代表取締役 齋藤 将平
設立 | 2003年10月15日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.iret.co.jp/ |
元トラックドライバーがプログラマーに
プログラマーになる前はトラックのドライバーをしていました。
しかし、会社を経営していた父を20歳の時に亡くしたことで、
このままではいけない、と危機感を覚えました。
それがきっかけで、もともと続ける事に疑問を感じていたドライバーを辞めて、
次に何かを始めるなら何だろう、何が世間的に流行っているだろう、と
世の中を少し見渡してみました。
当時Windows95が発売されて間もない頃で、深い知識はなかったのですが、
なんとなく「これだ!」と思いました。
トラックドライバーが一転して、プログラマーになろう!と決めたんです。
そこからは猛勉強しましたよ。
人生でここまで必死で勉強したのは、この時が一番だと思います。
仲間と週に一度集まって勉強会も行ってました。
かなりの知識と技術を学んだ後、システムの会社に入社。
そして24歳の頃に発注を受けていたマーケティング会社にヘッドハンティングされて移籍しました。
プログラム能力とコミュニケーション能力を買われてのことだったと思います。
そして、2年ほど勤めました。若いうちに、システムだけでなくマーケティングも学べたのは、
非常に周りに恵まれていたと思います。
起業意識の芽生え
プログラムの勉強をしていた21歳の時には、
漠然といつか起業したいと思っていました。
システムを作っておもしろいことをしたいと思ったんです。
前職のマーケティング会社で設計から構築、運用までを担当していた時に
その中でマーケティングの可能性を教えていただきました。
漠然とした起業意識から、やりたいことも明確なものに変わっていき
ついに「自分で自由な会社を作りたい!」と、確固たる意志を元に26歳で起業しました。
若かったので、いくらでもやり直すことはできるし、
失敗したとしても、一度やってみようという考えの方が強かったのかもしれません。
「とにかく」立ち上げよう!
「とにかく」人を集めよう!
「とにかく」これをやろう!と、
どんどんチャレンジしました。
最初は4名でスタートしましたが、あっと言う間にスタッフが増えました。
今は社員も40名弱に増え、5つに分かれている事業部の
各チームリーダーにすべての権限を移譲しています。
リーダーは権限と自由がある分、売り上げ責任もあります。
赤字になれば給料を減らす。いくら働いても、利益をあげなければ意味がない。
会社の中に、小さな会社があり、そこの社長をリーダーが務めるといったイメージでしょうか。
各々のリーダーが経営者視点でチームをしっかりと管理してくれるので、
今ではどの事業部も売り上げ目標を達成していますよ。
起業コンセプト、理想の組織
起業当時はコミュニケーションが得意なシステム開発会社があまりなく、
言われたものだけを作る、という風潮がありました。
ですので、「フレキシブルに動けるシステム開発会社」をコンセプトとしてました。
あとは、開発のスピードですね。大手企業に負けないスピードを常に意識していました。
この「スピード」という面に関しては今でも自信があります。
開発の依頼に関しても、なんでもやります!という精神で取り組むことも大切だと思っています。
どの案件にその先の可能性が潜んでいるのか分かりませんからね。
社員の個々の能力を伸ばし、常に進化し続ける「自己実現の場」でありたいと願っています。
知識と経験豊富な技術者から若手に対する教育も行い、技術力の底上げにも注力しています。
単なるエンジニア集団ではなく、血のかよったチームとして、新しい技術をいち早く取り入れ、
今までにないものを作ることで、先進性のある高品質なITソリューションを継続的に提供し、
ITソリューションのワンストップショップとして「No.1」を目指す
「最先端を追い求める技術者集団」であり続けたいと考えています。
「cloudpack」の誕生
それまでは受託開発の中で、新しいものを作っていましたが、
受託でのシステム開発は受注から納品までの短期の仕事です。
先の見通しが立ちにくいというデメリットがあります。
会社を安定したものにするために、ストックビジネスをしなければ、と考えていました。
2008年頃からAWSに興味があったこと、
サーバーの運用は以前からしていたこと、
自社の開発スピードに自信があったことから、「これはいける!」と直感しました。
2009年12月に新しい事業の構想に取りかかり、
とにかく一番にスピードを意識して、
次の4月には正式にcloudpackをスタートさせました。
すぐにホームページを作って、翌日からサービスを開始しました。
当時、Amazonクラウド(AWS)はアメリカとヨーロッパにしかデータセンターがなく、
日本に来た時にどれだけアドバンテージがあるかが勝負だと思っていました。
先だって着手していたのが功を奏したのか、次第にシェアがどんどん増えていき、
これで大企業と肩を並べて戦えるな、という自信がつきました。
プレミア コンサルティングパートナー認定、今後の展開
AWSのプレミア コンサルティングパートナー認定を受けるにあたって、
AWS米国本社の責任者から「cloudpackは何よりスピードが良い」と言われた時、
10年間頑張ってきた甲斐があったなと思いました。
今まで目指してきたものや姿勢は間違ってなかったと
培ってきた実績の中で明確に証明できるものとなりました。
一般的には社長は目立つものと思われがちですし、実際に社長は目立つ立場ですが、
私は社員それぞれが社外でも目立つプレーヤーに、
スタープレーヤーになって欲しいという思いが強いです。
CEOが自ら動く。私自身も一人のプレーヤーなのです。
社員と同じだけ私も動く。結果的にそれがスピードにつながっていると思います。
今後は、シェアが増えている分、仕事量も増加しています。
パートナーシップを大切にしていく中で、クオリティーやスピードを保つため、
人材をもっと増やし、事務所数も増やしたいです。
何より、皆がアイレットに入りたい、と思う企業にしたいです。
学生へのメッセージ
チャンスはいっぱいあります。
とにかく手を挙げて、何でもやります!という姿勢が大切なんです。
私自身もベンチャーで働いていて、いろんなチャンスを与えられたし、
チャンスを掴んできました。
そうしたチャンスを自分にくれた前職の上司には今でも非常に感謝しています。
だからこそ、社内でもリーダーや案件担当などは、
まず自ら手を挙げて、やります!と言った社員に任せるようにしています。
何でもやります!の姿勢でいれば、その分多くのチャンスに出会えるし、
自分の頑張り次第でチャンスをものにすることもできます。
まずは手を挙げて、チャンスを掴む事が
自分を進化させて行く最初の一歩だと思いますよ。
その中に自分の可能性もたくさん秘められています。
見逃さないように貪欲な姿勢でいてください。
自分の成長が実感できると、頑張ることを面白いと思えるようになりますからね。
企業から見てても、そういう風にどんどん成長していく社員は
ずっと一緒に働いていきたいし、手放したくない人材だと思いますよ。