代表取締役 太田 雅一

株式会社モデル・ランゲージ・スタジオ (略称:MLS) 代表取締役 太田 雅一

代表取締役 太田 雅一

株式会社モデル・ランゲージ・スタジオ (略称:MLS)
設立 1974年1月
事業内容
  • 英会話教室運営(演劇的指導法)
  • 英語教師研修
  • 学校出張ワークショップ
  • 俳優研修
  • 企業研修
  • 英語劇の製作公演
  • 教材執筆など
会社HP http://mls-co.com/

新しいはおもしろい

英語に興味を持ったのは、中学一年の時です。
小学校のころは特に勉強に対して興味を持っていなかったのですが、
中学校で『新しい教科』として入ってきた英語がとにかく新鮮で面白く、
強烈なインスピレーションを受けましたね。

もうひとつ忘れられないのが、高校時代に電車内で外国人に道を聞かれたこと。
そのとき、かなり混乱したものの、オロオロしながらにも答えられたんです。
これをキッカケにますます英語の魅力を強く感じるようになりました。

英語劇との出会い、そして起業

英語に興味はあったものの、大学は法学部に進学しました。
当時弁護士もののドラマが流行っていて、憧れていたんです。

ところがどっこい、入ってみたらあんまり興味が湧かないんです。
入ってから知ったのですが、法学というのは前例主義で自由が利かず、
法律でガチガチに縛られてしまっています。
また、弁護士はたとえ悪いことをした人でも職として弁護しなければなりません。
私にはそれがどうも合わず、「自分のしたいこととは違うな」と感じたんです。
そして、勉強ではなく当時入っていた英語劇のクラブにのめりこんでいくことになります。

この英語劇のクラブ(Model Production:通称MP)は、
来日したブロードウェイの監督であり、役者だった方(今では、恩師)が、
日本の英語劇の惨状を見て「これではいかん!」と立ち上げた本格的なクラブです。
各大学から集まる、100名ぐらいの団体でした。
ここで英語劇の魅力にすっかり惚れ込みました。
しかし、恩師は外国の方で、私が在籍中に帰国しなければならなくなりました。
そこで一期生の奈良橋陽子さん(現会長)がクラブを引き継ぎ、継続することになりました。
そして私が大学4年のとき、彼女のアシスタントディレクターを務め、
公演が終わるとちょうど大学4年だったので、就職する代わりに、
英語劇の手法を使った英語スクールを彼女と発足させました。
実は恩師には反対されたんですが……私達のパッションの方が上回りました。
これが今の会社の始まりです。

演劇とビジネスの交差点を探して

会社として立ち上げたからには、
今までのように劇だけやっているというわけにはいきません。

そこで、ビジネスとして成り立たせるために
『劇を活用し、体を動かして覚える英会話スクール』を思いつきました。
すると、大人だけでなく子供もやってくるようになったんです。
大人と子供の両方を見ているうちに、あることに気づきました。
大人の場合、仕事の都合などで長続きしないことが多いのですが、
子供は長続きします。
また、大人はお互いに遠慮し合うのに対し、子供は自分を出すことに
抵抗がない。つまり、子供をターゲットにしているほうが経営的に
安定することに気づきました。

10年目ごろに現会長が英語詞を提供しているロックグループ「ゴダイゴ」が
ブームになったことに伴い、スクール生が激増。と思ったら、
今度はブーム終了と共に激減してしまい、結果的に赤字になってしまいました。
「これはまずい」と一念発起。
それまでは私も英語劇を教えていたのですが経営に集中、
またスクールをしばらく子供向けに集中することにしました。

毎年、12月に上演時間が2時間前後の本格的な英語劇を
有料公演(ビッグ・プロダクション)、2月には小中学生だけで
45分くらいの英語劇を無料公演(ミニ・プロダクション)しています。
ぜひ一度ご来場ください。
(右のチラシは2011年12月公演のものです。このような企画を毎年行っています)

『英語劇』をよりオーラルコミュニケーションの英語学習法へ昇華

英語劇の手法でクラスを進めていくと、
新たに様々な問題が浮かび上がってきました。
特に重大だったのがキャストの問題、そして舞台外で使える英語力の問題です。
しばらくは海外から仕入れた脚本を活用して英語劇をしていたのですが、
この方式だとキャストに不公平感が出てしまうのです。
プロの脚本は主役と脇役がハッキリと分かれているので、
台詞が多い人と一言しかない人が出てきてしまう。
また、自分の役の台詞だけを暗記して劇をすると、
「舞台上では流暢な英語を話すのに舞台を降りると流暢さがなくなる」
という事態も起こります。これでは英語教育にならない。
『英語劇をいかに教育的にやるか』が私たちの使命ですから、
このギャップを埋めるためにかなりの試行錯誤を重ねました。

そして、試行錯誤の結果生み出したのが『スーパーステージ』という方法です。
これは劇のせりふを全部理解し、極端に言うとどの役でもできる、
せりふをなるべく均等にする、あるせりふを変えても対応できる、
究極は自分の言葉(英語)で表現できることを求めるものです。
こうすると決まったことをやるのではなく、柔軟に対応することができますし、
生徒たちに冒険心、「間違ってもいいからやろう!」というブレイクスルーを
生み出すことができるんです。
30周年を期にこの『スーパーステージ』を導入し、7年たちますが、
子供はもちろん、大人の生徒さん、保護者の皆様にも好評をいただいています。

英語教師に新しいオーラル・コミュニケーションの指導法を提供

今、弊社ではスーパーステージを学校の先生に英語劇の手法を使った
英語学習メソッドとして提供し始めました。
これは日本の英語教育に弊社の英語劇のメソッドを取り入れ、
日本人の国際化の一端を担いたいという思いを込めています。
日本の英語教育はダメだダメだと散々言われていますが、
私はそうは思いません。先生たちはみんな真剣に取り組んでいます。

しかし『具体的にどうしたらいいか』が分かりません。
また、批判する側はダメ出しをしますが、「じゃあどうしたらいいの?」
という問いには答えないんです。
だからこそ、私たちは『具体的な方法』を提供します。
教科書から脚本を作ったり、スピーチの題材にしたり等、
メソッドを『先生に』教えます。
そして、生徒たちがどんどん英語で表現できる環境を作りたいと
40周年に向けてこの事業により力を入れていきます。

15億分の5億を恐れるな

そもそも、世界の人口70億のうち、英語を使うのは15億人。
そのうちネイティブはたった5億人です。
10億人は「外国語として」英語を使っています。
日本人はすぐ発音や文法を気にしますが、そこに縛られるのではなく、
英語を使って面白い自己紹介をしたり、日本の心や文化を
スピーチできるようになることの方がずっと大切です。
けれどその「伝え方」「話し方」の具体的ノウハウが少ない。
そこに、私たちのミッションがあるんです。

殻を破り、トップに至れ

学生さんには『殻を破れ』と伝えたいです。
安定を求めるのではなく飛躍を目指してほしい。
はちゃめちゃなぐらいでちょうどです。

ただ、現実的には難しいことなので、いったんどこかの会社に入ったのなら、
まずはその部署でトップになることを目指して欲しいですね。
与えられた仕事に関する勉強をみっちりやって、「この件はあの人に聞こう」と
思われるぐらいの実力を身につけてほしいと思います。