代表取締役社長 井手口 純啓


代表取締役社長 井手口 純啓

設立 2012年11月
事業内容
  • WEBサイトの企画、制作、
    販売、運営
  • 個人EC事業主に向けた
    コンテンツの提供
  • ウェブシステム開発
  • ホームページ、
    ショッピングカートカスタマイズ
  • インターネットを利用した通販業、
    情報提供サービス業
会社HP http://www.weball.jp/

9回裏の逆転人生


熱く、泥臭い野球少年だった井手口

私は、鹿児島生まれの根っからの九州男児です!
ただ、お酒は一滴も飲めません(>_

小・中・高校時代は野球に打ち込む少年でして、微々たる才能と努力の甲斐があってか中学時代、
全国大会で優勝し、甲子園にも度々出場している横浜隼人高校という名門校に進みました。

この高校生時代にイレギュラーが起きました。
プロアマのスカウト問題がマスコミに取り上げられ、プロに入るという夢を断念せざるおえない状況になってしまったのです。
プロ野球選手になるためだけに努力していた私にとっては、青天の霹靂。まさに人生の9回裏でした。
この悪夢から立ち直ることができたのは、「別の分野で必ず成功してやる!」と熱いハートを持てたことと
「諦めたらそこでゲームセットだぞ」と言ってサポートしてくれた家族の支えがあったからなんです。

井手口家は代々美容師の家系であり、実家が美容院を営んでいた為、
高校卒業後は自然と美容師の道を選び、修業の日々を過ごしました・・・
母は私を厳しく鍛え上げてくれました。
今でも、自分の髪は自分で切っているのですが、
美容師としての修業の日々、母の髪を切ってあげた日々は私の大切な思い出です。

起業のきっかけと二つの言葉

起業を意識しはじめたのは、二十歳の時!
美容師の修行を終えた私は、ヘアメイクのスキルを活かし渋谷の某芸能事務所に就職しました。
そこでは、自分の意見を通したい私と成り上がりで成功してきた社長とぶつかることがしばしばありました。
こんな行動は生意気であることは私自身わかっているつもりですが、
父の「やりたいことはやれ、でも諦めるな。諦めるぐらいなら最初からやるな」という言葉が影響していたんですね。
そんなあるとき、芸能メディア向けのホームページを制作会社に依頼したことがありました。
ですが、個性的な社長にとって、納得のいく出来のホームページは完成しませんでした。
そこで独学で勉強していた私に制作の依頼が来たんです。
私は二つ返事で引き受け、社長の嗜好を利用し作成してみると出来栄えがぐんとよくなり、
当時の社長に喜んでいただけたのです。
「この分野なら成功できる!」これが私の起業のキッカケです。
設立当初、全従業員に細かく指示を出していましたが、なかなかうまくいきませんでした。
しかし、ある時、某大手企業の会長さんとお話しをする機会があり、
「部下の意見を大事にして、改善していくと良い」とお言葉をいただきました。

起業に際して

起業のためにお金をかき集めましたし、貯金から工面したりしました。
ギリギリの状態で先を考えず起業し「諦めなければどうにかなる」という気持ちではじめました。
知り合いや同級生に声をかけ、従業員は4人でスタートしました。
このスタートメンバーを選ぶ基準にしたのは「目」です。
相手の目を見て話すことができない人は、自信が無いように感じられてしまいますが、
この4人はしっかりと目を見て話します。
目を見て話すことの大切さは、高校時代に野球部で教わりました。

できる! と思った時に起業しました。今でもベストタイミングだったと思います。
タイミングは早すぎても大丈夫ですが、遅れてしまってはいけません。
考えて考えて慎重に行動するよりも、やってみるべきです。はじめてしまえば後戻りすることはないですからね。

もともとフリーランスとしてこの仕事をしていたこともあって、起業までの準備期間は長くありませんでした。
プライオリティの重きを置いたのは、従業員の給料ですね。
何かあったら、借金をしてでも支払わなければと考えています。
それ以外のことは考えず、イケると思った時の勢いでの起業です。

順調な経営

はじめての社員旅行を満喫する
井手口

今年に入ってから業績が伸び始め、忙しくなってきています。寝る時間が欲しいです。
従業員の数も増え、会社勤務、在宅勤務併せて数10名います。
在宅勤務も、信用がある人にしか任せていません。
やはり自宅にいるとサボりがちになってしまうと思うんですが、みんな真面目にやってくれています。
面白いのは、飲み屋で出会ったのをきっかけに、在宅勤務の従業員になった人がいるんです(笑)
経験を持っていない人だったんですけど、はじめてみたら覚えがとても早くて。
在宅勤務の管理も、全部まとめてやってもらっています。

ECコンテンツ制作の業績が特に伸びていますね。リピーターのお客様が多いです。
SEO対策についても、検索キーワードなどお客様としっかり話し合い、念入りにやっています。
契約後のフォローも気を配るようにしています。万全の準備を御用意して、お客様にリピーターになっていただけます。
広告を出すより、リピーターになっていただくためにお金をかける形にしています。
リピーターの方は弊社を信頼して下さる上に、まさに“歩く広告塔広告”になってくれますからね。

従業員への思い

「それやろう!」が
井手口の口癖

苦労は山ほどあるんですが、大抵の仕事は部下が率先して着手してしまうので、部下が一番苦労しているのかもしれませんね。
最初は部下が何をするにも事前報告をさせていましたが、今は事後報告です。
やはり、それをはじめてから会社の状態が良くなってきました。
会社のふたを開けてみて重要なのは、従業員です。私は箱と環境を提供しているだけですからね。
こういった思いや企業理念は、私と従業員でしっかり共有しています。
個人が持っている意見をマイナスにせず、それを認めた上で、こちらの意見でプラスにしてあげるんです。
あれがダメこれがダメと言われても、良い気はしないですよね。
その人がもともと持っているよりも良いものを与えられれば、人間は絶対に伸びます。
また、どんなに新しい従業員からでも良いアイデアは生まれます。
そのアイデアをみんなの技術と知恵で開花させる事が組織の在り方だと私は考えています。
まず、従業員たちに自分がやっている仕事に自信を持ってもらいたいです。
親バカじゃないですけれど、今やってもらってる仕事は絶対良いものなんですよ。
それを信じてやってもらえれば、結果はついてきます。
現在、年内に東京に一店舗出す、という目標でやっています。経験上、目標は公言すると達成しやすいんですよ(笑)

就活生へのメッセージ

このご時勢、就職活動というものがありますが、絶対やらなければいけない、ということはないと思います。
やりたい! と思って突き進むのならそれはそれで良いのですが、寄り道をしてみるのも良いことですよ。
目指していた企業に入社しても、途中で辞めていく人もいます。
もちろん、何十年も勤務を続ける人もいますが、企業に入ることはゴールではありません。
入社してから、社内での仕事の路線はたくさんありますが、
ひとつに絞るのではなく、いろいろなことを体験すると仕事の幅も広がります。
いろいろな説明会に赴いたり、就職活動をすることもスキル向上に繋がります。
人より多くのことを経験している、知っているというのは、いつの間にか人と差を生み、人との違いを作ることが出来ます。
いつか地道な努力が大きなパワーを獲得する!
私は、そう信じたいですね。