代表取締役 宮崎 啓

代表取締役 宮崎 啓

設立 2008年8月
事業内容
    • ITコンサルティング
    • システムインテグレーション
    • セキュリティコンサルティング
    • IT研修・教育
会社HP http://www.proaction.co.jp

背水の陣で臨んだ30代半ばでの転職

大学を卒業して電機メーカーの営業職に就職しました。
仕事は頑張っていましたし、
当時は社長になろうとか独立しようという意識はありませんでした。
ところが、営業は体力勝負。
年齢を重ねるうちにハードワークが身体にこたえてくるように。

そこで仕事柄身近でもあった「IT」の将来性に興味があって、転職を決意。
30代半ばという年齢と家族を抱えていましたので、
転職に失敗は許されませんでした。
そのため、選択が最善と思える確信に変わるまで、徹底的に調べ上げました。
妻ともよく話し合いましたよ。
理解して支えてくれたので、本当に感謝しています。

ITの道でやっていこうと決めてからは人一倍の努力を積み重ねてきました。
年齢が年齢だったので、いろんなことを少しでも早く覚えなければと必死でしたね。
フリーランスや派遣社員など雇用形態もいろいろ、
仕事内容も幅広く何でも経験しましたが、とにかくいつも全力投球。
仕事をするうちに、
もっと自分の色を出して喜んでもらいたいなと思って起業を決意したのです。

人を喜ばせること、助けること

仕事はいろいろやりましたが、仕事選びには妥協はしませんでした。
なぜなら、明確ななりたい姿、目指すべき目標があったからです。

昔から困っている人を助けたり、喜ばせることが好きでした。
人の役に立てるお医者さんは素晴らしいなと思いましたが、
考えた時には既に遅すぎました。
だったら、人ではないけれど、
会社を救うコンサルタントが良いと考えました。
しかし、ビジネスコンサルタントは身につけることがたくさんありますし、
年齢的な厳しさもありました。
そこで、ITを専門とするITコンサルタントになろうと思い、目標を定めました。

具体的な目標が定まればあとはそこに向かって突き進むだけ。
とにかく、ITに関する幅広い知識は必要だと思い、
関連する仕事は何でもやりましたし、勉強も相当やりました。
自分色を出してお客様に喜んでもらいたい思いから起業に至ったと言いましたが、
実はそんなに社長になろうという意識は無かったんです。
それよりもITコンサルタントとしての道を究めようという思いの方が強かったですね。

だから経営者になってみると大変なことがたくさんありました。
経営者というとお金も時間も余裕があって…という
漠然とした明るいイメージばかり持っていましたが、大間違いでした。
頭の中で考える以上に実際にはやるべきことが多くて大変でしたが、
それも経営者にならなければ味わえなかったなと思っています。
そういった緊張感のなかで仕事を出来る感覚が
良くも悪くも経営者の醍醐味かなぁと思いますね。

一流のITコンサルタントを目指して

仕事はそれなりにやっていれば、それなりの生活を送っていけました。
しかし、それでは全てが“それなり”になってしまうとも思ったんです。
“それなり”の仕事、“それなり”の人生、“それなり”の人間…。
人間は意識しなければ楽な道を選ぶものです。
そのためにも自己を高めようと意識し続けることがとても重要。

私が好きな言葉に「日々是精進」という言葉があります。
決して慢心せず、毎日精進すること。
転職の際に挫けそうになった時も常に自分に言い聞かせて奮い立たせてきました。

そういった姿勢で仕事に向き合ってきたことが他社との差別化にも繋がっています。
現在のITコンサルタントの仕事で多いのは、
大手IT企業の仕事を管理し評価するようなもの。
つまり、考え方や知識を彼ら以上に持っていないといけません。
そうして勉強を重ねるしかないのですが、
そういった努力を繰り返すうちに自信やノウハウを得られるものです。

弊社の技術力の高さは何も私一人だけが優れているわけではありません。
一緒に働いている社員の多くは仕事外で参加する研究会、勉強会で出会いました。
そのような場はわざわざお金を払って参加しているわけですから、
向上心のある人達ばかりが集まっています。
その中でも考え方が合いそうな人に声をかけて思いが合致すれば一緒に働いてもらうのです。
なかには知識は豊富だけどコミュニケーションがうまく図れないなど、
個性的で変わった人もいますが、
我々の仕事はとにかく専門性が勝負。
逆に言えば、そのくらい専門的知識に長けた人でなければ大手企業とはわたりあえないでしょう。

世界に拠点を

今後については、アジアをはじめグローバルに活動していきたいと思っています。
どうしても日本国内だけを見ていると、
少子高齢化などの喜ばしくないニュースばかりが目につきます。
しかし、世界の動向を見てみると今まさに急成長をとげている国や地域もある。
そこで人口が多く、利用者が多い地域でSNSを展開出来ないかと考えています。
また、国内においてはインターネット市場は既に普及していますが、
世界に目を向けるとまだまだ市場はあります。
いずれはそういった未開拓のところに風穴をあけたいと思っています。

国内では、もう少し別のお仕事を増やしていこうと考えています。
具体的に言うと、
現在出身地の富山県でまちおこしイベントにコンサルタントとしてお手伝いをさせてもらっています。
このまちおこしに関しては、
地元ということもあり、ボランティアという形で携わっていますが、
今後もお手伝い出来ることであればいろんなことに関わっていきたいと思っています。

今後は市場の動向の推移を見ながら、
海外ではITのサービス、国内では別事業をすすめていきたいと思っています。

どの時代にも求められる人材の三要素

京セラの稲盛会長の言葉の受け売りになってしまいますが、
理想とする社人物像は「前向きでチャレンジ精神にあふれる誠実な人」

賞味期限や産地の改ざんなど、
食品偽装問題が話題になったことは記憶に新しいかと思います。
問題の原因は、取り扱う側のモラルの低下に尽きます。
消費者の見えない部分だからと、
つい気が緩んで結果的に不誠実な仕事をしてしまった。

商売は誰かが見ている、見ていないとかではなく、
全ての行程で全力を尽くして取り組むことが大事。
横道に逸れることをよしとしているような企業、経営者では
信用を失って自分の首を絞めていくだけでしょう。
苦労して築き上げてきた信用をいっぺんに失ってしまわないためにも
誠実に努力を積み重ねていくことがとても大事なのです。

私が若い時もそうでしたが、
年配の人からすると若者の行動や考え方は理解されにくいものです。
私でさえ、先輩の経営者の方々からは
「何を考えているか分からない」「ITコンサルタントって何だ?」
と思われているでしょう。

それと同じように私が現在の若い人達に抱くイメージの中には、
どうしてもニートやひきこもりなどのマイナスなイメージも多い。
だから、少しでも意欲的な若い人と出会うとこちらも嬉しくなるものです。
経営者の中には、
自分が苦労して得たノウハウを他人に教えたくないという人もいますが、
私は真逆。
若い世代の人達にはどんどんと教え広めていきたいと思っています。

「前向き」「意欲的」「誠実」というキーワードは
どの時代でも求められる要素なのかもしれませんね。
暗いニュースを吹き飛ばす元気な若者がもっともっと増えることを期待しています!