代表取締役 小池 純
設立 | 2010年6月9日ロックの日 |
---|---|
事業内容 |
|
会社HP | http://www.igrowworks.jp/ |
バンド活動から、起業へ
大学を1年でやめ、27歳までバンド活動をしていました。
そのときは「いつかはバンドで食べていけるようになりたい!」と思っていましたね。
その後出版社に入って、自分の性格やこれからの方向性が見えてきたんです。
まず分かったのは、サラリーマンは性格上無理だということ。
指図されるのが性分に合いませんでした。
「使われる」よりは、「自分で生み出す」仕事をしたかった。
会社で働く経験も必要だとは分かっているのですが、やはりどうしても自分が
全部やりたいと思ってしまって。
自分のアイデアがそのまま仕事になったり、一番責任を負う立場で仕事ができればと
感じていました。
「指図されるのが嫌」、だけでは単なるワガママで終わってしまいます。
それなら自分でやるしかない。
自分でやってダメなら、今のように人に従ってやる生活に戻るしかない。
自分でやれる人間になるんだと、そこで腹をくくりました。
人に夢を与える事業を
現在、弊社の軸となるフルーツ事業は
「国産フルーツのおいしさをもっと世の中に広げていき、フルーツを食べる文化をつくっていきたい」
という考えをもとに活動しています。
僕が前にいた会社のビジネスモデルを独立させた形なのですが、
最初は何となく始めた事業も、
フルーツを知れば知るほど美味しさやその栄養価の高さに魅せられるようになってきました。
そのうち愛着が生まれ、農家さんの強い思いなども見えてきて、
この方たちのために本気で働きたいという気持ちが強くなりました。
またフルーツ以外にも、今後はいろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。
たとえば、元々興味があったものを挙げると「店づくり」です。
カフェ、バー、古着、CD、インテリアなどが好きだったので、
そういうものをごちゃまぜにした店をつくりたいとも思います。
1階がカフェで、2階に上がるとショップになっているような、そういう店です。
まだまだ思案段階なので、詳しいことは秘密ですが(笑)。
完全な商業目的というよりは、スタッフやお客様に夢を与えられるような店にしたい。
「ここで働いたことがきっかけで、自分の夢が持てるようになった」
店で働くという経験を通して起業家を育成するような、教育機関を兼ねたお店だといいですね。
カフェという業態でありながら、学びも提供するんです。
社長になるための“1勝9敗”
社長になるには?
しばしばこのような質問を頂くのですが、
それに対して僕は、
「なるまでやること」と答えています。
目標達成の過程が結果に反映されるまでの時間は、人によって違います。
障害にぶつかって諦める人、諦めない人。
諦める人は、どんどん淘汰されていきます。
だから、最後まで諦めずにやり続ければ、結果は現れるようになっているのです。
某アパレル会社の会長も言っています1勝9敗でいい。と
やったことがすぐ結果に反映されるなら、
みんなやって、みんな成功しているでしょう。
これは業種・職種関係なく、すべての業界に関して言えることだと思います。
僕の経験上、起業までの過程で不安に感じたことは、「理解者の不足」でした。
みんな僕のことを心配してくれているからこそ、
様々なことを言ってくれていたのですが…。
でも、全員に応援されているような事業は絶対成功しません。
「絶対イケる!」という事業なら、みんな成功していると思いませんか?
非常識を常識にすること。
理解されずとも、そこを押し切ってやろうという信念が大事だと思います。
反対されるからやめようという人は、そもそも起業向きではないかもしれませんね。
若者はワガママでいい
若い人は、自分のやりたいことが少ないように感じます。
やりたいことは絶対にあるんですが、そこに目を向けられていない。
自分のやりたい事やできる姿をまずは妄想することが大事です。
歳をとればとるほど、自分の夢に対して周囲の反対が増えてきますよね。
いい歳になっていつまで夢を見てるんだと。
夢を持っても言いづらい環境があるのは確かですが、
若者はもっと自分の可能性を信じてワガママにいけばいいのにと思います。
僕は根拠のない自信ばかりある若者でした。
それでバンドをやっていたんですが、思うようにうまくいかなくて。
やりたいことをとりあえずやってしまう感じで、いろいろワガママでしたね。
人生一度きりだし自分の人生なんだから、せめて自分の夢には遠慮したくないんです。
変に自制心ばかりが強くなりすぎたら保守的で何も生まれません。
少しくらいわがままであった方が何かを生み出すような気がします。
小さくまとまらず大きくはみ出さずって感じですね。
会社も人もビッグに育てる
起業してから、売上が伸びない、人が育たないなど、
時にはネガティブに感じる瞬間もあります。
でも、基本的にすべて自分の想定範囲内。
死ぬほど大変だと感じたことは今までにはないですね。
採用に関しても、欲しい人を採用するというよりも自分が欲しい人材に育てます。
もちろん、こちらの求める像に近い人には来てもらえるので、
プラスアルファでその人の伸びしろに気付かせてあげるようにしたい。
自分にできているんだから、みんな成長できる。
経営者はみなこう思うんですよ(笑)。
柔軟な姿勢で、受け皿を広く。
この姿勢を今後も維持していきたいですね。
フルーツの事業拡大も視野に入れています。
まずは多店舗展開。店舗が増えれば、普及率の拡大につながりますから。
フルーツは農家の方が精魂こめて作っているものです。そこまで大量生産もできません。
正当な値段で売ろうとしても、現在の売り場は主に大衆向けのスーパー。
安値が主流です。
僕たちの売り方は対面販売。自称「攻める八百屋」です。
フルーツの質の良さや、使っている肥料、食べごろはいつかなど、
陳列販売では伝わりにくい様々な部分を口頭で伝えることができる。
これがフルーツの理想的な販売方法なんです。
スーパーにはできない、「ホンモノ」を伝える売り方が、農家の方にも支持されています。
この売り方をいろいろな地域に浸透させ、フルーツの価値を再認識してもらいたいです。
学生へのメッセージ
会社選びというよりも、仕事に対しての捉え方が重要だと思います。
仕事が面白い、つまらないというのは自分の取り組み方次第です。
とりあえずやると決めたことは、ある一定のラインまで自力でしっかりやること。
少しやっただけでは、向いている、向いていないという判断はできません。
ひとつのことをやりきってみる決心をして下さい。
楽しい仕事をやるのではなく、やる仕事を楽しむ。そんな感じで。
僕自身は、悶々としている人と一緒に働きたいですね。
根拠のない自信があって、将来ビッグになりたいと思っている。
何かできる気がするが、でも何をやっていいかその手段が分からない。
それでいて、少し謙虚にアドバイスを受け入れることができる人。
そんな人なら、一緒に大きく成長できると思っています。
熱く泣ける仕事を一緒にしていきましょう。