代表取締役 大山 淳

代表取締役 大山 淳

設立 2009年2月4日
事業内容
    • 経営コンサルティング
    • エイジングマネージメント事業
    • 地都協業事業(「淡路島カレー」の展開)
会社HP http://www.beproud.co.jp/ http://awajishima-curry.com/

将来の夢は「経営者」

父親が経営者だったので、その背中をみて経営者を目指すようになりました。
子供の頃から父親の姿をみて育ったので他人に雇われて生きていくことは思いつかなかったんですね。

大学時代はアルバイトに励んでいました。
だいたい50個くらい経験したかな。
ただ、ポリシーとしてやみくもに数だけこなすのではなく、
必ずここまでやってからやめるというゴールを決めていました。
数多くのアルバイトの中でも特に長く働いたのが、
外国のサッカーチームや芸能人、中小企業の経営者が集まるお店でした。
僕はそのときも変わらず経営者になるつもりでいましたから、お店に来る経営者の方をみて
「僕が将来経営者になって、この人たちくらいの規模の会社を持ったらこういう遊びをするんだろうなぁ」と。
でも40代で遊ぶというのは、想像してもワクワクしない。
小さくまとまっていてもつまらないと思ったんですね。
いずれ大きな会社を作るために、一度大企業に勤めてノウハウを学ぼうと決意したのはこのときでした。

7年間のコンサルタント経験

いずれ起業するためにノウハウを学ぼうと思って就職活動をした末、
たどり着いたのがコンサルタント業でした。
実は僕、飛び込み営業とかは絶対にしたくなかったんですね。
コンサルタントなら飛び込み営業はしないだろうと。
そう思っていたのですが、一番最初にした仕事が飛び込み営業でした。
コンサルタントというとクールなイメージですが、実際には泥臭い仕事が多かった。
30歳ごろまではスーツをパリッと着ることもなく、汗を流しながら働いていました。

コンサルタント時代に一番こだわっていたのは、
相手の会社のことを相手以上に考えること。それだけです。
営業をかける中小企業の経営者さんの多くは50代60代の人が多く、
当時の僕からすれば父親の年代の人たちです。
その人たちに若造の意見をきいてもらうためには、
相手のことを相手以上に考えて提案するしかありませんでした。
相手からすればまだまだ未熟な子どもです。
完成された提案をだすのではなく、僕自身の頑張り・成長率をみせることを大切にしていました。

移動販売のポイント

事業のスタートは、移動販売でした。
店舗をかまえるほどお金はなかったことと、
失敗したとしてもリスクを最小限に抑えることができるためです。
街中を走っている移動販売の車を見て「クレープ」や「イカ焼き」など、
売っている品を車に書いてしまっているのをみて疑問に思ったんですね。

「売っている品を書いたら、それしか売れないじゃないか」と。

どうして皆揃ってそんなことをするのか、そう思ったことがポイントかな。
車自体にではなく看板に品物名を書くことで、看板を変えれば別のものを売れるようにしました。
今日は暑いからクレープ、今日は寒いからから揚げといった具合。
これが好評価。
効率の良さが当たったんですね。

それからは、効率を更に上げていくための作業です。
例えば行列のできる時間帯を計算したり、
行列をさばくためにはどの程度の時間が必要か、その時間を削減できないか試行錯誤を重ねました。
このとき行った効率化が、震災のときには多くの人へ食事を届けるために役立ちました。

500店舗展開へ

コンサルタント時代にしていた仕事は、
全国各地の面白い店舗をみつけだして、
それをフランチャイズ化させて一気に全国展開させるということ。
僕自身はフランチャイズ展開したものの赤字になっていた店舗の再生をしていました。
現場の店長として派遣され、売り上げを上げ、そのノウハウをまとめる。
会社を辞めて独立したあとは、
現場の店長の気持ちも分かる、本部側の立場も分かる、そして加盟店側の気持ちも理解できる。
双方向、どの立場の気持ちも理解できることが大きな強みとなりました。

現在注力しているのが、自社ブランド商品「淡路島カレー」の展開。
カレーはランチ需要に比べてディナー需要が低い。
そのため、手間ひまをかけていては採算がとれないが、
オーソドックスなカレーだとランチにすら通用しないというジレンマがあり、
新規参入が難しいと言われていました。
そこを解決するプランを用意したことで、「淡路島カレー」は急拡大。
今後3年で500店舗、4年で600店舗、というビジョンを掲げています。
たぶん今年中に100店舗行くのかな。

今考えているのは、本部の仕事が増えていくと、
その人件費をまかなうためにロイヤリティや加盟料がどうしても高くなってしまう。
そのコストをいかに下げるかのアイディアを練っています。

ベンチャー気質求む!

ベンチャー気質であれば、誰でも歓迎です。
俺が一旗上げてやる!という気概。
ハングリー精神といっても良いかもしれません。
例えば上司が部下の仕事すべてに指示を与えて、部下はそれを忠実こなしていく。
いわゆるトップダウンですね。
この関係が悪いというわけではありませんが、部下にしてみれば自由も自分の裁量もありません。
ただ言われただけをこなすだけでは成長も出来ませんし、仕事が楽しいこともない。

当社では少数精鋭型を想定しています。
ひとつのプロジェクトを一人に任せたら、大枠だけは決めて、あとはすべてその人間に任せます。
やり方自体には、なるべく口をださない。
期日までにしっかりと結果を出してくれれば、方法はすべてその人に任せます。
その仕事が成功するかどうかは、プロジェクトを任せた人にゆだねるわけです。
仕事というのは責任感をもつことが大切。
上司に依存して、指示を待っているような人物ではなく、
自分から仕事を回していけるような人物を求めています。

学生へのメッセージ

僕は大学時代、勉学をする気はまったくなかった。
大学は社会勉強をする場だと思っていました。
なので大学時代は数多くのアルバイトを経験し、
明確なゴールを設定することで意義のあるものにしていきました。
仕事という言葉は「事」に仕えると書きますよね。
働いているとついつい事ではなく人に仕えてしまう。
学生のみなさんには、人に使えずに事に仕えて欲しい。
人に仕えてしまうと、あの人にこう言われたから、
こうしたら人から評価されるだろうからこうしようというように、
他人の評価を気にするあまりどんどん小さくまとまってしまう。
俺はこれがやりたいからする!
ゴール地点に到達するためにやり遂げる!
学生のときから目標を自分で設定してそれを達成して欲しい。
同じだけ努力していたとしても、目標をどこに設定しているかで結果は大きく変わります。
僕の場合社会のことを学びたかったので、
社会に出ている人がたくさん集まるアルバイトをこなしていました。
学生で固まって、学生どうしで小さくまとまらないよう、ぜひ社会と触れ合ってください。