代表取締役 嶽本 泰伸
設立 | 2009年8月27日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://c-connect.co.jp/ |
考え、実行するクセがついた高校時代
高校時代は部活一筋で、柔道部に所属していました。
高校二年生の時にはキャプテンに。
ただ、顧問の先生は柔道の経験がない方でした。
技術的な指導はしてもらえない上、私の通っていた高校は夜間に定時制の学生が登校してくるため、
練習時間もあまり取れない状況でした。
さぁ、どうしようか?
私は根っからの負けず嫌いなので、環境や状況を言い訳にせず、どうすれば上達するのか、
どうすれば自分自身も含めた柔道部全体を強くできるのか考えました。
例えば、他校との合同練習を計画してみたり、練習メニューを工夫したり、強豪校を分析したり、
部員一人ひとりの特性に合わせた練習方法を取り入れたり。
実はこれって、会社経営と似ていると思います。
組織を引っ張ることや、成長させるための戦略を考え、計画し、実行する。
自分の場合、幸か不幸か高校時代に既に経験済みのことでした。
もちろん、全てが全て会社経営と似ているわけではありませんが、
少なくとも、キャプテンをやっていた時の思考プロセスは、現在の自分に大いに活かされていると思います。
色々なことを経験した20代
自分の場合は、起業にあたって特別なきっかけがあったわけではなく、
元々起業したいと考えていました。
その為の選択肢として、「20代は修業期間」という考えがあったのです。
語学学校に通ったり。
WEB系の制作会社で働いたり。
海外へも行きました。中国では飲食店の店長もしました。
色々な業種・職種を経験したのは、そこでの経験が将来に活かせると思ったからです。
また、色々な場所に行くことでグローバルな人脈を作る事も目的のひとつでした。
言葉の習得も重要な目標のひとつでしたね。
英語と中国語と日本語があれば、
世界の半分くらいの人とコミュニケーションをとることができると思います。
ただ人と接するだけなら、言葉が分からなくても問題ない。取引先と接する場合も、通訳を雇えば大丈夫でしょう。
ですが、自分は本当の人脈を作るため、人間として接したいと思いました。
相手の国の言葉が分かれば、その分だけより親密になれます。
相手も「クライアント」や「取引先」としてだけではなく、仲間として接してくれたりします。
そのために、言語の習得は自分にとって重要課題でした。
20代前半はとにかく色々なことに、計画性とがむしゃらさをもって取り組んだ時期でした。
目指すは「広くて、多少深い社長」
キャリアステップ、とよく言われます。
一つの業種・職種で頑張って、自分を磨き、ゆくゆくは会社を立ち上げる。
そういう風に社長になった方もいらっしゃると思います。
ですが、自分はこう思います。
営業に強い社長さんが作る会社は、営業が主体の企業になる。
マーケティングに強い社長さんの会社は、往々にしてマーケティング主体の企業になる。
社長の得意分野や知識範囲に、会社の得意分野が引っ張られてしまうんですね。
自分の場合は、スペシャリストではなく、最初からゼネラリストを目指していました。
社長のポテンシャルは、会社のポテンシャルに直結すると考えていたからです。
その為に、他から見ると異常に映るほど、自分は色々な業界・職種を経験しました。
様々な場所でたくさんの事を経験し、知識を身に付けて、
可能性のある社長になり、会社を引っ張っていきたいと考えていたのです。
また実際に起業し、社長になってからも心がけていることがあります。
業界問わず、色々なことにアンテナを張ること。
また、得た知識を知識のままにせず、
同時に『それは、果たして本当にそうなのか?』
と、色々なことを疑いながら、自分の中で知恵にしていくことを心がけています。
こうすることで自分を成長させていきます。
それが、会社の成長や可能性を広げることに繋がると思っています。
消費者第一ではない慣習、これを変えるために
『これは本当に消費者のためになっているのか?』
インクでのEC事業を始める時に、自分はこう考えました。
プリンターのインクカートリッジは、メーカーにもよりますが、
一般的にインク残量等の情報がICチップで管理されています。
ですので、ICチップが『もうインクがありません』と判断したら、使えなくなります。
ですが、実は少しだけインクが残っている場合があります。
本当はまだ使える。でも、使えない。
消費者は買い替えるしかありません。
また、各プリンター間にインクの互換性も殆どの場合ありません。
プリンターが違えば、同じインクは使えないのです。
このような、消費者の利便性や利益を考えない、古い慣習が嫌いです。
これを壊して、より良く変えていきたい。
そう思い、スタート事業としてインクの通信販売を始めたのです。
当社ではメーカー業務、カスタマーサポート、物流、システム、デザイン、広告、広報などを、
全て自社で行っています。
よりきめ細かいサービスが提供できるので、お客様の利便性は上がります。
それに、当社にも多くのノウハウが集まります。
そこから新しいアイデアが生まれ、次のサービスが提供できるようになります。
インク事業は、あくまでスタートライン。
今は、ノウハウを蓄えている時期でしょうか。
ノウハウを活かせる仕組みをつくる
今後の展開としては、まずはEC業界ナンバーワンの地位を目指します。
そして、社内を事業部制にします。
例えば、軸となるサイト運営であれば、3~4人の少数精鋭。
システム構築、デザイン、企画などを任せ、そこだけに特化してもらいます。
このしくみは、今年の夏にはできあがる予定です。
『ここでこういう事をやって良かったから、こっちでもやってみよう』
全てを内製化している当社だからこそ、このようなアレンジも可能です。
ノウハウは蓄積されている、あとは活かせる場を設定するだけ。
そういう状態にまでなれば、大きな勝負ができると思います。
お陰様で、このような取材にもよく声をかけていただけるようになりました。
よく、「御社の成長率はスゴいですね」と言って頂けるのですが、個人的にはまだまだだと思っています。
ノウハウの蓄積を目的に行ってきたインク事業。そのインク事業でここまで来た。
蓄積してきたノウハウを活かすことが仕組み化できれば、会社はもっと伸びるはずです。
自己成長が大切
当社でも少しずつ新卒生の採用を行っていますが、学生の方を見ていると、
安定志向の方が8割9割なのかな、と思う時があります。
安定志向が悪いとは言いません。
ですが、会社に入ってからおんぶにだっこでは絶対にダメです。
就職したのであれば、自分が成長して会社に、社会に貢献していこうという意識は必要です。
大手の企業だと、30歳で年収1000万円を超える業界・職種があったりします。
ですが、これはモデル年収に過ぎません。
そうなれるのは、就職して成長した方だけです。
若いうちは自己投資です。決して、就職がゴールではありません。
就職してからも、色々なことを学んで成長していかなければなりません。
とはいえ、別に残業しろと言うわけでもありません。
がむしゃらに働くことも、若いうちには大事な事かとは思います。
ただし、「無駄に」残業するくらいならセミナーに行ってもいい。本を読んでもいい。
友人関係を作るのもいいと思います。これも自己投資の一つです。
是非、今日より一歩進んだ「明日の自分」を育てて行ってください。
本当の安定とは、会社が大きいとかではなく、自己の成長のその先にあるものです。
この記事をきっかけに、そのことに気づいてもらえれば幸いです。