代表取締役社長 古家 由也
設立 | 2010年10月1日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.arinos.co.jp |
学生の頃に経験したビジネス
起業した理由は「大阪賞をつくる」という夢を実現するためです。
「大阪賞」とは、
金銭や時間などの制約によって夢にチャレンジすることが困難な方々を支援する財団です。
この構想が浮かんだのは学生の頃の体験が元になっています。
学生時代には、学生側が企業を評価し、
企業側に「御社はこう見られています」というフィードバックを行うことや、
「学生は企業のこういう所を重視しているので、募集する際はこうしたらいかがでしょうか」
と提案を行うビジネスを行っていました。
当時の事業が軌道に乗り、
お世話になった経営者や管理職の方々に恩返しをするつもりで挨拶に伺うと、
「自分たちはもう歳だから特別にしてもらいたいことは無い。
同年代やもっと下の世代で頑張ってる人を応援する仕組みをつくってあげたらどうか」
という声を多くいただいたことから、「大阪賞」の設立が私の夢になりました。
「大阪賞」のネーミングは京セラの創業者である稲盛和夫氏の「京都賞」がモデルになっているのですが、
同等の規模の財団を設立し、継続的に支援をしていくためには数百億円という資金が必要となります。
必要な資金を準備するために
「起業して上場させる、もしくは上場に資するような会社をつくる」ことを目標としました。
当時の自身の力量では、起業後に上場要件を満たすだけの会社に成長させることは難しいと思い、
学生起業ではなく、就職をすることにしました。
就職活動の軸にしたのは、自身に不足している知識や能力を身に付けられる会社でした。
そこで、マネジメント能力や論理的思考力、ITの知識を伸ばすため、
コンサルティング会社に入社しました。
ビジネスは逆張りだ!
弊社では積極的に海外進出する方針を打ち出しており、
会社設立3年目の2012年10月にフィリピンに子会社を設立しました。
2013年11月にはカンボジアでも子会社をつくる予定です。
フィリピンに会社を設立した理由は、ITの開発センターを自社でつくりたかったからです。
現在、日本では大手企業を中心にIT技術者の採用熱が高まっており、
人材確保が困難であることから、開発センターは海外で設立をすることにしました。
設立にあたり、様々な国を調査しましたが、フィリピンは国全体が成長していることと、
また、国策として、ITに力を入れており、
高いスキルを持った優秀なIT技術者の数の増加していることが決定要因となりました。
今後伸びてくると考えられる国で早い時期に進出し、基盤を築いておくことは、
現地での国の成長フェーズに合わせたサービスの提供と
優秀な人材確保の面で非常にメリットがあると考えています。
カンボジアについては、国内向けのWebサービスは非常に少なく、
IT分野で進出するのはまだ時期早々だと思っています。
現在、現地で注目されているのが「外食産業」であるため、
カンボジアでは「うどん店」を出店する予定です。
飲食事業を通じてカンボジアの方々がどのような生活をして、
どのようなサービスを求めているかを肌で感じるのが目的です。
そして将来的にはフィリピンで開発したWebサービスをカンボジアでも提供することを予定しています。
「ビジネスは逆張り」という考え方を重視しています。
あえて競争が激しい市場や産業で競っていくよりも、
よりニッチな市場、サービスを考え、いかに勝ちやすい状況をつくり出せるかを重要視しています。
成長の4ステップ
フィリピンではIT事業、カンボジアでは飲食事業と今後も様々な事業を展開する予定ですが、
国内では経営コンサルティングの事業の核としています。
設立3年目にして海外進出を進めてきましたが、
会社の成長に関しては4年4ステップを軸にして行動に移してきました。
第1のステップは「お金を貯める」。
設立1年目は内部留保のストックに注力していました。
コンサルティング会社に勤めていた経験を活かして、
短期的に高い収益が見込めたコンサルティング事業を精力的に行いました。
第2のステップは「組織をつくる」。
