代表取締役社長 坂本 俊輔
設立 | 2008年12月10日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.gptech.jp/index.html |
IT取引の問題を是正するために社長へ
今の地位に就く前は、私は別の企業で役員を勤めておりました。
現在は弊社の代表ですが、もともと、私は社長になること自体は全く目標としていたわけではありませんでした。
IT業界は、非常にトラブルが多いと言われています。
発注側(ユーザ)と受注側(ベンダ)との間の取引スタイルに大きな問題があり、
ユーザ・ベンダ間の情報格差や意識の違いなどの問題が挙げられます。
ITに関わるコンサルティングを継続する中で、ユーザ企業の主体性を高め、両者間のバランスを改善することで、
IT業界全体の取引スタイルの問題を根本的に是正したい、という思いが強くなりました。
そのためには、ユーザサイド支援に特化したコンサルティング事業を展開し、
ITビジネスの知見に基づく支援サービスを提供することが効果的と考えました。
しかし、自社ではそこに特化したサービスの実現は難しく、
また、ユーザサイド支援に特化した企業運営は、どこの会社も実施していませんでした。
「社長になりたい」という思いは全くありませんでしたが、業務を実践していく中で特定の目標を達成するために、
「必要にかられて起業した」、というのが社長になったきっかけです。
ユーザーとベンダーと当社のトリプルWinを目指す
かつて勤めていた企業でのコンサルティング現場で一番感じたことは、ユーザー側の体制不足です。
日本のIT技術者は、圧倒的にベンダー側に多く存在します。
また、ITコンサルティング業界も、どちらかというとベンダー寄りの企業が多いという実態があります。
ベンダー側には多くの人材・情報があり、逆にユーザー側は不足しているという状態です。
さらに、その結果として、ユーザ側にはベンダーへの依存体質、主体性不足、といった大きな問題が根付いています。
こうしたことから、IT取引の現場においてトラブルに発展していくケースも多いのです。
このような状況下で、IT導入リスクを低減するためには、
IT調達の専門家が、ユーザー側の体制に入り込み、適切な情報を提供するとともに、
主体性を高める教育、業務実行の支援などを通じて、ユーザ体制強化を実現することが大切です。
これを、「IT調達支援サービス」という形で提供しています。
私たちが行うユーザ企業支援は、決してベンダーと戦うことではありません。
ユーザの体制を強化することは、確実なタスクの実行、迅速な意思決定の促進など、
ベンダーにとっても働きやすい環境作りにつながります。
ユーザ企業支援を通じて、ベンダーもサポートし、IT取引の関係者全体にメリットがある事業モデルを実現しています。
身近なコミュニティの大切さ
大学時代、私はボウリング部に所属しておりました。
単に部活動をこなすだけではなく、全国の学生団体の運営に携わるような形で活動していました。
何かの組織に属し、その中で学んでいこうという目標を持ったためです。
ただし、学生団体の運営の前に、まずは部活の運営を充実させることを重視していました。
自分が所属する部活が充実して初めて、その部活が所属する学生団体の地位を高めていくことに熱意を持てるからです。
社会に出ても同じだと思います。
大きなコミュニティを満足させていくためには、
まずはそれよりも身近な小さいコミュニティが充実していることが前提です。
例えば、私達の最小単位のコミュニティは家族です。
会社で楽しく仕事をしてもらうためには、まずは家庭を大事にするように、というのが会社の方針です。
もちろん、お客様に満足いただくためにも、
前提として、まずは働く社員が自社に満足していることが必要ですから、そうあるように心がけています。
家族、部署、会社、取引先、そして業界全体という風に、徐々に大きなコミュニティの幸せに目を向け、
価値を発揮できるようになれれば、非常に嬉しいことです。
自分の価値を高めるということ
自分の価値を意識し、高める努力をすることはとても大切なことです。
単に企業に属し、企業に求められる価値のみを追求していては駄目なのです。
組織から求められる範囲内でしか自己の価値を発揮できなくなるような、
与えられたことしか出来ない人間になってしまうからです。
そのため、与えられたことをこなすのではなく、
求められているもの以上の価値を自ら生み出せるように、常に自分を磨く必要があるのです。
万が一、会社が無くなって働く場が無くなってしまったとしても、
給与以上の価値を生み出す能力が備わっていれば、どんな世界でも生きていけることでしょう。
将来に不安を感じることはないのです。
大企業の大樹の下に入ることが「安定」なのではなく、自分の価値を高めることこそ「安定」である。
これからは特に、このような考え方が必要となってくるでしょう。
自分磨きを大切にする
就職希望者が面接に来た際、私は必ず「あなたは会社に何を求めていますか?」という質問をしています。
仕事をするだけであれば、1人でだってできるのです。
会社に所属するのは、1人では得られない何かを得るためのはずです。
それは、安定した給料、思いを同じくする仲間、作業を手伝ってくれる部下など、個人ごとに異なる重要な何かです。
この点についてよく考えていただきたいと思います。
それは、自分自身では何ができるのか、ということをきちんと考えることにもつながります。
そして、私たちの方では、その期待に応えられる会社なのか、ということを自問することにしています。
ちなみに、現在の採用選考は私のみが判断している状態ですが、
できるだけ、多面的に応募者の方を見極めようとしています。
筆記試験の問題も自分で作るなど、人物像、人間力などを総合的に見るための選考プロセスを、日々工夫しています。
人から尊敬されるような人間であろう、という行動指針を重視しています。
常に反省し、自分磨きを実践できるような人間力の高い人材と一緒に働きたいですね。
採用面接に向けて自分の棚卸をするとか、
どのようにして高い評価を得ようかということを考えることに時間を費やすよりも、
自己の中身を磨き、人間力を高めるために時間を使って欲しいですね。