代表取締役 徳田里枝
設立 | 2000年2月4日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.richroad.co.jp/ |
自分に自信を。
周りに比べ、私の起業は遅いものでした。
大学を出て一年、バリバリと働くOLとしてマーケティングで働いていた私は、
自分自身に対して強いコンプレックスを持っていました。
何かに突出したものを持っていない。
それが、私にまとわりつく考えに他なりません。
そのコンプレックスを払拭するには、何か一流の人間になるのが良いと考え、飛び込んだのは劇団でした。
学生時代、能や歌舞伎を鑑賞する事が好きだった私は、あこがれた舞台に自分で上がろうとしたのです。
しかし、自身の才能の無さに気づき3,4年程続けた研修生を辞める事となってしまいました。
志半ばでありましたが、得られた大きなものが一つ。
それは、自分自身を認められるようになったことに他なりません。
演技をするうちに、ありのままの自分を受け入れる事ができ、
ようやく自然体の自分を手に入れる事が出来たのです。
そこからは母が経営していた経験を活かしながら喫茶店を営むこととなりました。
まだまだ、私の起業には時間がかかるのです。
営業との出会い
喫茶店を経営していたのは7年ほど。
その期間の割に、最後までこの仕事を好きになれない自分がいました。
今思えば、喫茶店の仕事上での特色、「待つ」という事が性に合わなかったのでしょう。
もっと自分から向かっていけるものを自然と求めていたのではないでしょうか。
結婚と同時に閉めてしまった喫茶店業ではありますが、
嫌いでありながらも今の自分につながる事を学ぶ場ともなっていました。
学べた事の一つは「責任」。
店を開くというのは大変な事で、日曜日以外は全く休む事が出来ず、
お客様のために様々な事を考え、それぞれには必ず「責任」が伴います。
この「責任」の重さに、今でも喫茶店業を営んでいた当時の悪夢を見る事がありますね。
開店前なのにお米が炊けていない!なんて夢を今でもみてしまうんです、、、
店を閉じ、専業主婦となりはしたものの、やはり働きたいという気持ちは残っていました。
そこで、当時の旦那のすすめもあって保険会社の営業を行う事に。
人と接する事は得意ではなかったはずなのですが、思った以上の成功を収める事が出来ました。
起業にむけて
充実した生活を送っていたのですが、病気によりその生活が途切れる事となります。
卵巣腫瘍、それが私が患ってしまった病気でした。
体を顧みず、仕事を優先していた私の体はボロボロで、死を覚悟する瞬間もありました。
退院と手術を繰り返し、ようやく治りはしたものの、
もう歩き回る営業が行える体では無くなっていたのです。
そんな時、偶然就職できた場所が不動産業。
この時すでに40歳でした。
そこで電話営業を中心に行い、半年ほどでトップセールスまで上り詰める事が出来ました。
要因は様々にあるのですが、
何よりも、上司にめぐまれていた事、
その助けがあったからこそ上り詰める事が出来たのだと思います。
ここにきてようやく起業へとなるのですが、その意志はこの業界に入った時にもった物で、
投資や不動産について何も知らない私が、
自分自身に向けて課した3年という月日が過ぎてからの事でした。
不動産という業界で、私はまた新しい出発をする事となったのです。
「100年続く会社」
起業当時は2~3人程でのんびりと働き、自分が食べられる分だけ稼げれば良いと考えていました。
しかし、規模は大きくなり今ではこの状況。
この結果は起業当時では考えられませんでしたね。
とは言っても、この結果は必然だったとも言えるのです。
不動産業界が目をつける所に、管理業があります。
物件にオーナーがいて、その物件の管理をする事なのですが、これはとても長い目で見る仕事。
言ってしまえば、そのオーナーが亡くなるまで続く関係になる可能性があるビジネスなのです。
その間、私たちにはこの仕事に「責任」を持ち、続けていかなければいけないのです。
それくらい続ける為に必要な事はなんでしょうか。
考えられる必要な事を一つ一つ、それらを整えていくうちに今の状況が出来上がったのです。
私の掲げる事の一つに「百年続く会社」という物があります。
これは、先ほどの「責任」の話につながる事で、
百年この会社を続かせなければならない責任が私にはあります。
100年の理由
私自身の考えとしてですが、私にとって会社は稼ぐための場所ではないのです。
それはつまり、決して私の会社にはしたくないという事。
我が社は社員のものであり、オーナーのものであり、
大きく言ってしまえば社会のものであるのだと私は考えています。
もし、私が自分の稼ぎのために作った会社であるならば、
やめたい時に会社ごとなくすことも可能でしょう。
しかし、会社は自分のものではなく、社が負っている「責任」がそこにはあります。
それには、私だけいなくなっても会社は残り続けなくてはならないのです。
これが、我が社が言う「百年続ける」という事に他なりません。
そして、そのために何をしなければならないのかも、少しずつ明確になりつつあります。
新卒の採用もその一環。代変わりを意識してとった行動でした。
現メンバーも含め、次のトップも育てていかなければならないでしょう。
「女性」への着目
相対価値を考え、競合が少ないフィールドを見つける事は経営上で大切な事。
私は「女性」という所に目を付けました。
2013年新卒で採用した4名は皆女性です。
女性が持つ力というのは、この業界でも意味のあるものなのだと思います。
しかし、不動産業界は長く男性が作り上げてきた世界。
女性ではついていけずに辞めてしまうという話も数多く、
中には辞める事を考慮して3年ほどで使い捨てのようにするといった考えもあるほどです。
私たちは、そんな業界を変え、女性こそが活躍できる会社創りを目指していきます。