代表取締役 野口 功司

株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ 代表取締役  野口 功司

代表取締役 野口 功司

株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ
設立 2009年 5月
事業内容
  • 資格・検定試験プロデュースサービス
  • 試験運営総合委託サービス
  • 受験サポートシステムサービス
  • 事務委託・印刷・データ処理・分析サービス
  • その他のサービス
会社HP http://cbt-s.com/

将来の起業に備え、様々な業種や職種で経験を重ねる

私は若い頃から将来は社長になりたいと考えていました。
そこで大学卒業後から起業するまでに何度も転職し、
様々な職種で経験を積みました。

最初はシステム会社の「富士ソフトABC」社に入社。
2年間SEとしてシステム構築に携わり、
その後の2年間でシステム営業も経験しました。

キャリアアップのため、次に私が選んだ会社は「日本オラクル」社でした。
そこではオラクルマスターという資格を中心とした資格ビジネスを主軸に
企画・マーケティング・営業を学び、起業を見据えたスキル向上に注力しました。

その後も、中小企業で働いたり、全く違う畑の仕事に就いたりと、様々な経験を重ねました。
経験した職種は、システムや営業だけではなく、運営、法律、人事、マーケティング、経理など、
業種も金融、不動産、飲食、教育産業といったありとあらゆる分野にわたって経験を積みました。

起業に向け、着々と準備は進んでいき、前職の会社で
ビジネスのプラットフォームやシステムの仕組み作りをスタート。
そして、現在の事業を前会社からMBOで譲渡してもらい、
2009年に「株式会社CBTソリューションズ」として独立しました。

当時、私が35歳の時でした。

多くのメリットがある全国会場型試験「CBTサービス」

当社は「CBTサービス」というサービスを提供しています。
CBT(Computer Based Testing)とは、コンピュータを用いた
全国会場型試験委託のモデルで、全国47都道府県に拠点を展開し、
受験者は年間を通して最寄りの会場で、
なおかつ自分のスケジュールに合わせていつでも試験を受けられるというものです。

またCBTサービスは、受験の申込、決済、会場予約、採点、合格者管理まで
全てをコンピュータ化し、一貫したサービスを提供しており、
試験運営で起きる多くの人的オペレーションミスやスピード、
セキュリティなど品質を改善するモデルでもあります。

試験というと、昔ながらのマークシート方式を想像される方も多いと思いますが、
このモデルでは多くの問題があり、主催者にとっても、受験者にとっても、
CBTモデルを利用する方がはるかに多くのメリットがあります。

例えば、マークシートは印刷物なので、間違っていても修正ができません。
また、手間がかからない分、納期には追われ
送る段階では紛失や数え間違いのリスク、
時には情報漏えいも発生する恐れがあり、
会場では隣を見ればカンニングまで出来てしまいます。

しかし、CBTなら全ての過程をコンピュータ化できるので、
これらのリスクを回避できるのです。
また試験運営において会場や試験官の確保は非常に大変な業務です。
それが、当社のCBTモデルなら、常設の47都道府県に100の会場があり、
受験者の方へは、主要都市まで行かなくとも最寄りの会場で
試験を受けたい時に試験を受けることができる。
そして、結果もその場で発表されるという非常に便利なモデルを提供しているのです。
これらは国内の人材育成と雇用マーケットにおいて
非常に有益なサービスといえます。

他社にはできない徹底したシステム化が当社の強み

CBTサービスは多くのメリットがあり、ニーズも高いのですが、
本事業を前述の47都道府県に展開できている国内企業は当社のみ。
なぜかと言えば、参入するには非常に高いハードルがあるからです。
例えば受験者や全国の会場の管理は非常に難しいですし、
まずはそれらを管理するためのシステムが必要。
実際、大手会社が2000年に本事業に参入したものの、
数億の予算を持ちながら、2年で本事業から撤退しています。
それほどこのモデルを確立するには、タフで投資が必要なものなのです。
なかなか金儲け目的で手を出せるモデルではありません。

当社では本システムを、長い時間をかけて作り込んできました。
その結果、独自のシステム開発技法が生まれ、
他社に差をつける、低コストで信頼あるシステム構築できるモデルを
実現することが出来ました。
この技術を活用し、受験に関わる一連の業務フローの中で
システム化できるものは、全てシステム化してしまいました。
そのため他社と比較して、低コストで同等以上のサービスを
高レベルで実現することが出来ます。
特に試験というものは、採点ミスや情報漏洩などのミスは一切許されません。
そのような正確性が求められる仕事なので、人の介在を極力なくし、
システム化していること、市場に適応できるサービスモデルを実現できていることが、
当社の大きな強みになっています。

これらの強みにより、当社はこの業界で、最も注目されている会社であると自負しています。
売り上げに関しても、昨年の1億3,500万円から今年(2012年度)は
既に3億7,500万円の規模へと約3倍の成長をしており、
来期は5億円以上に上昇する見込みです。

これから拡大するマーケットでナンバーワンを目指す!

