代表取締役 太田智

代表取締役 太田智

設立 2011年3月15日
事業内容
    • テレビ番組制作
    • インターネットメディア事業
    • 通販事業
会社HP http://3-rings.jp

楽しさをテレビという箱で伝えたい!テレビ界へ進もうと決めて…

幼い頃からテレビ界への憧れがありました。
高校時代、頻繁に視聴者参加番組を観に行き「テレビに出たい」のではなく、
「番組を作ってみたい」という目線で、スタッフたちに注目するようになりました。
昔から目立つことは大好きでしたが、自分が前に出ても上手く言葉にして伝えられない、
それよりも企画をして、バックアップの状態で楽しさを伝えてみたいと考えていました。

進みたい道を見つけて、両親に相談したところ「今の時代、大学くらいは出なさい」と。
バブル時代でしたが先は見えませんでしたから。
気が変わるかもしれないからつぶしの効く学科にしなさい、
4年間違う勉強をして、それでも行きたかったらホンモノだと。
そこで日大法学部に進学しました。

実際、学生時代はテレビ関係のアルバイトを一切しませんでした。
そのかわり、しっかり遊びました。
そして4年後、やはり自分の想いは変わっていませんでした。
当然、法学部の同級生でテレビ業界に就職を希望しているのは自分だけでしたね。

何度も逃げ出したくなった新人時代

憧れのテレビの世界へ就職することができたのですが、まず1週間でやめたくなりました。
虫けら状態で扱われていると思うほど、何せキツイ(笑)。
忙しすぎて、3ヶ月ほど自宅に帰宅することもできなく、
今と違って携帯もない時代、連絡がつかないと親にも心配をかけました。
それでも逃げ出さなかったのは…やめる勇気がなかったからかもしれません。
今、ここで逃げだしたら、次に行ってもまた逃げることを選んでしまうだろう、
1年はどんなに辛くてもやめないでいよう、そう思いました。
実際、1年を乗り越えてみると、ハードな状態に体が慣れてくるんですよね。
どんな世界に進むにしても、その世界で頑張るんだという「覚悟」が必要不可欠です。

今、人を採用するという立場になったとき…前の会社で一年も持たなかった人は、
その時点で信用できませんね。やめ癖がついてしまっているんじゃないか?と。
最初から不信感を持った状態で向き合い、本音を引き出そうとしてしまいます。
社会人としての挨拶や礼儀の基本的な「常識」を持っているかどうか、
そして、この仕事をやっていくんだ!という「覚悟」を見ますね。

フリーディレクターとして独立→新会社の設立へ

この世界で生きていくという覚悟を持って仕事と向き合い、数々の山を乗り越えていくうちに、
最初にいたテレビ制作会社で自分のできることに限界を感じる時期がきました。
個人としてステップアップしよう、そう決断して退職し、とりあえずは休もうと、1ヶ月間何もしませんでした。
そうやって充電していたときに、新しい番組制作を手伝ってくれないかと声がかかり、
日本テレビの「スッキリ!」の立ち上げにフリーで関わりました。

2010年の冬、それまで親交のあった昼間氏(現取締役)から、新会社設立の相談を受けました。
テレビ制作の仕事は、とにかくハードだし、頭を使う仕事です。
更に若い感覚も求められます。ですから30代が稼ぎ時なんです。
レギュラー番組以外で何本か担当していましたが、再び会社員になろうかなと考えていたこともあり、
会社を作るということに対して2ヶ月ほど悩みました。
ですが、落ち目といわれているテレビ業界を盛り上げたいという気持ちもあり、
「テレビ部門だけの会社を作ろう」と決断しました。

創立は2011年3月15日。そう、東日本大震災の4日後、世の中が大変な事態に
なっている時期でした。

テレビ業界の底上げを目指して

今後の目標としては、まずは自社制作の番組を作りたいです。
会社のホームページでも紹介しているように、いくつもの制作に関わっていますが、
あくまで「協力」という形。それを一から十まで自分たちで作り上げる番組を持ちたいです。

覚悟を持ってこの世界に飛び込んで、ここまでやってきたからには、
ここで骨をうずめる覚悟で頑張りたいと思っています。
逆にいうと、その覚悟がゆるんだときはおしまいかなと。
だからこそ、弊社への入社を希望してくれる人には、しっかりと覚悟してきてほしいですね。
そのかわり、責任を持ってディレクターまで育てたいと考えています。
サポートできる部分は、とことんします。
細かい話ですが、携帯電話を社員に支給するなど。
これも自腹で通信費を払うのが当たり前の業界なので、珍しいことなんですよ。

ディレクターまで育つことができたら、そこで独立するのも良い。
それくらいの気構えで挑戦してきてくれる人と出会いたいです。
それが今のテレビ業界全体を底上げする戦力になると思います。

これから就職活動する学生さんたちへ

今の学生さんたちに一番欲しいのは「自信」ですね。
はっきりと自分の言葉で自信を持って自己アピールすることができる・・・そんな人が少ないです。
自信といっても、知識がないくせに知ったかぶりをしたり、
虚勢をはったりと、そういうのは逆効果ですが。
また情報化社会の時代、自分が希望する企業について、ちゃんと下調べをして動くことも大切です。
全く知らないで受けるのは論外です。

自分自身をしっかり見つめて、自分のなかでマイナスと思っている部分は、
たとえお金をかけてでも直すと良いと思います。

そして何よりも「失敗をしたときに言い訳しない」ということ。
今の若者はそれができない人が多いですね。
私が新人時代に叩き込まれたのは「まず謝れ、言い訳をするな」でした。
謝ったうえで、目の前の失敗を打開する方法を考える…
言い訳をしようとする時点で、後ろ向きなんですよ。
前進しようとする意欲のある人を採用したいですね。