代表取締役 坂本 真也
事業内容 |
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会社HP | http://www.techno-c.co.jp |
生い立ちから就職まで。
長崎県で生まれ、中学から父親の仕事の関係で東京に移り住みました。
高校時代は、とにかく神戸大学へ入りたいと思っていましたが、努力が足りず挫折!
浪人もしましたが、残念ながら入学できず、結局、二次募集で別の大学に入学。
大学では文学青年?を装い、スキーに熱中しつつ、とりあえず教員免許も取得しましたが、
都立高校の教員試験で、またまた挫折!
希望大学も都立高校の教員への道も断たれたときに、どうせ働くなら、
自分が30〜40代といった働き盛りになった頃に一番脚光を浴びてる業界に就職したいと考えました。
というのも、私の父は長崎で造船所に勤めていたのですが、ちょうど東京に移った年の
オイルショックで、造船業界全体が厳しくなりました。そんな状況を目の当たりにして、
社会の状況いかんで、どのような業界でも経済の波に翻弄されることを学んだからです。
そこで、当時やっと注目され始めたコンピューター業界を選びました。
技術職から営業へ、そして独立。
最初の約6年間は技術者として働いていたのですが、米国のシカゴにあるベンチャー企業
が開発した、セキュリティ・パッケージソフトを輸入販売することになり、その営業に抜擢されました。
営業経験ゼロ、英語も話せない、ましてや当時の日本は「水と安全はタダ」といった言葉が
まかり通るほどセキュリティの認識が甘く、本当に売れませんでした。
ただ、今振り返れば、この売れないパッケージソフトが、私の営業力を育ててくれたのかもしれません。
毎日毎日、「なぜ売れない」「どうしたら売れる」「売れるために何が足りない」と考えたものです。
入社して10年目の頃、会社の上司が独立する際に声を掛けられ、転職。
その会社ではソフト開発の営業と、ハードの営業を経験しました。
その後、もう一度会社を変わりましたが、ここが最悪でした。社員は皆、馬車馬のように
働かされ、上層部が私腹を肥やすといった、バブル時代の嫌な部分が目立ち、
「この会社では、私を慕ってくれてる部下を守れない!」、
「こんなところで自分の人生を終わらせたくない!」という思いが、私を独立に向かわせたのです。
「みんなでつくる理想の会社」
知り合いの会社を譲り受け、起業時の私は42歳、社員は6名からのスタートでした。
それまでの苦い経験もあったので、
「自分たちの理想とする会社を、みんなでつくりあげていこう」
「利益は社員に還元できるような会社にしよう」と、心に強く決めていました。
仕事は厳しくていい。でも、どうせキツいなら楽しんでやろう、と。
しかし、現実は本当にキツかったですね。
資本金1000万円が、設立後3ヶ月たってみると3万円になっていました。
「こうやって簡単にお金は減ってしまうんだな」などと実感しました。
その後、軌道に乗せるまでは四苦八苦。何度か痛い目にも遭いました。
創業当時のメンバーも入れ替わり、悩みもしました。現在、約20名で稼動していますが、
今後もそれほど大幅に増やすつもりはありません。
なぜなら、私は社員一人ひとりと、しっかり向き合える会社でいたいからです。
今後も待遇面、教育体制などをさらに充実させ、創業当時の夢の実現に力を注いでいきたいと思っています。
わが社の自慢は「ひと」です。
わが社のミッションのひとつとして、
「ひとをつくる」という姿勢を貫いています。
人それぞれ、もちろん生まれ育ってきた時代や環境で、性格や考え方はまったく違います。
だから、私は社員一人ひとりと3ヶ月に1度は個人面談を行っていますし、
必要であれば、出来るだけ多く、話す機会を持つようにしています。
そのなかで、会社の方向を土台に、個人目標を持たせ、達成するためのサポート方法や、
一緒に築き上げるものは何なのかといったことを話し合います。
また、毎月の定例会や飲み会以外にも、社員旅行やレクリエーションも行い、
コミュニケーションを大切にしています。
「ポータブル・スキル」という言葉があります。
職種や業種に関係なく、ビジネス社会において共通して求められる個人スキルの事で、
大きく分ければ、「ビジネススキル」と「ヒューマンスキル」になります。
一般的に、「ビジネススキル」と「ヒューマンスキル」を兼ね備えた人間は、それほど多くはありません。
だからこそ、社員には、その両方をバランスよく身に付けてもらい、
「うちは‘ひと’で勝負だ」
と、自信を持って言える会社をつくっていきたいですね。
小規模企業のフットワークを生かして。
わが社は、コールセンターシステムや医療カルテ総合管理システム、通販サイトシステムや
携帯向けコンテンツサービスなど、さまざまなソフトウェア、ハードウェアにおけるシステム開発、
提案、販売をおこなっています。
小規模企業ならではのフットワークの軽さがあるので、時々刻々と変化する経済社会の
なかでも、常にあらゆる成長産業と一緒に仕事ができる醍醐味があります。
また、大手企業に入ると何千〜何万分の1の歯車になってしまいがちですが、
われわれは一連の作業を通してさまざまな企業と共に歩み、感謝される喜びを直接
味わうことも生きがいとしています。
さらに、仕事の環境は確実にグローバル化に向かっており、国内のみならず、
中東の外資系企業との取引もしています。
とくに、これからのアジアは、一つの国のような動き方になると思うので、さらに視野を広げる必要があります。
素直であれ、誠実であれ。
結局のところ、私は「ひと」が好きです。
社員一人ひとりを尊重することはもちろん、その家族も同じように大切にしたいと思っています。
「企業に愛され、社員に愛される会社にしたい」
という理念を掲げているのですが、そのためには、結局「ひと」が鍵となってきます。
きちっと、「おはようございます」「お先に失礼します」とあいさつができる事。
素直な気持ちで、「ありがとう」「すみません」がしっかりと言える事。
これらは簡単なようですが、シッカリ言える人は意外に少ないのです。
しかし、とても重要なことです。
また、混沌とした今の社会の中で、「誠実な人間」が求められています。
もちろん言いなりになるのではなく、ダメな事は「NO」と言い、自分の意見をしっかり表現できなくてはなりません。
お客様のためにならない事は、「ダメです」と言えなければ、お客様に対して誠実であるとは言えませんから・・・。
誠実に、堂々と。そんな生き方をめざし、日々努力を重ねていきたいものですね。