実は日本のCBTマーケットは、外資系の会社に9割近くを押さえられているのが現状。
ただし日本では、CBTサービス自体が、まだそれほど認知されていないため、
それら2社のシェアを併せても、まだまだ小さなマーケットにすぎません。
国内の資格団体に関しては、ほとんどの団体様が未だに紙ベースでの試験運営を行っており、
国内のCBTマーケットの拡大はこれからが本番となるからなのです。

当社のサービスを一度入れていただくと、
他の会社でサービスを受けたいとは思えない次元のレベルを追求しております。
それでいて、価格は業界最安値の金額提示を実現しております。
一見、矛盾がある様に見えるかもしれませんが、
これは業務フローの徹底したシステム化と合理化によるもので、
結果として人的作業が激減し、
それが「コスト削減」「ミスの減少」「スピーディに」「セキュリティ高く」
といったサービスの質改善にもつながり、上記の様な低価格で高次元のサービスが提供できる様になりました。
実際に会社設立以来当社のサービスを導入後、サービスを解約した団体様は未だ1社もございません。
だからこそ、今後更なる当社の本業界でのマーケット・シェア拡大に非常に大きな自信があります。
堅実でかつ大胆に、独自のサービスで業界マーケットを拡大して
業界No.1を近い将来に実現したいと考えております。

人材教育・育成によって日本経済を上向きにしていきたい

この事業を展開している理由は、「今後期待のビジネスだから」というだけではありません。
人材育成にダイレクトに関わる事業であり、
ひいては日本経済に非常に良い影響を与える事業であると信じているからなのです。

10年後20年後、私たちの子供の世代になった時、日本は中国などの他国に経済的に敗北し、
「使われる立場」になっているのではないかと、私は危惧しています。
「そうならないために、私たちの世代が何をできるのだろう」と考えた時、
私は「教育の質を向上させるしかない」と思いました。
それも社会人の資格教育や、資格取得に関わる部分が重要だと考えています。

人件費の安いアジア諸国より安いモノを、日本で作ることは難しいです。
また、日本には資源がありませんから、その部分で戦うこともできません。
そんな中で日本が他国に勝っていくために必要なのは「質の高さ」です。
それは「モノ」だけではなく、「人」についても言えることだと考えています。
日本は質の高さでこれからの世界市場を切り開いていくべきなのです。
それを実現するための社会人教育や資格制度の普及、意識改革などを教育機関が全国レベルで行い、
国民全体で人材という資源の質レベルを底上げすることが、
今後の日本を強くする施策になるのではと私は信じております。
そのために、47都道府県にそういった人材教育ができる基盤を構築していくこと、
そのための手法としてCBTサービスを通して全国の教育基盤構築しております。

今後、国内の人材教育を一手に引き受ける、そういう教育基盤を構築すること。
そしてそれが日本の経済成長に直結すること。
それを実現できる会社になりたいと考えております。

学生へのメッセージ

起業するにあたっては、十分な準備をしてから独立することが大切です。
「早めに20代で起業した方がいいのか」「経験を積んだ30代の方がいいのか」との質問をお受けしたのですが、
私自身もこれにはかなり悩みました。
私は、後者を選択しましたが、前者を選べばもっと多くの時間をかけて多くの事業を実現できたかもしれません。

しかし、結論からすれば「たられば」でしかなく、どちらも正解ではないし、どちらも間違いではありません。
答えは自分にとって最適な時が答えであり、それは個人状況によって異なります。
個人状況は、自分のレベルだけでなく、人脈やアイデア、資金力、
そしてその時の社会情勢なども関係してきます。
起業後の苦しい期間を乗り切れるだけの活力も必要でしょう。

また、起業には社長としてバランス感覚も必要。
優れたビジネスモデル、営業力、システム開発力など、社長が何か一つ秀でている人物であったとしても、
それだけでは会社は成り立たないのです。
リーダーとしての資質や人材育成の考え方、組織を維持するための組織論、
社会情勢の動向、法律や経理などの多角的な知識もないと、
長く続く会社を継続することはできません。
前述の起業時期の問題も同様です。
物事には最適な時があり、要は経営者にはそういった事も含めて判断できる
バランス感覚こそが重要だということです。
経営者は運で成功するのではなく、成功するべくして成功すべきです。

だからこそ何歳で起業するにしても将来を見据え、1年や2年で駄目な状況になってしまわないように、
今からしっかりと準備をすることが大事です。
私はもっと日本で新しい産業を生み出す若い起業家が増えることを期待しております。
またそういう若手に失敗してほしくない、成功してほしいと思っています。
ですので、起業に燃えている若手の皆さん、是非、様々な経験を積みバランス感覚を養い、
十分な準備をして起業に臨んでください。
私たちと一緒に成功し、豊かな日本の未来を切り開いていこうではありませんか。
起業前に経営者の勉強がしたい人は、是非、私の会社に修行しに来て下さい。
必ずや濃度の濃い成長できる時間を過ごせる事をお約束します。