代表取締役 武田 憲太郎


代表取締役 武田 憲太郎

設立 2004年8月30日
事業内容
    • CGMマーケティングメディアの開発
    • プロモーションの企画
    • メディア企業、コンテンツプロバイダなどへのシステム・コンテンツ提供
    • コンテンツの運営、販促に関するコンサルティング業務
    • キャリア公式コンテンツの企画、制作、配信
会社HP http://youmind.jp/

起業家マインド

実は起業した当時は、「起業したい!」という思いは特にありませんでした。
それ以前はごくごく普通に企業に勤めていたのですが、
ただ、その頃から会社に対する問題意識だけはもっていましたね。
例えば「会社全体の方針」のような大きなものに対する疑問。
「上司のやりかた」に対する小さな疑問。
「この外注先つかえねー!」みたいな問題意識というよりは愚痴に近いものまでいろんな疑問を持ってました。
若かったですし、周りから見たら単なる不満や愚痴と変わらないものだったかもしれませんが、
自分のなかでは純粋な「疑問」でした。こういう疑問をもっていると、当然自分だったらどうするかを考えるようになるわけです。
どんどん膨らんでいく疑問のひとつひとつに「俺だったらこうする」をぶつけていった結果、
あるとき自分で会社つくった方が早いことに気づいたわけです。
これが会社をつくった理由。
社長になりたい、起業したいと思って起業したわけじゃないから、
他の起業家さんたちと比べるとあんまり起業家マインドは持ってなかったと思います。
ただ、いざ起業してみると疑問がわかないかっていうとそうじゃない。
そういうときは、冗談めかしながら「なんで社長やってるんだっけ?」とか部下にきくこともありました。
無茶な質問ですが、弊社の社員はなぜか答えるんですね。
それにちゃんと答えてくれる部下がいるというのはムチャクチャ恵まれてますよね。
こんな風に自問自答や周りの意見を吸収しながら、
いまはWeb発の「価値」や「文化」を生み出すために起業したんだ!と後付ながら思っています。

目的やビジョンを固めすぎない

起業したい人に多いのが、プランを固めすぎていること。
学生起業家さんなどの華々しいニュースに憧れて、同じような方法で成功しようとするも多いですが、
実際にはそういう成功した人は全体の0.01%にも満たない少数派。
だからその0.01%を見習って起業から会社経営までの道のりをがっちり固めてしまうのはリスクがある。
起業したい、その情熱はもちろん否定しません。
でもその方法を強固にしすぎてしまうのは個人的には、ちょっと危ないと思います。
そもそも仮に成功したとしても、起業当初のプランのまま成長している会社は多くありません。
会社は成長とともに柔軟に変わっていく必要があります。
例えば創業した直後は即戦力を求めます。
WEBは特にそうですね。
でも経営も安定して、創業期を過ぎてくると新卒の業務経験がないがための
ドキッとさせられるような新鮮なアイディアが必要になってくる。
時代や会社の成長によって社員の仕事のやり方や成果の決定方法が変わっていくように、
組織も刻一刻と変わっていくものです。
これも会社経営の面白いところですね。

これからの方向性

これからの話の前に、これまでの話をすると、実は満足のいく結果ばかりを残せてきたわけではないです。
会社を維持するための仕事をこなすことも時には必要で、
経営ビジョンとはあまり関係のない仕事に振り回されてた時期もありました。
ただ「継続は力なり」とはよく言ったものです。
弊社の社名までを知ってくれてるかどうかはともかく、
弊社の手がけたサービスを何かしら利用したことがある人数は現在でだいたい300万人くらいになっています。
「価値や文化を生み出す」という理念で、仮に弊社が何か生み出したとしても、
10人にしか届けられなかったら単なる内輪ウケで終わってしまう。
今は最低限のスタートラインに立ったところ。
WEBで価値や文化を生み出していくためにはまだまだ足りない数字ですが、
一応のスタートラインには立てたと思っていますね。
これからは新規開発やサービスの企画をどんどん増やしていきますよ。

WEBの価値

どんな情報でも、価値があるかないかといえば、必ず価値があります。
でも、それを届けるのはとても難しい。情報が細かくなればなるほどニッチになればなるほど、
その情報に価値を感じてくれる人は少なくなり、情報を届けることが難しくなっていきます。
その情報に価値を見出してくれる人をどうやって探すか。
これは情報を集めることの何倍もの難しさです。

こういった意味ではWEBは情報を集めるのにも届けるのにも最適な場所です。
例えば弊社のサービス「ヒトメボ」では、
恋愛についてのプライベートな内容を読者アンケートし結果を記事にすることがあります。
この記事は答えてくれた人も、答えてくれなかった人も見ることができるものですが、
それでもアンケートに答えてくれる層はあります。
プライベートな話題をアンケートしたとき、街頭で答えてくれる人ってほとんどいないはずです。
でもWEBなら気軽にこたえてくれる層が必ずある。
同じように、その情報を求めている層もある。
情報が多くまるのはWEBの強いところですよ。

学生へのメッセージ

就職活動をするなら、自分のアピールポイントを探そうって風潮がありますが、
個人的には考えないほうが良いと思います。
就職前にみつけたアピールポイントを活かし続けて、
そのまま出世していくかというと、必ずしもそうじゃないですしね。
アピールポイントがもともとあるのならともかく、これから探さなくちゃならないと思っているなら、
その時間を好きなことに使ったほうが良いと思います。
好きなことに取り組んでいればそれに対する知識や技術にどんどん磨きがかかっていきますから。
もちろんこれは「ゲームが好きなので1日20時間ゲームする」とかは違います。
これだけでは遊んでいるだけ。
なにが違うのといわれると難しいけれど、
ひとつの基準としては親や恋人に誇れるようなことが「取り組む」ことですね。
なにかしらの情熱なり覚悟なりを持ってこれが好きだ!って言えることがある。
「俺、これが好きなんだ!」「これに取り組んでるんだ!」と他人に自信を持って語れるなら、
必然的に内定がとれるはずです。頑張ってください!

Webから「価値」や「文化」と呼べるものを生み出したい。

Webから「価値」や「文化」と呼べるものを生み出したい。
それが株式会社ユーマインドの理念です。
起業した頃は理念とかはまったく考えていなかったのですが、
会社を経営していくうちに後付のように考えるようになりました。
そもそも自分の疑問を解決するために起業したので、
どんな会社にするべきだというようなきっちりとしたビジョンはなかったのですが、
「そもそも俺、何で社長やってるの?」みたいな質問を社員に聞いたりしていくうちにはっきりとしてきましたね。
いま思うとすごい質問ですが、
「どうせやるなら僕らにしかできないことをしましょう」とか
「今のWebはここがダメなので、私たちでこういうことをしましょう!!」と
どんどん意見をいってくれる社員がいる。
これは本当に恵まれていることだと思います。
社員たちの意見を吸収したり、自分で考えていて気づいたのはWebにしかないものを生み出したいということ。
であるからこそ僕たちでWebから「価値」や「文化」と呼べるものを生み出したい。
そう考えています。