代表取締役 平地 大樹

代表取締役 平地 大樹

設立 2011年12月1日
事業内容
    • WEBのコンサルティング
    • プロアスリートのキャリア支援
会社HP http://www.plus-class.co.jp/

自分と同じ境遇の人たちを支援したい。

少年バスケから始めて、26歳までバスケ一筋の人生を送っていました。
勿論、プロを目指していたのですが、報酬が少なく、実力も足りず、
プロバスケ選手として生活をしていく事は現実的に厳しいものでした。
また、既に結婚をし、家族もいたため、
これからの生活を考えると引退して別の道を歩んでいくしかなかったのです。

しかし、いざ引退を決意してみても、バスケ以外に何を追い求めていいのか見当もつきませんでした。
考え抜いた結果、自分のように夢を諦めたアスリートや
競技を引退した選手たちをフォローしていく事をビジネスにできないか、と考えました。
今考えれば、夢に破れた自分の精神状態を正常に保とうと、
スポーツにこだわっていたのかもしれません。
そこで、まずはバスケを取り巻く問題点について考えてみました。

国内では、バスケは野球やサッカーの様に人気がある訳では無く、報酬が高いわけではありません。
その要因として、競技人口やファンの数が少ないこと、
その結果、スポンサーに協賛してもらうメリットを感じてもらいづらいことがあげられます。
結果、実力があっても、先が見えないプロアスリートとしての人生を
避けてしまう人たちが多く存在してしまっていると考えました。

であれば、プロアスリートを引退した後のセカンドキャリアを支援するビジネスを生み出せば、
その問題を解決できるのではないかと考え、今の事業構想に辿り着きました。

人材業界からweb業界へ

プロアスリートのキャリア支援を行う上で、2つのことを学ぶ必要があると考えていました。
ひとつは人材ビジネス。もうひとつが新規事業の立ち上げです。
そして、そのふたつを30歳までに身に付けようと決めました。

まず、人材コンサルティングの会社へ就職をしました。
当時はIPO(株式公開)が流行っていたため、急成長を遂げた未上場のベンチャー企業へ、
優れた人材を採用するためのコンサルなど、多くのことを学ばせてもらいました。
あと数年は働いていようと考えていたのですが、会社が事業縮小となり、
リストラをされ、次のフィールドを探さざるを得なくなりました。

そして、次に選んだ会社がWEBの会社。特にSEOを強みとしていました。
WEBへの知識はまったくなかったのですが、新規ビジネスを積極的に行っていたため、
飛び込む決意をしたのです。
入社後、出資先の技術担当としての出向を命じられ、
出向までの1ヵ月間、猛勉強の日々を過ごしました。
寝る間も惜しんで勉強した結果、WEBの面白さと奥深さに気づきました。
後々には、WEBの知識を教える側にもなり、この勉強はとても糧になった経験でした。

大切な仲間との出会いが生まれる

その後、WEBの知識だけでなく、営業のノウハウについても教える「平地塾」を
社内で開くことになりました。そこで、現メンバーの2人にも出会ったのです。
2人とは年齢こそ違えど、1名とは入社のタイミングが一緒、
もう1名は翌年入社だったため、ほぼ同期のような関係を築いていきました。
期限の30歳を迎え、起業準備に入ろうと考えたのですが、
もう少し残ってほしいと言われ、1年間続ける事に。

そして、予定より1年遅れて、31歳で起業しました。
起業に際して、2人から、「一緒にやりたいです」と言われた時は本当に嬉しかったです。
ただ、訳あって2人とも起業と同時に入社してもらうことができなかったため、
1年ほど時期を改めてジョインしてもらいました。
そのため、起業から最初の1年間は私と大学生インターンの面々で事業を展開していきました。
私1人の力では事業を進めることは難しかったと思います。彼らには本当に助けられました。
それと同時に、彼らが成長していく姿を見る事が大きな喜びでもありました。

今は、4年半にわたって学ばせてもらったWEBの事業で会社を成長させ、
本当にやりたいスポーツ事業を第4期目から本格的に着手していこうと準備しています。
もう少し辛抱の時期が続きますが、第二の夢に向かって走り出した日々を楽しみながら前に進んでいきます。

また、当社は、社員数は15名以上にするつもりはありません。
少数精鋭企業としての信念を貫き、ひとつのスポーツチームの様な会社にしていきたいと考えています。

ベンチャーを目指す学生へのメッセージ

インターンで多くの学生と触れ合っていますが、私個人の意見として、
1社目に小規模の会社を選んでしまうと『井の中の蛙』になってしまうと考えています。
例えば、大手企業の組織内事情を知らなければ、
「稟議をあげてもらうために何が必要か・・・」
「上司に通してもらうために、どんな情報を伝えるべきか・・・」など、
自身で経験していないことにぶつかってしまいます。
まずは、世の中の会社がどう動いているかを知り、
その上で「ベンチャー企業にて今まで身に付けた力を試す」ことをしてもらいたいと考えています。