代表取締役 川合大無
設立 | 2004年1月 |
---|---|
事業内容 |
|
会社HP | https://www.lvn.co.jp |
「5年で3社」を目標に掲げ、ビジネスの基本を学ぶ日々
大学時代は将来やりたいことも定まっておらず、
いざ会社説明会に行ってみても、自分がそこで働くイメージが湧きませんでした。
そこで、自分がやりたいことをよくよく考えてみた時、
「人生を使って何かを成し遂げたい」という思いが一番にありました。
そしてようやく、「自分には会社勤めじゃないな」と気付いたんです。
ただ、社長になるのは決めたけれど、
何をして社長になるかはまったく決めていないというぼんやりとした状態(笑)。
それでは絶対に成功しないと思ったので、
まずは「5年間のうちに3社」で働いてから起業しようと決めました。
新卒では商社へ入社。
起業するのであれば、まず商売の基礎を学ぶのが一番だと考えた結果でしたが、
この選択は間違っていませんでした。
さまざまなビジネスの基本を学びましたが、
もちろん頭の中では常に「5年」の期限を意識しており、
2年後にはバリューコマースというIT企業へ転職。
ちょうど第一波のITバブルが崩壊したくらいの時期で、
何となくITっぽいことがやってみたいなと思ったんです。
そこではアフィリエイト広告の営業マンとして働き、
その後、3社目としてサイバーエージェントへ転職しました。
ネット広告代理店から自社サービスの展開へ
結局、就職してから5年半後の2004年、仲間と3人でシースタイルを設立。
創業当時に思い浮かべていたビジネスモデルは、企業にカウンセラーを派遣するEAP事業でした。
しかし、これはまさに企画倒れとなり、
自分が得意としていたインターネット広告代理店へと路線変更。
創業メンバーとは4年ほど一緒にやりました。
方向性の違いから途中で別れましたが、
自分の考えがブレなくなったので、逆に良かったと思っています。
順調に事業は拡大したものの広告代理店の世界は競合も多く、
何か新しいことをやろうということで、自社で不動産の査定サイトをスタート。
ネット広告の代理店事業から、自社メディアへと切り替えていく段階は少々苦労しました。
というのも、新しい試みが成功するかどうか100%の保証はないですから、
経営を安定させるためには、これまでのネット広告も続けていく必要がありました。
ただ、社員からすれば、そんなどっちつかずの姿がブレているように見えたと思うんです。
社長としての想い
当初、ネット広告事業と不動産メディア事業の割合は9:1くらいでしたが、
現在では8:2くらいで不動産のほうが上になっています。
シースタイルは「インターネット サービスメーカー」。
ネット広告で培ったノウハウを生かしながら、
我々の生み出すサービスを少しでも多くの人に使ってもらい、
世の中になくてはならないサービスにまで成長させていきたいです。
私個人のことをいえば、社長になって9年ほど経ちますが、感覚的に苦労したことはありません。
全てが順風満帆だったわけでもないですし、
全てが想像していた通りでもないのですが、考えていたほど大きな変化はなかったです。
人を雇えば責任が生まれ、お金のことも日々考えなければなりませんが、
仕事ですから「当たり前のことをしているだけ」という感覚です。
強いていうならば、営業マンだった時代は自分の成果が一番大事でした。
みんなライバルですから、周りができないほうがうれしかった。
でも社長になってからは、社員が仕事で成果を上げると最高にうれしいです。
これは大きな変化かな、と。
自社サービスを拡大し、1000人規模の会社を目指す!
ゆくゆくは、1000人規模の会社にしたいと考えています。
期初の計画では、5年後に70人くらいと思っていたのですが、
この調子だともっとハイスピードで増やしていけるでしょう。
現時点で1000人になるまでの計画は立てられませんが、
100人くらいの計画から着実に進めていきたいですね。
事業は、中期的に不動産メディアに特化します。
そもそも「なぜ不動産なのか?」と思われるかもしれませんが、
自社メディアをやろうと思った時にいろいろな業界や競合を調べ、
いけるだろうと思ったのが不動産だったんです。
あと、私自身が不動産業界に興味を抱いたのも大きいです。
「気合」で営業する業界が好きで。
この業界にいる人たちが何を考えて動いているのか?どこに労力がかかっているのか?など、
個人的にイメージしやすかったのもあります。
実は、かつて女性向けのECサイトも運営していたのですが、
ある程度までは伸びても、もっと伸ばすための方法がわからなくて。
そこで、よくわからない業界に手を出すのはやめようと思ったんです。
ですから不動産が自分の色と合い、事業として上手く立ち上がったことが、
現在のシースタイルになったきっかけとなっています。
新卒でも力になれる! 新卒採用への期待
当社では、創業以来ずっと中途採用を続けていたのですが、
2012年の10月から新卒採用を開始しています。
そのきっかけは、その少し前に新卒もどきの人材を2名採用したこと。
彼らは都合により卒業時期がズレていたため中途採用扱いだったのですが、
社会人経験がないのに、こちらが思っていた以上にできて。
それまでは、中途でないと即戦力になれないと何となく思い込んでいたのですが、
「これは、新卒でも活躍できるな」と確信できたんです。
そこから、急遽新卒採用を開始。
かなり遅いスタートではありましたが、7人採用できました。
社員15人だったところになんと7人の新卒が入ってくるという
会社としてはなかなか大きな変化でしたが、
教育プログラムも用意していましたから、スムーズに受け入れられました。
新卒は、今後も定期的な採用を続けていく予定です。
「なりたい自分」を見つけることが、自分を変える第一歩
学生時代は私自身もそうだったのですが、
「なりたい自分」が明確になっていないと、どれだけ考えても道筋は定まらないものです。
別に難しいことではなく、「金持ちになる」でも「社長になる」でも何でもいいので、
とりあえずなりたい自分の姿を設定することが、自分を変化させる第一歩になります。
私も「社長になる」と決めたことを機に「5年で3社を経験」という目標が生まれ、
先々のキャリアプランが見えてきましたから。
なりたい自分が決まっていれば、少なくとも明らかに違う道には進みません。
流れ任せにだけはならず、しっかり自分と向き合って、
自分なりの夢や目標に向かって行動してください。