代表取締役 山口 真導
設立 | 2004年4月1日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.accountax.co.jp/ |
起業経緯(中学生の時に決意)
実家がお寺で三男でしたから、兄達がお寺を継いで
私は家を出ることになるだろうと子供の頃から漠然と思っていました。
父はそんな私に、
「一国一城の主になれ」といつも話していました。
それで、起業することが、親孝行になるのだろうと考えていましたね。
大学に入学すると、母校でも他校に負けじと会計士を輩出しようということで
学内で会計士受験の支援活動が始まりました。
その時、私を指導して下さった会計士の先生が、破天荒で面白い人だったので、
私も先生のように楽しい人生を送れたらという憧れと、この先生でも会計士になれたなら、
自分もなれそうだなという勘違いで会計士を目指すことを決めました。
会計士試験のハードルの高さを全く知らずに挑戦するという、
怖いもの知らずの勘違いで合格までに5年を費やしましたが、
今となっては、ラッキーな勘違いだったと思います。
この先生には、今でもご指導頂いていますが、
一生、この先生には敵わないと思っています。
起業経緯
会計士試験の合格後、実務経験を積むため監査法人に就職しました。
当時、先輩から「将来的に何がしたい?」と聞かれましたが、
いつも「独立したい」と答えていました。
すると「既に全ての会社に顧問税理士がついているから参入余地はないよ」
なんてよく言われてましたね。
私も最初は「そうかな?」とも思ったのですが、
その後、実際に上場を目指すベンチャーの決算を見せて頂いて、
税金を払うために作る決算書と
上場するために作らなければならない決算書の内容はかなり異なるので、
会計士でないとできない仕事があるという確信を持つに至りました。
最初から独立することだけは決めていたので、
気が付いたのかもしれません。
それでもいきなり独立するより企業内での経験も必要だろうと思い
ベンチャー企業に就職を考え、いくつか内定をいただくところもありました。
この時は、結局、会計事務所に入りましたが、
就職活動中にベンチャーの社長さんと直接対話させて頂いて、
社長から見た会計士の足らない部分を教えて頂くことができたことは、
今の仕事にも大いに活かされていると思います。
会計事務所での1年半くらいは失敗ばかりで、
その方角に足を向けて寝られません。
いま順調にお仕事させて頂いているのは、
ここでの経験というものが非常に大きいです。
沢山失敗したのに色々とチャンスを頂きました。
数々の失敗の過程で、会社とは私のような出来の悪い社員を守る為に
存在しているんだなと気づかされました。
これに気づいた以上、
会社に居続けることが非常に不謹慎なことだと思いましたので、
このタイミングが独立するタイミングだと考え、起業しました。
社是は「実行する頭脳」
私はコンサルティングという仕事が
お客様から愛されていないように感じています。
それで設立以来、「実行する頭脳」という社是を掲げさせて頂いています。
第一に、実行することがお客様から求められていると考えています。
「実行」する際に発生する諸々の問題解決が
所期のアウトプットを得るために重要なのに、
コンサルタントがアドバイスだけを行い、
「実行」がお客様の負担になっています。
私どもが、その負担をお引き受けし、より良い結果を出します。
第二に、そのより良い結果を出すため、お客様と「恊働」スタイルをとります。
「実行」することで「正しい会計」をアウトプットし
当社のノウハウをお客様に移転することで喜びを分かち合えると考えています。
第三は、満足の頂けるアウトプットをご提供するため、
真に価値あるノウハウを自ら「実行」することでのみ獲得できると考えてこれを実践しています。
経理ができる人、CFO(最高財務責任者)的な考え方ができる人
そういう人達をゼロから育てていくために「実行」することが重要であり、
そうしたスタッフを数多く輩出することで社会に貢献していきたいと考えています。
今後のビジョン「社員が中心の会社を創る」
3年ほど前から上場会社からの受注があったり、
新規の仕事が増えていったのですが、
人材がなかなか定着しない時期が続きました。
その理由を色々考えたのですが、
私自身としては、自分一人ではなく、
社員と一緒にやってきたつもりだったのですが、
それまでは私の仕事をアシストしてもらうような仕事ばかりで、
社員自身が働いているという意識を持ちにくい環境を作ってしまったと考えています。
それが仕事の面白さを損なっているのではないかと考えるに至りました。
能力の高い人の方が、より面白くない思いをしているのではないか?と思ったのです。
本当に恥ずかしいのですが、
これは伸びない中小企業の典型的なパターンです(笑)。
そこで、ずっと一緒に頑張ってくれている社員一人一人とも話をして、
私が中心ではなく、「社員が中心の会社を創ろう」と決めました。
これからは、社員自身が自ら権限と責任をもって働き成長する
社員中心の会社創りをしていきます。
求める人物像
将来は起業したいという方を歓迎します。
自ら事業を起ち上げても良いし、
私のように起業家を支援する事業で起業したい人も良いでしょう。
弊社で経験を積めば、今後ビジネスをしていくうえでの土台を構築することができると思います。
経理のことは何もできないという人でも
決算書を作る仕事を手伝って頂ける仕組みが弊社にはあります。
やる気と根気のある人ならば、
ステップ バイ ステップで経験を積みながら確実に習得していけると思います。
そして普通の人でも
3年後くらいには数字を使って
お客様と話しができるようになってもらえたらと思います。
能力がある人の場合は、
3年と言わず、3ヶ月でそういう立場に抜擢しますよ。
でも、そういう方にも、必ず最初は下積みの仕事はして頂きます。
そうやって実際に実務の部分を身につけた人の話は
そうでない人より、絶対に分かり易く説得力もあると思うからです。
ウチの会社に本に書いてあることを
咀嚼しないで右から左に答えるだけの
薄っぺらいコンサルタントがいて欲しくないのです。
沢山の仕事をこなし、経験を積むことに時間を惜しまない人は
成長した時に質の良い仕事をしてくれると思っています。
家も仕事も土台が大事なんです。
これを理解して具体的に行動できる人。
それが求める人物像ですね。
学生へのメッセージ「まずは量で勝負しろ!」
就職して最初の5年間に沢山の本を読み
多くの優秀なビジネスマンと交流し、
ガムシャラに働くことが後々を左右する大事なことだと思います。
「量が質に変化する」のです。
本を読むことで、優秀な先人が何十年もかけて蓄積したことを
数時間のうちに知ることができます。
ビッククライアントの担当者になれば、
レベルの高い先輩やお客様とお付き合いすることができます。
帰宅する前に「何かお手伝いすることはないですか?」と
先輩に尋ねることさえすれば、
分不相応なハイレベルのお仕事も与えて頂けるのです。
仕事で失敗して悩んでいる時に声をかけてくれた先輩から言われた言葉があります。
「仕事で失敗しても命までは取られないから安心して働け!」と。
それ以来、その言葉を胸に刻んで仕事に励んできました。
今はその言葉を、みなさんに伝えたいと思います。
苦労してもその苦労の分、沢山の勉強をさせてもらえます。
沢山仕事して経験を積めば、
そのうち良い仕事ができるようになることを先輩達は知っています。
だから、貴方が量を求めれば企業から欲しい人材だと見てもらえるようになり、
働く場のチャンスも増えると思います。