代表取締役 小林 謙

株式会社テンダ 代表取締役 小林 謙

代表取締役 小林 謙

株式会社テンダ
設立 1995年 6月1日
事業内容
  • ビジネスパッケージソフトの開発・販売
  • システムコンサルティング
  • システム開発請負
  • システム開発プロジェクト体制強化請負
会社HP http://www.tenda.co.jp/index.html

自ら問い合せた採用結果

私は東京生まれの東京育ちで、大学は東京理科大に進み、
物理学を専攻致しました。
ただ、小、中、高、大と問題なく進んだわけではなく、
大学に関しては6年間行きました。

私が進んだ大学は、単位取得が厳しい大学でした。
私は1浪していたこともあり、親に迷惑をかけるのも
ほどほどにしないといけないと思い、車の免許など
個人的に自分にかかるお金は自分で稼ごうと考えていました。
そして、勉強よりもアルバイト(と少々のマージャン)に精を出してしまい、
結果、留年をしてしまったのです。

就職活動に関しては、1浪2留していましたので、初めは
年齢制限や成績証明書が不要な企業に絞ろうかと消極的な
考えもありましたが、その枠を超えてチャレンジをしました。
(意外に人事の方は会ってくれました)
そのような中、積極的に自分に会ってくれたのは、外資系の
大手コンピューターメーカーの会社でした。
年齢制限など枠はない代わりに“人物本位”という、
ある意味厳しい会社で、実際に入社試験や適性検査は、
非常に難しかったことを記憶しています。
当時、人気のある企業で、仲間も何人か受けましたが、
先ず最初の試験に通るのが難しく、自分もダメだろうと思っていましたが
不思議と通ることが出来ました。
ですが、その後、1次面接を受け、結果を待っていたのですが、
なかなか自分に連絡がありませんでした。
私は、思い切って人事部に自ら電話を掛け、熱意を再度伝えました。
今思えば、この行動が良かったのでしょうか、1次が通り、2次、
役員面接と進み、採用が決定。そして、私の社会人の一歩が始まりました。

大手コンピューターメーカ、営業マン時代

私が入社した企業は、外資系のコンピュータ業界で、
当時は他業種より、頭一つ垢抜けているようでした。
と言うのも、社会規模でコンピューター文化が確立しつつある時代で
会社にも勢いがありました。
報酬の面でも成果報酬型で、他業種の新入社員に比べお給料は
高かったと思います。世間からも就職先としては比較的羨ましがられる
会社でしたね。
私はその会社で大手銀行のシステムを手掛ける営業職に従事しました。
本当に学ぶことも多く、入社してから充実した日々を過ごしていました。

“営業”と聞くと、ただ“モノを売る”ことだけのようでありますが、
実際には非常に様々な要素の含まれる奥深い仕事でした。
私が思うに、営業には、販売はもちろんのこと、調査、人間関係など
たくさんの側面があり、相手の望むものを素早く理解、キャッチし
お客様に提案することが大事でした。
また、その提案でいかに人の考え方を変えさせられるかなど
やりがいのあるところでした。
その他、私は先輩方の残した良い提案書を書き溜めたり、自己啓発
にも時間を費やし、一つ一つ学んでいきました。
私は徐々に営業の戦術や感覚というものを身につけていきました。

自分の市場価値を考え、30歳で転職

入社して5年が経とうとしていた時期、私はちょうど30歳。
大企業で経済的にも安定していたり、仕事も波に乗り、
とても恵まれてる環境でした。ですが、節目の年齢でもあったこともあり、
不満と言いますか、会社の方針と自分の考え方の違いが見えてきた
時期でもあったのです。

会社自体が守勢体制の会社で、1つのお客様を守るためのディフェンスの
営業を求められていることに、私が目指したいこととのギャップを感じる
ようになったのです。
私は営業を学んでいく中、自分としては大規模な受注商談をする、攻めの
営業をたくさんしてみたいという気持ちが強くなっていました。
そして、30代を迎えるにあたり、自分の営業マンとしての市場価値に焦りを感じ、
このままでいいのかと悩みました。

ちょうどその頃、自分と同じような考え方を持った先輩が、会社を離れ
起業をすることになりました。
私はその先輩が起こした会社に転職をする決意をしました。

従業員、顧客、パートナー、投資家の人たちに満足してほしい

先輩の興した会社には9年半、在籍しました。私は40歳を迎えていました。

今まで私は起業したいという想いは特に持ち合わせておりませんでしたが、
仕事をしていく中、また年齢を重ねていく中で、自分という人間は、
自分で仕事をするよりも、人を束ねて、チームで仕事をする方が良い仕事が出来ると
いうことに気付きました。社長になりたいという気持ちではなく、純粋に
世の中にいる優れた人や、自分を活かすために会社という器が
欲しいと考え始めていました。

新しい目標が、今現在の仕事に対しての熱の温度より高いことを感じ、
気質も相まって、私の場合、ポンと会社を出てしまいました。
そして、失業保険をもらいながら、起業の準備を始めました。
その8ヶ月後、株式会社テンダを設立したのです。

現在、社員は約150名。今年で16年目に入ります。
自社パッケージソフトの開発やシステムコンサルティングと
仕事は多岐にわたります。Dojo等、自社のヒット商品も生まれ、
経営面でも、また社会貢献という面でも力強い会社に育っていると思っております。

私は経営者として、会社を構成している4つ(従業員、顧客、パートナー、
投資家の方々)に満足してもらうことが私の一番の仕事と考えています。
特に社員には仕事を通して、成長していることを実感してもらえることが
私の喜びでもあります。
仕事は人を育てます。テンダがそのような場所であって欲しいと常に思っています。

自分を表す漢字一文字、テーマカラー

私は毎年1月に、その年の漢字一文字というものを決めています。
今年は「創」という文字にしました。
それは、自分の仕事のモチベーションをあげるための何かであったり、
また後継者や、その後継者の右腕左腕になってくれる人間であったり、
有能な方が安心して会社に来てくれる制度であったり…。
会社成長させる様々なことを創りたいという考えの下、この文字を選びました。

テーマカラーに関しましては、感じからすると“グリーン”“イエロー”かなと
思います。安心や安全や幸せの色と言いますか…。
具体的には今年は“401K”(企業型確定拠出年金制度)の導入を考えております。
社員の皆の人生に対して安心感を与えたいと考えております。

若い方へのメッセージ

「自分はこんなもので終わりたくない」「もっともっと花を咲かせたい」と、
俗に言う“上昇意欲”を持って何事にもチャレンジして欲しいと思います。
自分の全てを出し切れる人生ほど、幸せな人生はありません。
受験で合格したことが自分の最高値ではありません。
若い方はもっと色々な可能性を持っているはずです。
自己を活かすことを常に頭におき、今やらなければいけないこと、
身の振る舞い方など一つ一つ考えてみて下さい。
具体的に、世に出ているトップの方のメッセージを勉強し、今の自分に
何が出来るか考えたり、自分を知った上で、自分の弱いところを、
どのように人の強いところに繋げていくかなど、常に問題、課題を考えて
それを解決していけば、人としての成長は止まることはなく、自信にもなります。
向上心を持ち、頑張って欲しいと思います。

また、当社で求める人材に関しましては、上記した考えに賛同できる方、
仕事を通し自分の能力を証明したいと思われる方、そして、へこたれない方など。
そのような方には是非ともお会いしたいと思っております。