代表取締役社長 浅地 紀幸

aDsFactory株式会社‏ 代表取締役社長 浅地 紀幸

代表取締役社長 浅地 紀幸

aDsFactory株式会社‏
設立 1988年10月
事業内容
    主にWEBサービスの開発、運営、DB構築、システム構築、サーバーホスティング、WEB制作、構築支援などを行っています。クラウド型総合ダイレクトマーケティングツールNetRealを主力サービスとし、事業展開しています。
会社HP http://www.adsfactory.ne.jp/

自分を作った学生生活

親が事業をやっていたという影響もあり、高校生くらいからは実業家になるのが夢でした。
大学で商学部に進んだのも、経営など青年実業家になるためのスキルを身に付けたいと考えたからです。
しかし、いざ入学してみると大学の授業は教養・数学・基礎科目など、実践にはなかなか結びつかないもの。
思い切って大学を辞めることも考えましたが、今だからできることをやろう、と思い直します。

アメリカ・バークレーへの短期留学、土木作業員・ウェイター・バーテンダー・訪問販売・税理士事務所・
塾講師など様々なアルバイト、公認会計士の勉強など、経験できることには何でもチャレンジしました。
今思えばこの時期に培われた経験や、今も続いている人間関係が、その後の人生に大きく影響したと感じています。

社会人・実業家としての第一歩

大学を卒業してから、最初に就職したのは輸入商社。
朝から晩まで、休日も返上して必死に働きました。
いつしかトップセールスになり、私が中心となって今で言う「アウトレット」を立ち上げたこともあります。
しかしどんなに頑張っても、売り上げを10倍にしても、
自分が期待する環境にはなりませんでした。
自分でも若かったとは思うのですが、思うようにやってみたいという気持ちが抑えられず、
事業を興すことを決意します。

最初に始めたのは、ベストセラーの書籍を定期的に届ける「置きベストセラー」事業。
これは見通しが甘く、上手くいきませんでした。
事業の方向性を模索しているなかで繊維業界という選択肢が出てきたため、先達である父に助言を求めると
「繊維業界もこれから縮小していく。これから大きくなる業界を捜してみなさい」とのアドバイス。
様々な業界に触れた結果、まさに黎明期であったインターネット業界での事業を決意します。
インターネットが普及すれば、ホームページは企業の「顔」となる。そう確信したからです。

インターネット業界の荒波の中で

業界を肌で感じるために、システム系の会社に就職しました。
2年半もの間、営業・総務・人事等様々な経験をさせていただき、
一度は「この会社に骨を埋めよう」と考えたこともあります。
しかし目指したい方向性との違いもあり、「いただいた御恩は自分の事業で返す」と誓って、
いよいよインターネット業界へ踏み出します。

当時はインターネット回線はナローバンドが主流。
ホームページを作っても「表示が遅いと見るまで待ってもらえない」という状況でしたから、
少しでもデータが小さいことが大きな意味を持っていました。
まずはこの点に技術を注力し「サイカル加工」と銘打ってデータの最適化を提供していくと、
これが沢山のお客様に評価いただける当社の看板となっていきました。
サーバ提供・メンテナンス・システム構築など、
次第にサービスの幅を広げ、受託事業が膨らんでいきます。
そんな流れの中で培われた技術・経験が、NetRealサービスの構築に繋がっていくことになります。

ヨットで海に出るように

風、潮、うねり、自然との共生。海の近くで育ったということもあり、
小さなころからヨットに魅了され、今でもヨットは大切な趣味のひとつ。
大海原でヨットを走らせていると経営との類似を強く感じることがあります。
ヨットは風を受けなければ進みませんから、どこに風が吹いているのか、感じることが第一の仕事。
雲や波の動きなどから風を敏感につかみとり、風の吹いている場所で
帆を適切な角度で広げれば、船はぐんぐん進むのです。

もちろん、吹いている風に合わせてスピードをあげながらも、
目的地に向かう大事なことを忘れてはいけません。
風を読み、船の針路を決めるのは社長である私の仕事。
ただし船が正しく進むのは、帆を操作したり、見張りをしたり、
それぞれが持ち場の仕事をこなすからです。
すべてのバランスを取りながら前に進んでいくのがヨットにおいても経営においても大切だと思います。

現在と未来の最重要課題

自社が開発したNetRealは会員が毎月400社ずつ増えており、現在1万1千社を超えたところです。
徐々に会員数は伸びていますが、10万社の会員を目指し、
もっと速いペースで業績を伸ばしていきたいと考えています。
そのためにはコンテンツを生み出していける力のある若手を採用していきたいと考えています。
また、海外にも事業を展開し、去年9月にシンガポールに拠点を1つ設けました。
今までの経験を生かし、海外事業にも注力し積極的に運営していきたいと思います。

現時点で事業としては私の求める開発スピードではなく、
実際には1か月に1つアイディアが実現していくのが望ましいです。
多少無茶を言っているのは承知ですが、みんなが必死になれば実現可能だと思っています。

これからも全てのバランスを取りながら、一歩一歩固め、
スピード感を失うことなく航海を続けていきたいと思います。

120%の力で走ってほしい

新卒社員の方々には、まずは120%の力で走ってほしいと思います。
上司がゆとりを持って仕事しているように見えるのは、
能力を磨き、経験を積み、新人が1時間かかる仕事を5分で終わらせられるからです。
最初は社会人としての能力をトレーニングする時期。
常にマルチタスクで物事を考え、人に頼むことがあれば一歩先回りをして動く事。
分からないことがあっても多くの経験を積み、先輩を見習い色々なことを吸収してください。
そして思う存分、好きなことに向かって何事にも背水の陣で挑戦してほしいと思います。
本気のやる気があればそうそう突破できないものはありません。
一度きりの人生、自由に思い切り頑張ってください。