代表取締役 清宮 普美代

株式会社ラーニングデザインセンター 代表取締役 清宮 普美代

代表取締役 清宮 普美代

株式会社ラーニングデザインセンター
設立 2003年 4月
事業内容
  • 人材開発、組織開発のコンサルティング
  • 人材教育講座の企画・運営
  • 研修プログラム開発・実施
  • 人材開発に関する出版、翻訳、調査、研究、情報提供
  • プロフェッショナルHRD向けサービス
会社HP http://www.ldcjp.com/

15年間勤めた会社で、様々な新規事業立ち上げに携わる

大学では心理学を専攻していたこともあり、
今仕事をしていく中で、「人」がキーワードになっているのは、これまでを振り返ってみての感想です。
「人」というのは自分でもあり周りの人でもあり、要は私の人生のコンセプトだったのです。
ただ、最初から明確に「人」がキーワードで社会人としてスタートをしたわけではなく、
最初に入った会社での仕事は、情報誌の編集でした。
ほぼベンチャーに近い会社で、仕事はとてもハードでしたが、働きながら結婚、出産もして
15年間勤めました。

その会社の中では、数多くの新規事業の開発や立ち上げに携わりました。
例えばインターネット就職サイトの立ち上げ、新規の雑誌媒体展開、テスト事業など、
その会社でそれまでやっていなかった事業についてのリサーチや企画です。
大きくとらえると「人」に関わる仕事でしたが、今やっている人材開発のところまでは
いってはいませんでした。

アメリカの大学院で学んだ「アクションラーニング」

15年間勤務した後、アメリカの大学院に留学をしました。
仕事としてはずっと「人材」にかかわる事業開発に携わっていましたが、
やはり私はもっと「人」に関わりたい、
そのような気持ちが強かったので、大学院では人材開発学を学びました。
そこで出会ったのがアクションラーニングという手法で、
権威とされているマーコード教授から指導を受け、
日本企業への導入方法の研究などもしました。

アクションラーニングとは、組織開発と人材開発の手法です。
現実の課題解決を行っていく中で、チームとして様々なことを振り返り、学んでいくもので、
実務課題を実践しながら成長していくというコンセプトで成り立っています。
その中にコミュニケーション整備やモチベーションアップをセットして、組織風土開発と
リーダーシップ開発も行います。

大学院で徹底的にアクションラーニングを学び、帰国後は外資系企業に入社しました。
初めは人事の責任者を務め、その後は社長室長として、
人事兼務はもとより広報活動や企画、マーケティングの仕事にも携わりました。

「小さな会社を大きくしたい」という思いで起業

そこで2年ほど働いた後に、株式会社ラーニングデザインセンターを立ち上げたのですが、
自分で会社を立ち上げた理由は、「小さな会社を大きくしたかったから」。
新卒で入って働いた会社はベンチャー企業で、仕事はとてもハードでしたが、
様々な新規事業の立ち上げもやり、
小さい会社を大きくしていく楽しさを、存分に味わうことができました。
しかし帰国後に入った外資系企業はベンチャーではありましたが、
資金規模がとても大きく、自分が望んでいたイメージとは少し違うな、という思いが常にありました。
働いているスタッフも、大きな会社で働いている意識が強かったので、
以前の会社とはメンバーシップが違うと感じることも多々ありました。
やはり私は、小さな会社を大きくしたい、もう一度それをやりたいと考えるようになり、
会社の立ち上げに踏み切りました。

自分の歩んできた道を振り返ってみると、何かものすごい選択をしたことはありません。
私の前には常に多くの道がある状態でしたが、
その中でも太い道が見えていて、そこを歩んできたという感じです。
だから今の会社を立ち上げたのも、「道」があったからだと言えます。

これからラーニングデザインセンターが目指すこと

これからの方向性としては、会社を大きくしていくことはもちろんですが、
アクションラーニングを、もっと広げていくことに力を入れたいと考えています。
組織開発や人材開発は、まだまだ「とっつきにくいもの」と思われているので、
企業や世間一般に分かりやすい形で、展開していくことを目指しています。
組織や人材に関して悩みを抱えている企業から、
「ラーニングデザインセンターに行けばなんとかしてくれる」と頼りにされるようになりたいですね。
また、既存のクライアント様についても、長いお付き合いをしている中で、
「何かあったら来てくれる」と思っていただける存在でありたいと思っています。

社内的なビジョンとしては、
現在いるスタッフが、5年後に大きく成長している状態にすることが私の目標です。
今はまだ小さな会社ですが、5年後には、今いるスタッフが人を成長させられるようになっていて、
そのコアメンバーの下に何十人というスタッフがついている状態にしたいと考えています。

学生へのメッセージ

私は、人間としての差が生じるのは、能力によるものではないと思っています。
それは能力ではなくて意識の差から生じるものなのです。
重要なのは「セットできるかできないか」。
例えばベンチャー社長の記事を見て、自分とのつながりをセットしてみる。
関係ない、できないと切ってしまったのでは、そこで思考も何もストップしてしまいます。
自分は白いキャンバスだと思って、そこにどんな絵を描くかを考える。
これが大切なポイントなのです。

そして、つながりをセットできたら、次は体験することが重要。
その体験によって思考はかなり違ってくるはずです。
やはり体験をしていく上でも、自分がどうなりたいかをセットすることが大切だと思います。

要は、今日の生活と未来をつなげるということです。
そのように考えながら過ごすかどうかで、将来が大きく変わってきますから。