1年目に貯めた資金を元に、組織をつくるために人を20人程度を採用しました。
第3のステップは「事業をつくる」。
現在がこの段階になりますが、
貯めたお金とつくった組織で新しい事業を色々とつくっていこうと考えています。
最後の4ステップ目は「広げた事業を絞っていく」です。
3ステップ目で広げた事業を最も可能性のある事業に絞ってそこに力を注いでいきます。
この4ステップに沿って進めていくことで、会社を成長させていきたいと思っています。
海外へスピード展開
多くのベンチャー企業は行いたいサービスや売りたい商材を第一に考えて
国内で展開していくのが一般的ですが、Arinosは逆張りを重視しているベンチャー企業です。
国内には既に優秀な人材や優れたサービスがたくさんあり、
あえてそこで競争するよりもこれから発展する国で勝負をする方が、
より容易にお客様を獲得できると思っています。
また、事業内容に関して言えば、
「80%の人がYESと言ったビジネスはやらない」というのも特徴の一つです。
思いついたアイディアを誰かに話して「そのアイディアは成功しそう」と言われることは、
多くの人に想像がつくということです。
以前に聞いたことがあったり、似たような内容が既に考えられていたりするもので、
競争が激しく、成功する可能性は低い気がします。
前例の無いビジネスに挑戦していくことがArinosの強みとなっています。
カンボジアで飲食事業をはじめることにも周囲は驚いていました。
しかしながら、国内よりカンボジアで行うメリットは多くあります。
イニシャルコストこそ国内とほぼ変わりませんが、
人件費や賃料などのランニングコストは圧倒的に安くなります。
うどんを選択したのは、材料の調達が容易で現地の人に教えるのも簡単だからです。
また、製麺機を使えば初心者でも高いクオリティの商品を提供出来るというメリットもあります。
カンボジアの次に進出する国についても、既に目星はつけています。
今後も各国の地域性を踏まえ、それぞれの国で求められるサービスを提供していきます。
自分のやりたいことを芯に持っている人
弊社の社員として働く方々に求める条件はたった一つ。
「将来、こういうことがしたい!」「海外で働きたい!」という熱い想いを持っていることです。
スキルや前職での肩書きなどはあまり気にしていません。
スキルは仕事をしていく中で身についていくものであり、
いくら立派な肩書きや実績を残していたとしても、
弊社のスピード感や温度についてこれなければ全く意味がないからです。
年齢や性別も関係ないと思っています。
夢を追い続けることが出来る人であれば全く気にしません。
将来的に会社が大きくなっていくと
「自分の想いを結果というカタチに結びつけられる人」が必要になってくると思いますが、
現段階では熱い想いだけで大丈夫です。
どんな仕事でも本人の気持ちが重要ですから、
熱い想いを持っている人は失敗を恐れずにどんどんと挑戦してほしいと思っています。
「選択を最善に」
最後に私が大事にしているポリシーを紹介します。
それは「選択を最善に」ということです。
例えば今、人生における分岐点に立っているとします。
そこから先は複数の道があって、それぞれの道の先がどうなっているかは誰にも分かりません。
そのような状況になった時、
どの道を選択しようか思い悩んで結局その場から動けないことが多くなるものです。
しかし、それでは新しい展開へは進めません。
大事なのはとにかく「道を選び、動いてみる」こと。
どの道が正解か分からないからこそ、どの道を選んでも良いのです。
選んだ時点ではその道が正解かどうかなんて分からなくて当然です。
しかし、選んだ後はその道が「最善の選択だった」と思えるように本気で努力することが大事です。
困難で大変な道を選んだとしても「やっぱりこの道で合ってたんだ」と思えるようにするのです。
そうすれば後悔はしませんし、決断に対する自信にも繋がってきます。
皆さんはどの会社を受けようか悩んでいたり、
就職せずに起業しようか悩んでいるなど、分岐点に立っていると思います。
そこでとにかく止まらずに動いてみて下さい。
そして選び抜いた道に自信を持って、その道を一生懸命に突き進んで下さい。
そうすればその道は明るい未来へと続く素晴らしい道となるはずです。