代表取締役社長 岡田 充弘

代表取締役社長 岡田 充弘

カナリア株式会社
設立 1980年8月1日
事業内容
  • 次世代エレクトロニクス事業
  • 次世代マーケティング事業
  • 次世代ワークスタイル事業
  • 次世代インベストメント事業
会社HP http://www.canaria-net.co.jp/

働いていく中で「経営者意識」を持つようになっていった

就職活動の時、「これがしたい!!」というものは特にありませんでした。
なので、有名な会社に行けば優秀な人と働けて、きっと得るものも多いだろう、、、
その時は安易にそう思って、とにかく大手ばかりを受けていましたね。
そして新卒として入社したのがNTTでした。

5年間NTTで働いて、「尖った」会社を望む気持ちが強くなり、転職先として、
プライスウォーターハウスクーパースというコンサルティング会社を選択しました。
ここでは、ハイテク業界におけるサプライチェーンマネジメントや組織変革等、
多くの大規模プロジェクトに参画してきました。
日々行う仕事の内容ももちろんのこと、
NTTとは会社の文化もオペレーションも全く違い、非常に刺激的な環境でした。
新卒で入ってきた若い女性が驚くほど優秀だったり、同年代の仲間のレベルが
非常に高かったりと、「こんな世界があるんだ」と思い知らされたりもしました。
転職してからしばらくは、夜中の2時3時くらいまで働いてタクシーで帰るなど、
かなり忙しい時期が続きましたね。

そして、より「専門性」を深めるために、組織・人事戦略のコンサル会社に転職。
ここでは、大手金融機関の再生案件や自動車メーカーの組織・人材変革プロジェクト
など、多数の変革プロジェクトに参画。また、社内のIT活用を推進し、
プロジェクト管理ツールやコミュニケーションポータル等、
多くのビジネスシステムを企画・設計を行ってきました。

私の場合、目的が不明確なままスタートした社会人生活でしたが、
働きだしてから気付くことの方が圧倒的に多く、
3社目のコンサルティング会社で働くころには、
「経営者意識」を持って仕事に取り組むようになっていきました。

数多くの改革によって再生し、新しくスタートしたカナリア株式会社

企業コンサルティングのキャリアを重ねた後、カナリアの前身である
甲南エレクトロニクスにマネジメントディレクターとして参画しました。
同社は、事業再編、ブランド構築、プロセス改革、ナレッジマネジメント、
経理改革、オフィス改革など、短期間に多くの改革を断行し、
創業以来最高の業績を達成。

その中でも一番意識したのが「ブランド構築」でした。
自分たちの存在を定義を明確にすることで、働く人の意識、
そして商品の方向性、企業文化が構築されていきます。
2008年にはカナリア株式会社に社名変更し、代表取締役に就任。
その後もブランド構築は続き、最近では、著書を出版、
またテレビ出演の機会も増えてきています。

著書: 「残業ゼロ!時間と場所に縛られないクラウド仕事術」 明日香出版社
「あなたがいなくても勝手に稼ぐチームを作る」 明日香出版社

私たちは中核となるビジネスを確立させ、そこから派生して生まれるビジネスを
今後幅広く展開していきます。現在の中核事業はメーカー業ですが、
すでにここ1、2年で「インターネット事業」や「人材開発事業」、最近では「投資・再生事業」をスタート。
あとは、その事業を担っていく人材の選定が、今後の課題となっています。

会社を成長させるためには「情熱」だけではなく「情報」の扱い方が重要

「あなたがいなくても勝手に稼ぐチームを作る」

私が一番情熱を傾けていることは「教育」です。

事業を任せる人材の育成は、一般の会社で5年、
コンサル会社で2年ほどと言われています。
しかし、当社では「半年」ほどと考えています。
「早く成長したい」という想いを個々人に持つことも大事なのですが、
それ以上に「環境」が重要だと考えています。
現在働いているメンバーは入社して間もなく、映像制作、WEB制作、
コーディングなど、短い間に経験してもらいますし、なおかつ経理会計が出来る人も。
もちろんお客様対応、営業もやります。
要は、短い期間の間に、一つの事業を動かしていくうえで必要な知識や
経験を学んでいるのです。

ただ、1日24時間という限られた時間の中で、どうやってここまでの仕事を
こなしていくのか。「情熱でどうにか!!」なんてことは言いません。
カナリア株式会社は2008年に商号変更をした、まだ再スタートしたばかり
の会社ではありますが、私が代表に就任してからの2年間で中枢ビジネスを確立させ、
次なる展開を計画している段階です。
だからこそ、これだけの仕事をこなせるようになるには、精神論だけでなく、
まずは情報の扱い方に関する基礎技術をしっかりと覚えることが重要。
大量の情報の中から事実や重要なことを見極めて、
ロジックで整理ができるようになると。

そうやって社員全員が短い時間でより多くの情報を扱えるようになれば、
チームとしてより創造性に満ちた環境を実現することができる。
そうなるための教育に、今一番情熱を傾けていますね。

人が育つ一番の要素は「責任」と「権限」

当社が目指す組織は、ひと昔前の「ピラミッド型」ではなく、「ウェブ型」の組織。
ピラミッド型の場合、若い人が権限を持つまでに時間がかかりますし、
大きな責任を持って仕事をすることがなかなかできません。
多くの社員が責任と権限を持って働ける環境を作るためにも、
中心に中核のビジネスを置き、そこから蜘蛛の巣のように多くのビジネスを派生させていきます。
そうすることで、事業責任者として働けるポジションが多く生まれ、
その事業を担った人は経営者と同様の権限を持ち、そして責任を持つことになります。

若い人に権限を与えて仕事をしてもらうやり方は、
IT業界や人材業界ではトレンドになりつつあると思います。
また、他の業界でも同じように若い人へのチャンスを生み出し、
その連鎖によって新しい市場が生まれ、日本が活気づいてくると私は信じています。

この記事を見て頂いている皆さんも、
早いうちから「責任」と「権限」を持てる仕事を担ってみてはいかがでしょうか。
そして、この記事を見て「自分も事業を担いたい」と感じた方は、
是非当社へご連絡ください。