代表取締役社長 西尾 竜一
設立 | 2000年11月21日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://idea-garage.jp/ |
進路は根っこの価値観で判断!!営業マンから学校の先生へ。
学生の頃は、まちづくりに関わる学生団体を運営。
当時は就職せずに、まちづくりのイベントプランナーとしてやっていくつもりでした。
まわりが就職活動にいそしんでいた四年生の春、
郷里の県主催の大きなイベントに関わっていた時、
県の人から「このイベントをやりたいなら県庁に就職してくれないか?」
と打診されました。
イベントには関わりたかったのですが、公務員になるつもりはなかったし、
学卒で即フリーになるよりは一度会社員を経験しようと考え、
ゼミの先輩が誘ってくれたリクルートに入社。
入社動機も「なんだか面白そうな会社だなあ」という単純な動機でした。
入社後は、社員教育用ビデオの営業や人材採用のための映像制作などに携わり、
人材採用や教育という分野について基本から学べ、多くの出会いがありました。
リクルート時代に得た経験と人脈は今もビジネス上でかけがえのない財産です。
その後、「若いうちに世界を見ておきたい!」その一心で世界一周旅行を決意。
入社してまだ3年目、長期休暇の取得も難しかったので、思い切って退職しました。
今考えると、この頃の自分の判断基準は『面白い方向を目指す』
という根っこにある価値観でしたね。
当時から「面白いことをやる」ためのリスクなら平気でしたし、
会社を辞めることにも不安はありませんでした。
半年間の世界旅行の後、帰国した私に舞い込んできたのは、
「高校の先生にならないか。」という話でした。
市内でも有数のやんちゃ生徒が集まるこの学校では毎日がスペシャル。
時には取っ組み合い、涙を流しあい青春ドラマさながらの毎日でした。
しかし、同時にいつまでも古い体質のまま変わろうとしない学校教育の現場を
目の当たりにし、学校教育の世界に新しい風を吹き込みたい、と感じた私は、
「そのためには、まず自分が育たないといけない、
もっと人生というものを経験しないといけない」、と思ったんです。
こうして私は再び、ビジネスの世界へ飛び込んでいったのです。
人の成長に寄り添える仕事をしたい
再びの就職活動の末、内定をもらった私は、
前職のリクルートでお世話になっていた先輩が起業されたということで、
お互いの情報交換も兼ねて飲みに行くことに。
そのとき、その先輩が私を、起業したばかりの会社に誘ってくれました。
「いつか社員を全員社長にしたい。西尾もウチの会社に来てくれたら、
いずれ社長になってほしい」という言葉に感動し、
その時いただいていた内定をお断りして、彼の会社に就職しました。
この時、初めて自分の人生の中に『社長』という選択肢が増えたのです。
この会社では営業や新規事業開発を経験させていただき、
ビジネスの立ち上げや会社経営について学ばせていただきました。
3年半お世話になったのち、自分の力を試すため、独立を決意。
社長になろうと決めました。
独立後しばらくは、パンフレット制作や事業企画などの業務請負から開始。
その後のご縁で様々な団体や企業の受付コールセンター事業をすることに。
その後、会社は急拡大しましたが、電話からインターネットへの時代の変遷もあり、
コールセンター事業からは3年ほどで撤退。思い切って、会社を最小限に縮小し、
私だけの一人会社に戻りました。
身軽になったこともあり、この時期はフリーターやニート支援の講演で各地を
飛び回ったり、高校生向けの職業観育成本の執筆などをしていました。
このとき「働くことの面白さを伝える」ための手段としてやりはじめたのが
「漫画」であり、「音楽」でした。これは効果抜群でした。
手法を変えただけでこんなに伝わるようになるんだ!
こんなふうに働くことの面白さをわかりやすく伝えるビジネスをしたい!
そんな考え方のもと、2007年に現在の事業であるビジネス漫画制作事業と社歌制作事業をスタートさせたのです。
漫画や歌で会社の士気を高めていく
現在ビジネス漫画制作事業は企業からの受託制作が中心です。
その受託制作をやらせていただいている中で、社員教育などの分野を軸に多くのノウハウが蓄積されてきました。
社員教育を漫画で行うことのメリットは、
実際に起きた事例をイメージで見ることによって、より理解を深められるということです。
現場で起きるトラブルなどは、文章よりも、絵にしたほうがずっとわかりやすいのです。
最近は、試みとしてコンプライアンスなど、いくつか需要の高いテーマについて受託ではなく、
自社開発で漫画を制作し、本として販売することも始めています。
ゆくゆくは、有益な漫画コンテンツをウェブで公開し、コンテンツ販売できるしくみを構築していきたいと考えています。
理想は、当社のビジネス漫画を通じて個人が楽しく効果的にビジネススキル学習を行えるようになることです。
そのためのコンテンツの蓄積とWEBシステムの構築が今後の課題です。
社歌については、当社がおそらく今日本で一番多く社歌を作らせていただいている会社だと思います。
大手企業から依頼を受けることも多く、有名な作詞家・作曲家の先生に楽曲を依頼することもあります。
当社は社員参加型の社歌制作の形態を社会に提案しはじめ、
新しい社歌文化の形成に寄与したいという気概を持ってビジネスをしています。
社歌制作のプロセスで、歌詞に会社の理念やイメージを盛り込むため、
社歌づくりに参加している社員たちは自社の経営理念や事業内容を見直すようになります。
社歌を作ることで、自社を見つめなおすチャンスができるのです。
こういった社員への理念浸透は多くの企業の優先課題だと思います。
今後はもっと社会に働きかけ、日本特有の「社歌」という企業文化を広げていきたいと思っています。
子どもたちになりたいと思える職業を教えていきたい
もっと先の展望としては、漫画や音楽といった伝わりやすいコンテンツを企業向けだけでなく、
学校教育の分野にもアプローチしていきたいと思います。
もっともっと面白くわかりやすい教材、勉強が楽しくなる仕組みを提案できたらうれしいですね。
それから具体的にやりたいと思っているのは、漫画や音楽を使った『職業観育成』。
象徴的な職業の人や世にいう成功者だけではく、
街を歩いている会社員のお父さんお母さんがどんな気持ちで一生懸命働いているのか、を
子どもたちに伝えられるようなメディアを作りたいですね。
自分たちの身近にいる大人の働き方の具体例を見せることで、
スポーツ選手や芸能人といったテレビに出てくるような職業以外にも、
なりたいと思えるような職業を描くことができるような教育ができると考えています。
それを漫画や音楽で表現したい、というのが私の目標です。
何をやりたいかより、日々をどう生きたいか。
夢を語るよりも、毎日の出会いを大事にしたりとか、
日々降りかかってくる一つひとつの壁を乗り越えるほうが、個人的には大切だと思います。
夢を語っただけで自己完結する人はとても多いです。
夢はもっているべきものだが、それをもとに、日々の生活をどうしていくかをしっかり持っておいてほしいのです。
仕事で成功している人のなかには、具体的な夢がない人もいます。
ただ、毎日一生懸命に仕事をしているから、自分の仕事に愛着がわいてくるのです。
入社したあと突きつけられる現実にぶつかったとき、どうしていくかが大切です。
思い描いていたものと違っても、ただ逃げるのではなく、少しだけ頑張ってみると、見えるものがあると思います。
「何をやりたいか」、ではなく、「日々をどう生きたいか」を考えてみて下さい。