代表取締役 矢作 保


代表取締役 矢作 保

設立 2006年 1月6日
事業内容
  • webシステム開発、作成
  • 企業様への人材の派遣
  • iphone、スマートフォンアプリの作成
会社HP http://www.ambloom.jp/

コンピュータが来る

 大学の付属高校に通っていた、30年くらい前。
コンピュータは、大企業が使う冷蔵庫のような大きさで、とても高価なものでした。
当時は全く流行っていませんでしたが、
テレビなどの影響で、「これからコンピュータは来るだろう」 
「のちのち企業や家庭にも、入って来るだろう」 と思っていました。
そのため、大学ではなく当時は少なかった、コンピュータの専門学校へと進学しました。
しかし、まだその頃は起業しようという考えは、ありませんでした。

専門学校卒業後、オフィスコンピュータを企業へ販売する会社へ就職し、システムを作る仕事をしていました。
その間、なかなか給料も上がらず、バブルも崩壊してしまい、仕事へのジレンマがありました。
しかし、入社5年後くらいに学生の頃に思い描いていたパーソナルコンピュータがき始めたのです。
PC開発の下地ができたのです。
当時まだ、50万、60万はしたPCを買い、いろいろと勉強しました。
そうしていると、仕事を任せられるようになり、私は、個人事業主になりました。
けっこうもうかったりもしましたが、1人での仕事には限界がありました。

最先端を追い求めて

ちょうどその頃、webの時代がくるのです。
そこで、新しいことをやるには小さい会社しかない、と思い、ベンチャー企業へ転職し、web開発に携わりました。
その後、ベンチャー企業を何社か転職。実は、私は、就職してからだと10回くらい転職してるんです。
その理由としては、誘われて、というのもありますが、最先端の技術を追い求めたい、という思いが強かったからです。
新たな技術は、不安や怖さがあり、企業はなかなか取り入れません。普及してから取り入れるところがほとんどです。
なので、新しい事をやり始めた企業を見つけては、転職をしていました。
その中で、同じ考えを持つ仲間も自然と集まってきました。

そして、入社していたベンチャー企業が、2,3年で100人くらいの規模になったときに限界を感じました。
大きな組織だと、自分の意見が通らない、自由がきかない、つまらない。
と感じたことをきっかけに、起業しようと考えました。
最先端を追い求めるには、決定権とスピード感を持たないとダメだと気づき、
40歳のときに、10名ほどの仲間と、会社を立ち上げたのです。

amition & bloom = ambloom

まず、社名『ambloom』の『a』ですが、これは単純に、会社検索の1番上になることを狙って付けました。
それだけではかっこがつかないので、『ambition』=夢 という意味付けをしました。

そして、『ambloom』の『bloom』には、木が育つようにゆっくりと成長する、という意味がこもっています。
急成長というイメージの『venture』とは、正反対の意味となりますが。
自分のサラリーマン時代は、そこで出来ることはやり尽した、会社の中では自分はこれ以上先がない、
成長できないと感じました。
限られた枠の中では、思うような成長はできません。
やりたい事がある。伸びる先がある。ということが、成長=『bloom』だと考えています。

会社を木として、社員各人を枝として、その成長を考えると、
全ての枝が同じ方向に向かって伸びなくてもいいと思っています。
好きな方向へ伸びればいいのです。全ての枝が同じ方向に伸びた木は、バランスが悪くなりますから。
webの世界というくくりはありますから、成長の方向はそれぞれに任せています。

キーワードは スマホ+勉強 です

会社のかたちとして、社内には、新しい技術に取り組む人と、それ以外の事をする人が必要だと考えています。
例えば、まぐろを捕りたいからまぐろを追うけれど、捕れないと食べ物がなくなるので、
畑を耕したり米を作る人も用意する。
そして、たまにまぐろが捕れたときは、みんなで分けるという感じです。割合としては、畑とまぐろが8:2くらいです。
これを仕事に置き換えると、まぐろを捕るのが、スマホアプリなどの新しい技術に取り組む人です。
私は、若い人ほど、この2割の方へ持っていくようにしています。
それは、新しいことに取り組む時は、新人も、5年、10年働いている人も、みんな0からのスタートです。
同じスタートであれば、より感覚が新しい人を、2割の仕事へ振り分けたいと考えるからです。
 
私の社長としての社員への役割は、本人が成長できる仕事を与える事だと思っています。
エンジニアは、常に勉強をして成長しなくては、同じポジションにはいられないのです。
だから、若い人もベテランでも、新しい技術を求め、勉強してほしいと思っています。
また、仕事で結果が出ないと、モチベーションが下がります。
そんな時は、ちっちゃくてもいいから結果を残す事が大切です。
小さくてもステップアップして成長できるような仕事を与えるようにしています。

数100万本ダウンロードを目標に

私は、売り上げには興味がありません。逆に言えば、売り上げを求めるならば、最先端を追い求めてはダメなのです。
誰も手を出していない、まだ気づいていないものをやっているという優越感と、
ただ単純に好きだから、売り上げはほどほどに、最先端を追い求めているのです。
 
そして、会社の今後の展開としては、キーワードであるスマホで、
数100万本ダウンロードと言われるような、世界的に有名なアプリを出したいと思っています。
これが達成したら、スマホはもう充分だと思ってしまうかもしれません。

また、会社の組織としては、個々が成長すればいいと思っているところが半分くらいあるのですが、
今後は、組織としての一体感も出さなければ、と考えています。
誘われると、ぽっと他の会社に転職してしまったりと、会社組織としての一体感はまだまだ弱いです。
そこを強くしていく事が、これからの課題です。

学生へのメッセージ

やる気があるのと、やっているのは全く意味が違います。
死ぬ気で頑張ります、と言ってるけれど、今、頑張っていない人が非常に多い気がします。
他の職種が全滅したので、矛先をIT業界に変えたという、既卒生を何人か面接しましたが、
死ぬ気で頑張ります、とは言うけれど、本を何冊読んでるか聞くと、1冊や、これから読みます、という返事でした。
明らかに、今頑張ってはいないのです。与えられるのを待ってる人が多いのです。
企業は、自分の能力と引き換えに、給料を貰うところです。
このまま就職したのでは、能力0だけど給料下さい、と言っているようなものです。

ラーメン屋をやりたい人は、ラーメンについて必ず研究するものです。
しかし、IT業界に来る人は、そういう人が少ないきがします。
自分で本も読まずに、コンピュータを0から教えて、という甘い人が多いのです。
本を10冊読んだけど、ビジネスとしての活かし方が分からない。
やり始めた、という0から1に上がるところがあれば見所はあるものです。
今、死ぬ気で頑張って下さい。