代表取締役社長 鈴木 雄一郎
設立 | 2008年3月6日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://neodelight.co.jp/ |
自分でやるのが当たり前だと思っていた幼少時代
高校時代から「社会に出たら自分でやるのが当たり前」だと思っていました。
小さい頃から早く独り立ちしたいという思いが強く、高校時代のアルバイトも小遣い稼ぎではなく、
生活費を稼いでいるという思いで、様々なものを経験しました。
起業の道を選んだのも、お金持ちになりたかったからではなく、
小さい頃から抱いていた 「独立し、でっかい事をやりたい」という思いからです。
まずは何をするにしても営業力が必要だと感じて、
一般のお客様に対しての営業を経験する為に、寝具の訪問販売の会社で営業を行いました。
営業成績はトップクラスでした。
次の会社は法人に対しての営業をしたいと考え、通信回線の代理店に転職しました。
法人営業でも自分の営業力は通用したと思います。
一部上場企業の営業部長という役職を捨て、起業へ
次に転職した企業は車業界になります。
ここではスーバーバイザーとして600店舗ほどの運営を任され、
その後様々な事業の中核を担うようになっていきました。
その後、検査や査定、オークションを本部一括で行う部署の責任者や、
販売事業部、M&A、直営営業推進などの中核部署の部長を歴任しました。
もともと独立するために入った企業でしたが、
自分の会社が成熟していく過程を見ることはとても面白く、
引き続き会社をどんどん大きくしていきたいという思いを持つようになりました。
その後、この会社で現在の当社副社長と出会いました。
一緒に仕事をする中で、「彼と一緒に会社を興したい」との想いが生まれてきます。
当時は営業部長としてM&Aにも携わるなど、重要なポストを担っていましたし、
地位も名誉も給与も決して悪い条件ではなかったのですが、独立を決意。33歳のときでした。
退職した段階では、「起業する」以外のことは何も決まっていなかったのですが、
前職とは異なる業界でやってみたいとの想いはありました。
お客様の反応が即座に分かるという観点から、飲食業に注目。
そこでどのような「付加価値」をつけて勝負していくか考えていたときに、
テレビで偶然「秋葉原」の存在を目にしたのです。
よりオープンなメイドカフェを目指して
秋葉原にはそれまでほとんど行ったことがなかったのですが、
そこで目にしたのは、懐かしさと新しさの融合でした。
自分が知っている電気街も残しつつ、メイド服を着た方が普通に街中を歩いている光景。
すごくパワーのある街だという印象を持ちました。
そのとき訪れたメイドカフェで、外国人の姿がとても多いことを目の当たりにし、ビジネスチャンスを感じたのです。
世間が持っているメイドカフェのイメージは決して良いとは言えず、店にはコアな客層が集まり、
興味があっても気軽に入れない雰囲気を醸し出している店舗がほとんどでした。
そこで自分たちはビジネスとして、より広い層に対して経営していこうと決断し、
秋葉原中の物件を探しまわりました。
信頼も実績もない中での物件探しは困難を極めましたが、
ようやく貸し手に出会い、現在の1号店を開店させました。
開店当初はスタッフもなかなか集まらず、四苦八苦をいたしましたが、
試行錯誤をして、ようやく最低限運営に必要なメンバーを集めました。
オープニングスタッフの研修を行った際には「3年以内に業界のトップに立つ」と宣言。
がむしゃらに働く日々がスタートしたのです。
スタッフ全員がビジネスパートナー
オープン当初は私がホールに立ち、副社長がキッチンに立って店舗を運営していました。
最初に借りた物件は事務所仕様で、飲食店として使うにはとても不便な条件ばかりでした。
エアコンが天井についておらず、キッチンの気温がサウナのようにあがってしまったり、
満席になって電力を使い過ぎたせいでブレーカーが落ちたりと、苦労の連続。
それでも、1号店がオープンしてから1年経ったときに2号店をオープンさせ、
その後も3号店、4号店と次々に店をオープンさせました。
既存の店舗スタイルにとらわれず、お酒の種類を強化する、店内でライブを行うなど
様々なアイデアを取り入れていきましたが、
過去に別のメイドカフェを経験しているスタッフからは、反発もありました。
ただ、自分たちはメイドカフェに行ったことのないような一般のお客様もターゲットとしていたため、
既存のメイドカフェと同じ仕組みではやりたくなかったのです。
反発するスタッフも含め、全員をひとりのビジネスパートナーとして平等に接し、
個性を持ちながらも協調性のあるスタッフになっていけるよう、教育を徹底しました。
スタッフを尊重し、店舗を自分たちの「居場所」であると認識させていくことで、
入店当時と比べ大きく成長したスタッフも大勢います。
ギャップこそチャンス
1号店をオープンさせてから2年半で、店舗数としては業界トップとなり、
今ではアメリカやバンコクにも出店するまでに成長できました。
今や「メイドカフェ」というネーミングは世界中に広まり、多くの外国人が興味を持つ対象となっています。
しかし日本での実態は、秋葉原に足繁く通っているコア層にむけて店舗が構成されており、
非常に閉鎖的な空間となっているところも多いのです。
これほどまでにギャップの激しい業界も珍しいですが、
アニメや漫画が世界中でブームとなっている中で、
メイドカフェに対するイメージを変えていくチャンスだと考えています。
その昔、スナックなどで一部の人にのみ利用されていたカラオケが、
今や家族全員で楽しめる娯楽へと変化したように、
この業界もよりオープンで利用しやすいものへと変えていきたいと思います。
当社には、大手企業の元社員やマネジメント経験者が多く在籍しています。
そういった社員と、新たなアイデアを秘めた若いスタッフが相乗効果を生み出すことにより、
これまでになかった価値観がどんどん生み出せると思っています。
現在、メイドカフェ事業に参入する企業も増え、競争は激化しているのですが、
常に業界の一歩先をいく存在でありたいと思います。
まず自分が行動する
今の学生さんたちは基礎的な能力は高いですが、それをうまく発揮できていない人が多いように思います。
きっと何もやらないうちにできないと決めつけ、行動できずにいるからだと思います。
決して自分の可能性を自分で消さないでください。
若いうちは様々な可能性を秘めているのだから、自分にもっと自信を持つべきだし、どんどん色々なことに挑戦すべきです。
あれこれ考えるより、まず行動することこそが重要です。
もし実業家になりたいと考える人がいるなら、本で得た知識や、人から聞いた話もすべて自分で実行し、
自分の経験として身につけていってください。
自分で経験したことは説得力も増し、論理性を高めることへも繋がっていきます。
全ての事業は論理性をもって動いていくので、
成功したいなら、まず自分が行動することが大切だと思います。
また、自らの思いをすぐ行動に移し、何もないところから自分で考え、
形にしていきたいと考えるなら、就職先には是非ベンチャー企業を選んでください。
自分で立ち上げた仕事をどんどん大きくしていける過程を経験できるのは、
ベンチャー企業ならではのやりがいです。
私自身も、実際に形にできたときの達成感こそ、仕事の醍醐味であると考えています。