代表取締役 孫 尚均


代表取締役 孫 尚均

設立 2012年6月15日
事業内容
  • スマートフォンリサーチ「スマートサーベイ」の企画・開発・運営
  • ITソリューション・アプリケーションのサービス提供
  • マーケティング・プロモーション・コンテンツの企画・制作
  • インターネットビジネスの企画・開発・運営
  • 商品・サービスの企画・制作・開発・販売
会社HP http://www.livigen.co.jp/

夢に破れ、起業を志した

もともとは、パイロットになりたいと思っていました。
当時、日本でパイロットになるためには海外よりも数年間、回り道をしないといけませんでした。
留学した方が近道だったので、留学したのですが、最終試験で落ちてしまって挫折しました。
それで、同時に受けていた普通の大学に通い始めました。

大学では、周りに優秀な学生たちがいて事業家も多く、
彼らからすごく刺激を受け感化されて経営に興味を持つようになりました。
優秀な学生たちはコンサルティングファームに行ったり、
奨学金をもらってアメリカに留学したりしていました。
彼らを見て、私も無理やり(笑)アメリカに留学しました。

そこで出会った世界中から集まる優秀な学生たち、
インターンをやっている学生たち、ウォールストリートのバンカー、
とにかく行動力に圧倒されました。そういう環境に進めるのですから、
基本的な能力も高いのですが、それに加えて行動力を持っていました。

就職は日本で、まず腰を据えてサラリーマンを経験したかった

まずは自分の能力、実力で一からキャリアを作りたいと思っていました。
学生のときに起業するのがいいとか、3年ぐらい就職してから起業するのがいいとか、
いろいろ言われていますが、そのときのタイミングがすべてなので、関係ないと思っています。
どうしてもそこでないといけないタイミングなのであれば学生で起業すればいいですし、私は全くこだわっていませんでした。

就職活動は母国語で勝負したかったため、日本で行いました。
5年ほどは腰を据えてサラリーマンをやるつもりで、当時盛り上がりつつあった通信系の企業に入社しました。

1年目は、オンラインコンテンツを流通する会社に出向して、
企画営業を1年間、次の年はBtoBtoCのシステムの営業を1年間行いました。
その後、本社から呼ばれてSaaS事業の新規立ち上げに携わり、4年間従事しました。

大変でしたが、事業の立ち上げを経験できたことに加えて、私はSaaSやクラウドが当たり前の世代ではなく、
そういったものから大きな衝撃を受けたため、営業やプレゼンもそのままの熱い気持ちで行うことができたのは良い経験でした。

転職し、前線から一歩内側の立ち位置でマーケティングを学ぶ

その後、インターネットセキュリティ関連企業のマーケティングのポストから声がかかり、転職しました。
それまで行っていた最前線での営業とは異なり、どうやってモノを売っていくか、どのチャネルから売っていくかを考えて、
営業に説明したり、勉強会を開いたり、チャネルデザインを作って営業と連携したりと、
最前線から一歩内側に入った立ち位置でものごとを考える仕事でした。

前職よりも自分の時間を取れる環境だったこともあって、頭の中では起業の構想をずっと練っていました。
現在のリビジェンのモデルであるモバイル、その中でもスマートフォンに特化した「リサーチ」という事業を行う中で、
ここでのマーケティング経験がとても活きています。

この会社には1年と2ヶ月ほど在籍しました。
昨年(2012年)の4月いっぱいで退職して、その年の6月にリビジェンを立ち上げました。
起業までに5年のつもりが、7年ほどサラリーマンを経験した計算になります。

株式会社リビジェン立ち上げ

初年度はずっとシステムを作っていました。
企画書を書いて、エンジニアと打ち合わせして、作ったものを改善して改善して改善して…気づいたら1年経っていました。

二期目ということで、これからいよいよ本格的に営業やプローモーションをどんどん行っていきます。

現在、私含めて3名の体制で、社員は2名とも以前からの知り合いや縁のあった人間ではなく募集を行って採用しました。
採用にあたっては7割は方向性、つまり向こう2,3年は「スマートサーベイ」にオールインできるかということと、
私が営業の人間なので、それ以外のたとえばウェブマーケティングに詳しいとか、SEOに詳しいとか、
私にない強みを持っていることを重視しました。

それから、社員たちは将来的に起業したいというアントレプレナーシップを持っています。
企業の創業期に関わると、大きい会社では見られない部分を全て見られます。
ひとつの企業が立ち上げからある程度のところまで育つのに、10年もかかりません。
せいぜい2、3年ほどです。そこに関われるというのはすごく大きいと思います。

今後のビジョン 日本からアジア、世界へ

現在は日本市場のみですが、起業したときからベトナムやインドネシアをはじめ、アジアに展開したいと思っていました。

私はスマートフォンに可能性を見出していて、これからはパソコンではなくスマートフォンの時代だと考えているので、
はじめからスマートフォンに特化したサービスを行いたくて会社を作りました。
「スマートサーベイ」はスマートフォン向けのアンケート調査システムで、
一瞬で配信され、一瞬で回答が集まる、そういうモデルです。
スマートフォンであることを活かして、GPS機能の活用など、いろいろとアイデアを持っています。
世界を狙いたい気持ちが当初からありましたが、スマートフォンであれば世界に行けるのです。

向こう2年ほどは全く息継ぎせずにやりきると決めています。
2年なんてあっという間だと思っています。この1年もそうでしたので。

これからは営業の面でも積極的に攻めていくつもりです。

起業したいなら、なんでもやってみること

就職活動中の学生、特に起業を考えている学生に伝えたいことは「行動力」です。
とにかく「なんでもやってみる」ということです。

20代のうちは、仕事でも趣味などの好きなことでも、なんでもやってみることです。
やって後悔することって、あまり無いですから。
うまくいかなかったらどうしよう、失敗したらどうしようなどと不安があっても、とりあえずやってみる。

仮に失敗しても、「すみません」と謝り、上司も「しょうがねえなあ」で済む、
そういう時期のうちになんでもやってみることが重要です。
起業という夢があるならなおさら、下手に体の良い会社員になってしまうのは違うかなと思います。
まあ、何もないのに生意気すぎてもだめなのですが(笑)。
かく言う私はそのパターンで、新卒時代の上司や先輩からはお前みたいな奴は初めて見た、なんて言われていました(笑)。

若いうちにとにかくなんでもやってみること、色々なこと挑戦するといいと思います。