代表取締役 石井 丈晴
設立 | 2000年3月2日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.futurelink.co.jp/ |
世の中を変えたいという志は幼き頃から
私は「社長」という立場をそんなに意識したことはないので、自分は経営者タイプではなく、
むしろ「世の中を変えたい」という発想を持つ事業家タイプであると思っています。
昔から社会を円滑に繋げ、少しでも良い方向へ変えていきたいという思いは人一倍強かったように思います。
小学生時代に有罪と判決された者の無実を証明した弁護士がニュースで取り上げられ、
冤罪という存在を知った時、「世の中の間違った事を訂正できる弁護士になりたい」と、
強く思ったこともあります。大人になるに従って冤罪は稀なケースだとわかり、
その目標は方向転換しましたが(笑)。
また歴史小説が好きで、幼少のころから司馬遼太郎や吉川英治の作品を読みふけりました。
なかでも『徳川家康』は全26巻を読破し、その内容に痺れた記憶は今でも覚えています。
家康は当初周囲に叩かれながらも、幕藩体制等その後200年以上も続くしくみを作り上げました。
人類の進歩とも言える影響を及ぼした功績は数知れず、まさに偉大な人物です。
私もできることなら、そんな生き方がしたいと、深い感銘を受けました。
自分は何ができるのか?
将来は自分で事業を起こすことを意識していたので、就職活動に関してはあまり深く考えることなく、
なんとなく大きな仕事を経験できそうな商社、銀行、保険会社等の大手ばかりを受け、
幸運なことに某商社の内定をいただきました。
そんな時、あるきっかけで、のちに入社することになる(株)リクルートの先輩社員と
飲みに行く機会があり、「先輩はどのような将来を考えているのですか?」と聞いたところ、
「この会社で偉くなってもしょうがない。俺はこの会社を使ってどこまで社会の役に立てるのかを考えている。
そして、この会社を“卒業”して、どういう人間になるのかという所に関心を置いている」
という返事が返ってきたのです。その言葉に衝撃を受けた私は、
次の瞬間、「リクルートをあらためて受けたいのですが」と言っていました。
会社の大きさやブランド力ではなく、自分がその会社で何ができるのか、
どういう人間になるのかが重要だということを再認識することができました。
まずは目の前の仕事を100%やり遂げる
株)リクルートには3年間勤め、非常によい経験をさせていただきました。
自分は営業向きだと自己分析していたので、当然営業関連の部署に配属される
と思っていたのが、1年目は大阪の人事部へ配属されました。
思い描いていた仕事の内容とは違いましたが、そのようなことは考える暇もないぐらい
仕事量が多く、まさに馬車馬のように働く日々。結果を出す前から主張する権利はない
という価値観もあり、とにかく自分の目の前の任務を遂行しました。
ある取締役に言われた言葉が印象的です。
「新人は、非効率だとか無意味だなどとすぐに言いがちだ。
けれども何らかの理由があって今のやり方があるはずだ。だから、とやかく言う前に、
とにかくやってみろ。やり遂げて、より良い方法があったら提案してこい」と。
目の前の仕事を100%やり遂げ、消化する。そこで初めて、クリエイティブなものが生まれる。
そんな極意を教えていただきましたね。
仕事はとても充実し、退職時に大泣きをするくらい好きな会社でした。
しかし、そのときに既に考えていた事業を、自ら立ち上げたいという想いが膨らみ続け、
我慢しきれず、独立を決意しました。
「地域」をキーワードに世の中を変える
事業によって「世の中を変えたい」と思っていた私が、世の中や社会を考えたときに、
切っても切り離せないテーマは「地域」でした。
皆さんが日々生活する地域には、素晴らしいところがあり、素晴らしい人がいるはずです。
しかし、意外と地域のことを知る機会がなく、知ろうとしてもどこを探せば情報があるのかわからない。
そんな地域の情報の流通を促すことにより、地域のコミュニティが活性化され、
より個性的な生活、より魅力的な社会を生み出したいと思ったことが、事業アイデアになりました。
私が具体的に起業を考えた当時は、インターネットバブルで、
インターネットが爆発的に世間に注目をされ始めた時期でした。
「インターネット」=「効率化」「バーチャル」「遠方の情報収集」といった面ばかりが
注目される中で、むしろ身近な地域情報の流通や、ローカルな人と人とのつながりを
つくっていくのにインターネットを活用できるのではないかと思ったのが、
主事業となる地域情報サイトを立ち上げようと思ったきっかけです。
起業準備ゼロの状態から想いと志だけで起業しましたので、
起業当初はたいへん苦労しましたが、高校時代からの友人や前の会社の後輩等、
様々な同志の力を借りて徐々に会社を軌道に乗せることができました。
社会に役立つ地域情報プラットホームを追究
わが社の事業理念は、創業以来全く変わりません。
愚直なまでに「地域情報プラットホーム」を追究し、一歩ずつ前進してきました。
2000年3月に、「ちょっとがんばれば自転車でまわれちゃう、そんな小さなまちの情報を
お届けします。」をキャッチフレーズに、地域密着エリアマーケティング媒体として
「まいぷれ」を立ち上げました。
以後12年間、地域情報サイト「まいぷれ」を中心に、地域の住民や商店、企業、各種団体、
行政等など様々な人達が参加し、地域のあらゆる情報やネットワークが集まる
「地域情報プラットフォーム」の育成に取り組み続けてきました。
愚直に活動を継続してきた中で、地域の皆様や「まいぷれ」に関係していただいている方々に、
信頼をしていただけるようになってきた自負はあります。
現在は全国で150ほどのエリアで「まいぷれ」を展開しておりますが、3年以内には
日本の主要都市をすべて網羅し、将来的にはアジアを中心にした海外展開の可能性も模索しています。
展開エリアを広げることももちろんですが、各地域の新鮮な地域情報の収集には
更に力を注ぎ、情報配信先もインターネットのサイトだけではなく、テレビやカーナビ、
デジタルサイネージなどのメディアに配信することで、地域情報の流通を促進することを
特に強化しています。
社会人としてプロであれ
これから社会に出る人達に言いたいのは、
何らかの「プロフェッショナルになる」という意識を強く持って欲しいということです。
例えばプロ野球選手が戦力外通告を受けて解雇されるのは、皆当然のように受け止めますね。
しかし企業の社員、加えて新人ではそんなことはありえないと考えていませんか。
プロであろうとする人達は皆、地道に努力し続けています。
わが社は「強みは人材」と言えるほど優秀な人材が揃っており、
彼らに巡り会えたことに感謝していますが、今後はさらなる「プロ集団」にしていきたいと考えています。
仲間とともに事業理念を共有し、新しい事業にも果敢に挑戦していきたいですね。
そのためにも、積極的なチャレンジ精神を持ち、一回や二回の失敗にめげずに、
失敗を糧に変えて前進し続けられる人材が欲しいと思っています。
私の信条は、
「利益がなければ生きられない。理念がなければ生きる価値がない」
理念を胸に、不屈の精神を大切に。