代表取締役社長 大塚 数人

株式会社Win・Win 代表取締役社長 大塚 数人

代表取締役社長 大塚 数人

株式会社Win・Win
設立 2006年
事業内容
  • ソーシャルメディア・スマートフォン向けシステム事業
  • デジタルコンテンツ事業
  • モバイルマーケティング事業
  • インターネットメディア事業
会社HP http://2win.jp/index.html

大阪のIT系ベンチャーで6年間「修行」。

生まれは京都で育ちはほぼ大阪、大学で京都にまた戻りました。
大学時代に熱中したのはサークル活動。
自分でテニスやアウトドアのサークルを立ち上げたり運営したりして、
幅広い人脈をつくりました。
学生の本分である勉強に関しては、経済学を専攻していたいましたし、
後で絶対活きると思い、簿記2級を取得し経理の仕組みの
基礎を習得しましたので、現在の会社経営にもつながっていますね。

就職活動の際には、ベンチャー企業をメインにまわりました。
サークル活動と同じように、どうせ仕事をするなら
「自分でつくっていく」感覚を味わい、やりがいを感じながら
勝負していきたいという思いを持っていたのです。

そして、大阪のIT系ベンチャー企業に入社。
そこでの日々は、まさに営業の「修行」のようでしたね。
在庫管理や販売管理等の基幹システムを販売する仕事だったのですが、
一日に40〜50件の飛び込み営業をして、その中で1、2件話を
聞いてもらえればよいほうでした。
地味でしたが、「根性」や「情」に熱い大阪で、人や企業との
付き合い方を学び、様々な知識を修得できたのは有意義だったと思います。

結局6年くらい勤め、その会社が東京進出する事になった時期に、
立ち上げメンバーとして私も東京へ出る事にしました。

東京で起業、いざモバイル業界へ。

その頃には私も20代後半になり、修行の20代から行動の30代に展開したい、
自分で会社をつくって挑戦したいという思いを強めていました。
そこで、同じような思いを抱いていた仲間と共同で2003年、
(株)エンターモーションという会社を創業。
当時はモバイル業界が盛り上がり始めた時期で、なかでも勢いのあった
着メロサイトの事業へ参入しました。

同じIT系とはいえ、お堅いイメージの基幹システムを売る仕事だった
私にとって、モバイル・エンターテイメントの世界はまさに畑違い。
横文字が羅列する業界だったので、まずは聞き慣れない用語を
覚えるところからのスタートでした。
最初の約1年は、アルバイトのスタッフと二人で暗中模索しながら
夢中で突き進みました。

その結果、業界全体が伸び盛りのタイミングで参入したという事も功を奏して、
売り上げは右肩上がりに。
3年後には、株式上場の話が株主の中でもなされるようになりました。

上場が目的とするのではなく、目的達成の為の上場でないと
成長の維持はできないという想いが強かったのですが、
株式上場ができるチャンスは多くの人にあるものでもない。
その想いが強い人にやってもらうのが一番と考え、
そのタイミングで出資仲間に代表や副社長の座を任せて、
私はより自由な感覚で、自分の理想とする「win=win」の関係を
築いていける会社を創りたいという思いがありましたから、
新会社を立ち上げる事にしました。

win=winの関係を貫くべく新会社を設立。

2006年、(株)win・winを設立。
まさに社名通り、企業間でお互いの個性、価値観を尊重し、共に考え、
共に勝利を掴んで大きくなっていきたいという思いで会社をつくりました。
まずは、例えばアフィリエイトにしても、どこに掲載されているかが
わかるようにするなど、お互いに同じ物が「見える」よう、
情報をオープンにするというところから始めました。

おもな事業内容は、スマートフォンアプリやソーシャルアプリの開発・販売、
メディアの運営、webシステム制作の開発・販売など。
わが社の強みは、自社でもサイトを運営しているので、これまでの成功や
失敗から学んだノウハウをお客様にフィードバックできるという点です。 

ご要望を盲目的に全て形にすると機能満載になりますが、
ユーザーのニーズに合致していないとその機能は活かされないですし、
せっかく作った機能もやがて使わなくなってしまいます。

「こうしたらお客様は喜びますよ」
「こういう風にしたら失敗したので止めときましょう」
といった実のある情報やアドバイスを、
「win=win」という立場から親身になって提案、提供させていただき、
双方の成功に結び付けていきたいと願っています。

個人個人が、どれだけ相手を思いやれるか。

社内で口酸っぱく言い交わされている言葉は、「相手のために」です。

「相手の事を思って考え、行動できているか?」という事を
常に念頭に置くよう、社員教育にも力を入れています。
お客様のニーズを無理矢理つくったり、お客様の言う事を無視して
こちらの都合やテクニックで仕事を進めていったりしても、
その関係は長続きしません。
それはお客様との関係のみならず、社内でも同じだと考えています。

誰かが楽をしていると、必ずひずみが出てきます。
個人が周りのために動き、社員皆で協力し合える事が重要です。
チームをつくり、リーダーを決定する際にも、どれだけメンバーに
慕われているかといった事も判断基準にしています。

目に見える数字だけではなく、中身を重視していくという考え方なので、
一見伸びは地味に見えますが、長いスパンで見ると有利な点が多くあります。
結果的に息の長い、厳しい状況下にも強い企業であり続けたいですね。

世界と日本を人で結び付けていきたい。

今後、会社が向かうところとしては、日本という枠を超えて、
海外にも拠点を置き、グローバルに事業を展開していきたいと考えています。
日本の企業が「海外に進出したい」と考えた時、
どこに何を頼めばよいかがわからない事が多いようです。
日本企業同士で固まってばかりいると範囲は広がらないので、
現地の人間や企業と関係を築く事が大事。
その一方で、日本企業同士の連携ももちろん不可欠です。

私達は、そんな企業様のお手伝いができる体制をつくるべく、
新興国といわれる国々でのビジネスラインを整え、
人材を教育していきたいと考えています。
そして育った人達が、将来的には日本で一緒に仕事をしたり、
また自国の支店を盛り上げてくれたりと、お互いが協力し合える関係を
築いていければ、というのが理想です。

来年はマレーシアに進出する予定です。
まずはアジアを拠点に、日本と海外を人で結ぶ組織をつくっていきたいですね。
実現するためには、まだまだ会社としての規模を大きくして
いかなければなりませんが、出来る事を少しずつ増やして
着々と行動し達成していきたいと思っています。

思いやりとチャレンジ精神をもつ人間を求む。

私達が求めている人物像は、「相手を思いやる気持ちを持っている人」、
そして「チャレンジする人」。
たとえ失敗しても、起き上がって、
また前向きに頑張る事のできる人が良いですね。
わが社には営業、開発、サイト運営、経理と4つの部門があるのですが、
どこの部署にもやはり「根気」が必要ですから。
また、自分の就職活動を思い起こしてみると、
自分をしっかりアピールできる人間は、どこに行っても強いと思います。

わが社は3年計画で動いています。
初めの3年間は、とにかく会社の柱を立てるために
がむしゃらに突き進んだ時期でした。
次の3年(現在)は、ネットに関するノウハウを溜め込む事に集中しています。
また、マネージャー層を厚くし、管理職を育成する事にも力を注ぎいでいます。

今後は、これまでに培ったノウハウをもとに、国内はもとより海外においても、
各マネージャーがそれぞれの現場で手腕を奮っていってほしいと思います。
まだまだ若い会社なので、若い人達にも活躍してもらう場を、
どんどんつくっていきたいですね。