代表取締役社長 榛葉 壮士
設立 | 2010年 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.shinbus.jp/ |
経営者は究極の自由
起業を考えたのは大学4年生の時でした。
完全に受かる気でいた広告代理店に、一次で落ちてしまったことが一つのきっかけですね。
その会社を受けた理由も、
その業界のイメージが格好いいからとか楽そうだからといったもので、大した動機ではなかったのです。
その会社に落ちてしまって初めて、これからどうしようか、自分は何をしたいのかと考えるようになりました。
そこから仕事というものを知る為に、インターンで東京に出るようになりました。
しかし、そこに楽しさを見出せずに結局就職を決める事はできず、このまま就職浪人かな、などと考えていたのです。
そんな時『金持ち父さん貧乏父さん』という本に出会い、
今までの自分にはなかった「経営者になる」という選択肢をはじめて知りました。
それまでは教育学を専攻していたこともあり、教師になるかサラリーマンになるかしか考えていなかったのです。
そのような自分にとって、経営者という選択肢は完全に新しいものでした。
経営者になる事が究極の自由なのだと、その時に気がついたのです。
今でも自由な人生、後悔のない人生を生きたいという想いが自分の中でとても強いですね。
後悔しない人生への決意
大学一年生の夏頃、初めての単身海外旅行でインドに行ったのですが、その時に拉致されるという経験をしまして。
そこで死に直面して、本当に死ぬかもしれないという思いをしました。
その時に死ぬ前にやり残した事を考え、とても後悔したのです。
何故好きな人に好きと言っておかなかったのだろう、
何故もっと人に感謝していなかったのだろうなど、本当にいろいろ後悔しました。
仕事に関しても同じ事で、どこの会社でも入れればいいなんて考えるのではなく、
やはりモチベーションを保てる所でなくてはいけないと思うのです。
後悔せずに自分がやりたい事をするには、やはり稼がないといけないので。
そして経営者として成功する事は、同時に人の記憶に強く残るという事でもあると思います。
自分が死んだ時、より多くの人に泣いてもらいたいじゃないですか。
その為に記憶に残るような偉大な経営者になろうと決めたのです。
想いと現実とのギャップ
経営者という選択肢を得てから、自分が出来る事は何かという事を考えたのですが、
自分に出来る事というのは喋る事位しかなかったのです。
しかし、その事が活かせる営業はやりたくなく無かったので、
短期間で営業力を身につけられる場を求めていました。
早めに辞めて企画やマーケティングがやりたいと思っていたからですね。
そんな時、偶然京都で7,8人のバイオ系ベンチャーの説明会が行われていたのを見つけました。
そこはまだ研修体制なども確立されていなかったので、教わることが嫌いな自分には丁度よく、
そこで早く営業力を身に付けようと考えたのです。
しかし、そこでの仕事は思っていたものとは少し違っていて、
一応営業ではあったのですが糖尿病に効くエキスを食品会社などに売るというものだったのです。
商品化するための時間も必要なこともあり、半年間ほど全く売れなかったので
完全に自信を失ってしまっていたのです。
営業力が上がった実感も無いまま悩んでいましたが、追い討ちをかけるように、
「榛葉は営業からはずす」と言われ、さらにバイオ系ベンチャーと して3~4年後には
上場できる会社だと思っていたのですが、
「糖尿病に効く薬ができれば可能性があるが、薬になるのは何十年か先の話だ」と聞いて愕然とし、
その会社を10ヶ月ほどで辞めることを決意しました。
起業か役員か
その後は東京に出て人材派遣のベンチャーでアルバイトをしました。
そこで、しっかり営業をやろうと思ったのですが4ヶ月で会社が潰れてしまい、
次の転職先のGMOインターネットには「この会社を辞めるときは起業するときだ」と決意して就職しました。
サラリーマンとして最後だからこそ、とにかく出世したいと思っていて、
責任ある仕事について、多くの経験をしたいと思っておりました。
そして営業として結果を出し、2年半後には、最年少営業本部長に抜擢いただいて、
3人で新たな部署としてスタートしました。
最終的には60人程の部署になり、その間に多くの失敗をし、
逆に自分のビジネスアイデアが形になり、世の中に広がっていく成功体験もできました。
ひとつの区切りが来たなと感じたときに、
ここから先は、役員を目指すか起業家になるかのどちらかだと考えました。
しかし、どちらが後悔せず夢のある人生かと自問自答した時に、起業することに決めたのです。
起業して数年たった今思うことは、経営者と管理職との「心のあり方」の違いは感じます。
管理職であったときは、自分の将来のため、同じ組織の仲間のため、会社のため、を考えていました。
ですが、経営者として今は、世の中に大きな変化、
革新をもらたらすため、その大きな夢を仲間と分かち合うため、
と考えるようになりました。
世の中に必要とされる会社になりたいと強く思います。
全てのニーズに全ての答えを
自分の中では、最終的に全てのニーズに対して全て答えるという事を考えています。
一つのニーズとして検索が挙げられますが、検索とは何か聞いてくるという行為ですよね。
Googleなどはニーズに全て答えているのではなく、ただ並べているだけです。
「渋谷 パン屋」と調べても「渋谷のパン屋だとここがお勧めだよ」という事を全て答えられてはいないのです。
それに対し私達は分かり易く、全てを答えるという事を目標としています。
同じ様な事をしていらっしゃる他社との違いは業界全体ではなく、
質問をする人、一人一人を考えて答えたいという所。
たとえ一人しかその事を質問しなくても、それに対してどうにかして答えられないかという事を考えています。
一人一人に対して、答えを返していくことが、
必然的にオンリーワンのサービスを創り出すことにつながっています。
お客様もだからこそシンバスを選んでくれているのです。
一日でも早く、世界中の一人一人の想いに答えられる会社になりたいと思います。
今後の展望と学生へのメッセージ
会社のビジョンとして「世界一創造に挑戦する企業」という言葉を掲げています。
一人一人の細かい質問に、本の様な良質な回答をする。そんな「超ニッチ企業」を目指していますね。
海外においても同じスタイルで言語に合わせたマーケットを確立させられたらと考えてはいますが、
まだ国内での成長が目標です。
今は営業15,6人ですが、2年以内に50人に増やしたいところですね。
学生の方には、「うちに来て」と言いたいところなのですが(笑)
自分の能力を最大限伸ばし続けたい人、そんな人がベンチャーには向いているでしょうね。
よく僕が使う言葉に「茨の道は薔薇の道」という言葉があります。
足元がどんなに厳しく痛い道であっても、その茨が多いほど、目線を上げればそ
こには薔薇色の人生が広がっているはずです。
だから、若い人は是非厳しい道を歩むべきだと考えています。
その為、大変な場所で働くことを勧めますし、
その一つとして、うちの会社は十分に該当するのではないかと思いますね。