代表取締役社長 金内 達彦

代表取締役社長 金内 達彦

設立 2010年12月1日
事業内容
    • 終活ネットメディア運営事業
    • 終活事業向け集客支援事業
    • 終活事業向け投資育成事業
会社HP http://lifebank.co.jp

最終学歴は中卒!19歳で起業家に。

母子家庭だったこともあってか、早く働いて家計を助けたいと思っていました。
というと聞こえがいいですが学生時代は大の勉強嫌いでした。
母親の実家近くにあった競艇に魅せられて、高校を中退し競艇選手になる夢を抱きましたが、
いま思えば夢というより学業からの逃避、そんな半端な夢が叶うわけもなく挫折。
働くしか選択肢はありませんでした。

同世代の友達は高校~大学へ進学していて、交友関係も広がっていきます。
しかし僕の友達の輪は中学止まり。
社会的な居場所を求める為にも仕事に打ち込む他無かったように思います。

起業の本質的な理由は居場所がほしかったのです。
10代の頃の仕事は新聞のセールスやユニットバス施工業など、
学歴がなくても実力主義で稼げる仕事を探して色々やりました。
しかし、やはり中卒という学歴がネックで、就ける仕事はと言うと、トラックの運転手や職人ばかり。
それらの仕事に人生を捧げ、「社会的地位を築いていこう」とは思えませんでした。

いつか死ぬ日は訪れる

起業してからは比較的順調にいきました。
毎日がむしゃらに過ごし、とにかく必死でした。
ただ売上が好調に推移し受取る報酬が年に対し不相応になるにつれ、
若いが故の弱点が出てきてしまいました。
毎日飲み歩き、電車など使わずタクシー、
時にはハイヤー移動など、仕事そっちのけで自己顕示に走り、
気が付けば全てを失いかけていました。
ちょうどその頃、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」「竜馬がいく」に出会い、
坂本龍馬や歴史上の人物の生き様に感化されました。
「世に生を得るは事を成すにあり」これは竜馬がいくに度々出てくる坂本竜馬の言葉ですが、
僕の人生における“大事”とは何なのか・・
死ぬ間際に「もっと稼いでおけば良かった、ロールスロイス買いたかった」
とは決して思わないと気付いたのです。
死期をゴールに考えることで、お金とか名誉とかどうでもよくなりました。
一度きりの人生、残念ながら人の人生はあっという間です。
なら失敗しても後悔のないように生きていこうと改めて決意出来た瞬間でしたね。

高齢者の為の、高齢者によるビジネス

当社は事業を定義していません。例えばWeb制作会社とか、イーコマースみたいに。
それは変化の激しいこの時代に1つの事業に固執しては柔軟な市場対応が出来ないからです。
アンドロイドを開発したアンディ・ルービンが最初に開発しようとしたのはデジカメ向けのソフトです。
その後紆余曲折を経て世界シェア1位のスマートフォン向けのOSに至っています。
軸は必要ですが、潔くプランB、プランCに移れる体制がないと市場変化に対応できません。
当社の軸は利便性向上と課題解決を前提とした「顧客体験の創造」になります。
その軸で現在行っているのが終活と仏事にフォーカスしたインターネットメディアの運営です。
例えば2012年4月にリリースした墓石見積もりナビは墓石の一括見積もりサイトです。
これまで墓石を建てたり、
リフォームする際はお寺の紹介や門前の石屋さんにお願いするのが一般的で
インターネットの利便性が全く普及してなかったのです。
比較も出来ず値切りにくい商品のため、
言い値で買うしかなく石屋さんにしても殿様商売なので
企業努力という観点が抜けているように僕には見えました。
墓石見積もりナビによって、
それまで言いなりに従うしかなかったユーザー側も比較、検討が出来るようになりました。
こうして、消費者側の当たり前とする「選ぶ権利」がようやく行使されるようになったのです。
今まで良いわ良いわでやってきた業界にとっては衝撃的なことだったのかもしれません。

海外でイノベーションを起こす!

“今日新しかったものは明日には古くなってしまいます。
また当社も創業時の日銭稼ぎのステージから理念追及のステージに移らなくてはいけません。
元々当社設立の目的は「日本発の世界企業」ですから世界を相手に戦っていかねばなりません。
ただ先述の通り、一度きりの人生、残念ながら人の人生はあっという間です。
仕事に時間を費やすという点はビジネスの大小変わりませんから、
世界を変える仕事をしようと考えています。
アフリカでもアジアでもアメリカでも提供できる顧客体験を軸にリスクを取っていきます。
その反面、仕事に関してはシンプルにしたいと思っていますので、
あれこれと手を出して複雑化しないようには気をつけて進めるつもりです。

課題はワンマン型の経営スタイルをどうするか。
分社化してその会社の社長を社員に任せるなど、今後の課題として取り組んでいきたい所ですね。

多国籍軍を目指す!

当社の基本的価値観に
「国籍・年齢・性別・学歴に関係なく“個”を尊重し、活躍する場を提供する」とあります。
今後海外に関わらず人材の多様化を進められない企業は取り残されていくと考えています。
20代の男だけが集まって継続的なイノベーションといっても限度があるでしょう。
もちろん若い社員だけで固めた場合、
行動力やフットワークは軽くて良いのですが、発想がどうしても偏ってしまうのではと危惧しています。
発想の偏りは若手だけでなく、
40代だけ、50代だけで固めた場合でも同じことが言えるでしょう。
年代によって一長一短がある為、
それらをどうシャッフルしていかにバランスをとっていくかが大事なのです。

失敗は若いうちに

今になって振り返ってみると、もっと若かった時にたくさん失敗しておけば良かったなと思います。

人間は年齢を重ねると同時に色々な経験を積み重ねていきます。
一般的に、経験を重ねる=プライドが高くなる、ということ。
プライドが高くなれば失敗することを恐れ、避けるようになります。
しかしこれは非常に勿体無いこと。
なぜなら一番効率的な学び方は失敗することだからです。

持論ですが20代はマイナスでも良いと思ってます。
端的に言うと稼いだ額より失った額の方が多くても文句を言われない唯一の年。
仮に失敗して“すべて”を失うことになっても、“すべて”って何が挙げられるでしょうか?
一番身軽な20代という素晴らしい時に、平穏と過ごすことほど勿体ないことはありません。
失敗している最中は苦しいですが、その経験こそ、自分の不変的価値となっていくはずです。
そして自分の可能性を信じてください。学生の皆さんも失敗を恐れずに頑張って下さい!