行会社が全て手配しているわけではないんです。
旅行会社が販売しているパッケージツアーは、
航空座席と訪問国のレストランやホテルやバスといった現地のものを
パッケージにして旅行商品に仕上げ、売っています。
旅行会社は航空会社から航空座席を買い、
現地での手配をツアーオペレーターから買っているんですね。
私たちは現地の地上手配をパッケージにして旅行会社におろすという仕事です。

大手の会社の強みは大量の既製商品をお客様にとって
魅力的な価格でマーケットに提供することができるということです。
一方で私たちは、個性的な商品を作り上げて、
正確に安全に運営してくことができるというところが強みであって、
存在意義になってくると思います。
今まで市場に出回っていないような商品を提案し、
顧客のニーズに個別で対応ができるというところですね。

例えば東京都の教育委員会がヨーロッパの教育事情視察旅行をやりたいと言ったとき、
そのテーマにあった旅行を作ってくれとオーダーが旅行会社に来ます。
そこから私たちに相談がくるので、プランを作成し提案します。

アイデアが大事ですね。どれだけの経験や知識がデータベースではなく、
営業マン個人の頭の中に蓄積されているかというところが勝負になってきます。
それ実現できる優秀なメンバーがそろっていますね。

社員の幸せのための事業拡大へ

私はこの仕事で世界各地、
様々な地域の人達に貢献ができるところにやりがいを感じています。
日本人が海外でお金をおとすことにもなるし、
現地で雇用が生まれるといった効果にも繋がります。
また日本人がその国の文化を理解して、
現地の人も日本人のことを理解するということに、
時間をかけて貢献していると思っています。

今、旅行業界自体は以前のようにこれからまだまだ成長する、
というわけではありません。
現在の海外旅行産業を大きく支えている熟年層の減少や、
少子化に加えワーキングプアの若者が増え、
海外渡航者数は減少していきます。
さらに旅行会社を通さず、個人でインターネットから
航空券やホテルを手配できてしまう時代です。

しかし事業は拡大していきたいと思っています。
いずれにしても日本人旅行客であるお客様は現地で交通機関やホテルを必要とします。
そういったサービス提供機関を自ら運営することが考えられます。
又、現在様々な国と取引していますが、全て日本から各地への旅行という形です。
これからは取引先の国同士のビジネスも展開できると考えています。
又、私たちの海外ネットワークと言うアドバンテージを生かし、
日本発の先進環境技術を海外に広めると言った、環境事業にも
この数年取り組んでいます。
そういったことを重ねていき、事業を広げてゆきます。

事業を拡大するということは、
社員の幸せに繋がってくることだと私は考えています。
生涯、一ワーカーで終わってしまうより、
部下が何十人もいてダイナミックな仕事ができる方が個人的満足感が上がりますよね。
又、組織として大きな利益を上げられる構造が無ければ、
キャリアやポジションなりの高収入を得ることは不可能です。

社員にそれだけのやりがいを提供するとなると、
組織を大きくしなければいけないんです。
もちろん、それぞれマネージメントに適する人や
逆に職人気質の人もいるので強要はしません。
上を目指す社員がいるならば、その選択肢を用意したいと思うのです。
少なくとも、旅行業界の中で一番給料の良い会社にしたいですね。

自分の好きなことをやる

求める人物像としては、まず頭がいい人がいいですね。
次に根暗ではなく、根明であることです。
少々のことでくじけたり、くよくよしないような根性があってほしいです。
あとはコミュニケーション能力です。
対人関係も大切ですので、人と明るく接することができる人。
それが私と考え方、人生観が合う人であればそれは嬉しいですね。

私自身、一般的な大人になりきれていないと思っていますので、
偉そうに人生訓を言えないですし、そもそも説教することが好きではありません。
こうあるべきだ、なんて言いたくないんです。

ただ、自分の好きなことをのびのびと何でもチャレンジしてみることはいいことだと思いますよ。
人生が豊かになりますからね。