代表取締役 宇賀神 政人
設立 | 2007年3月1日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://shop.menz-style.com/ |
かっこいい父親=「社長」から道は始まった
祖父、父、姉が公務員で、さらには姉のご主人も公務員という
「公務員家系」で育った僕は、金融系の会社を中心に就職活動を始めていました。
そんな中、大学3年の冬に転機が訪れます。
ある銀行のリクルーターを訪問した僕は、銀行員を相手に
「銀行を変えていきたい」「銀行の既成概念を壊していきたい」と語りました。
そんな僕にリクルーターの方は、静かに怒るでもなく
「君ひとりの力じゃ何も変わらない」
「君は銀行向きじゃないね。自己分析し直した方がいい」とアドバイスを頂き、
それから僕自身「自分は銀行向きではない」と認識し、
今までとは違った就職活動が始まりました。
僕は縛られるのはダメなんです。自由がいいんですよ。
そして将来自分はどうなりたいかを考えた時ふと思い浮かんだのは、
かっこいい父親=「社長」でした。
それもサラリーマン社長ではなく、”起業家社長”。
何故なら、「そっちの方が断然かっこいい!」からです(笑)
僕は社長になるために出来るだけ社長という存在に近いところで
仕事がしたいと思い、それが叶う可能性が高いであろうベンチャー企業にターゲットを絞りました。
そして、僕はあるベンチャー企業に就職を決めたのです。
遂に進めた起業家への第1歩
就職後も起業したいという想いは変わらず、胸にずっと抱き続けていました。
しかし、「食べていけないんじゃないか」という不安が
1歩を踏み出すことを許してはくれなかった。
そんなある時、就職活動中に知り合った友人からの紹介で、
僕は「メンター」と呼ばれる鈴木惣士郎さんと出会いました。
そして惣士郎さんから「本当に食べていけない?」と聞かれ、
「アルバイトすれば食べていけないこともない」
「最悪、栃木の実家に帰れば食べられなくはない」と考えるようになりました。
しかし不安は重く何度も迷い…約1年半考えはまとまらなかった。
そしてそんな矢先、友人が起業します。
「僕も起業したい!」
ようやく決心がつきました。
社長に退職したい旨を告げ、退職するまでの間に営業成績を挙げることを約束。
それから半年間、死に物狂いで仕事に取り組みました。
ここで数字が出せないなら、起業なんてしないほうがいいですから。
そして僕は、退職したいと告げてから3ヵ月後の4月。
2ヶ月先までの売り上げを挙げることができ、
そこでようやく自分自身に「OK」を出すことが出来ました。
そして起業家への第1歩を踏み出すことになります。
本当にやりたかった事と向き合って
最初は洋服とは全く関係のない事業での起業を考えていました。
それはスキルがなくても収入が見込める事業だったので。
そこで、惣士郎さんに相談を持ちかけたところ、
「その事業が上手くいったあとは何がしたいの?」と聞かれ、
僕は迷わず「洋服の仕事がしたいです」と答えていました。
そう。僕は洋服の仕事がしたかったんだ。
それから僕は洋服の仕事で起業することを考え始めました。
そしてふと、たった1枚のコートが僕の人生を変えたことを思い出したんです。
そのコートは身につけただけで周りから「かっこいいね」と評価を受け、それがとても嬉しかった。
それ以来、僕はいつの間にか洋服にはまっていたんです。
「洋服はただ着るだけじゃなく、人の人生まで変えることが出来る」
これは僕自身の経験です。決して大げさな事ではありません。
限られた人にしか買えないような洋服を買う必要なんてなく、
誰でも買える洋服の中から「何を選ぶか」が大事なんです。
そして僕は自分の中に「洋服」を取り入れることが出来ない人がまだまだ多くいるのではないかと考え、
自分がコーディネートをして喜んでもらえれば笑顔になってもらえればと思い、
「株式会社メンズスタイル」を立ち上げたんです。
自分を信じて、ただひたすら真っ直ぐに
僕は会社を立ち上げてから現在まで、コンセプトを考えたことはありません。
何故なら、私がいい!と思った物を紹介するのが売りだからです。
市場調査をして流行でもいいし鉄板と言われる王道でもいいので、
お客様が求めているものを見た上で、「自分らしさ」を出し、
自分が思う「絶対に喜んでもらえるものを突き抜ける」ことが
売れるポイントだと思っています。
お客様の意見だけを聞いて右往左往すると大変ですから、真っ直ぐ行くことが大事です。
そうすればお客様の中で着いてきてくれる方が出てきますから。
後よく間違われる方が多いのが、
かっこいいサイトだから売れるわけではないということで、
売れるサイトの中でたまたまかっこいいのがあるだけです。
アパレルのサイトはかっこいいのを追求して作ろうとしがちなので、
お客様の使い勝手の良さや購入のしやすさなどをしっかりと忘れないで
作らないと駄目だと私は思います。
特に市場が飽和して大手企業も参入してくる現在、
一人一人のお客様に「あぁやっぱりこのサイトがいい」
「このブランドがいい」と思ってもらえるような仕組みを作り、
リピーター様を増やす必要があると考えています。
スタートとゴールを目指して
最近ではメールマガジンだけだと反応が薄くなってきてしまっているのが現状で、
これからは現実の接点にお金をかけ更なるアタックをすることが必須だと考えています。
特に新規の方を取り込むためには広告にこれから力を入れることが大切で、
今まで広告にはあまりお金を賭けていませんでしたから(笑)
他にもこれから店舗をやっていきたいと考えていて、
前に知り合いからのお誘いでお金をかけず
3ヶ月間お店をやらせて頂ける機会があったんです。
しかしそれが大ゴケしてしまい、自分の無力さとECと実際のお店との違いを経験しました。
なので、今回勉強とそしてリベンジのためにもう一度やってみたいと考えました。
そしてもう1つ、いつかやってみたいと思うのは「ポータルサイト」です。
メンズファッションの「男性が喜ぶ、男性のための男性による」
みたいなデートや合コンにも使えるサイトを作りたいですね。
これが実は1番やりたいことでもあって、私にとってこれが「スタートでもありゴール」です。
3年後までには形にしたいですね。
人生=「努力」×「感謝」である
僕が思う「優秀」な人材の定義は「素直」かつ「感謝」ができる人で、それ以外は要求しません。
でもこの二つがないと人は伸びないと僕は思います。
要は、人の話がきちんと聞けるかどうかってことです。
「優秀」であるためには、仕事を完璧に出来ます!よりも
電車で何気なく人に席を譲れる人間性の方が、僕は大事だと思います。
それから人生は「努力」×「感謝」です。
掛け算なので、どちらか一方欠けても人生は「0」になります。
どれだけ努力しても感謝を忘れてはいけません。
そして感謝だけをして、努力をしないのもいけません。
二つあって初めて最高の人生を歩むことができます。
後、いま学生の方でこれから起業したいと考えている人に私からお伝えしたいのは、
「サラリーマンを経験しよう!」ですね。
成功した方は様々いますが、私はサラリーマンをやっていて良かったなと
思う部分があったので3年ほどやってみることをオススメします。
それから始めても遅くはないので。
経験すると、「どこに不満を持ち」「何で喜び」「どう考えるか」が
見えてくるようになりますよ。