代表取締役 岡本 雄一郎

設立 1996年12月11日
事業内容
  • セールスプロモーション企画・広告企画制作
  • 各種イベントの企画・制作・演出・運営
  • 販売促進ツールの企画・制作
  • 各種映像制作
  • プレミアム・ノベルティの企画・制作
会社HP http://www.alfad.co.jp/index.html

演劇の世界で過ごした20代

高校生の頃から映画や芝居が好きで、
しょっちゅう観に行っては感動していました。
地元が江古田で、日大芸術学部や武蔵野音大があり、
芸術的な雰囲気があったことも、影響していたかもしれません。
大学に入る頃には芝居に夢中になっていて、
結局は大学を中退して芝居の世界に入りました。

もちろん芝居だけでは食べていけなかったので、
色々と演劇関係のバイトをしましたよ。
中でもお金がよかったのが、台本を書く仕事。
台本といっても、イベントの企画関連のものです。
主に大手広告代理店の子会社などからですが、
今のようにイベント会社は多くなかったので、
結構その仕事が回ってきました。

そうやってバイトをしながら演劇をやって、
ギリギリの生活をしていましたよ。
初めて借りたアパートなんて1.5畳、
広尾で家賃3,000円の木造アパートでした。
ドアを開けたらパタッと寝るという感じです(笑)。
その頃には、就職なんて全く考えず、
27歳になるまで演劇の世界にいました。

イベント会社に就職し、やがて独立へ

バイトでイベントの台本書きなどをやっているうちに、
「これからはイベント業界かな」と感じ始めました。
そろそろきちんと稼がないといけないという気持ちもあり、
27歳の時にイベント会社に就職をしました。

その会社では、自分の演劇活動とバイトの経験が活かせる職場でした。
特に演劇では劇場のイベントなども自分たちで企画から制作、
運営まで行っていたので、照明や音響はもちろん、楽屋口、搬入口等、
事前準備から本番の運営までの流れをイメージすることができ
スムーズに実施する事ができました。

また、演出助手や制作補助のバイト経験も多かったので、
台本の制作や演出を考える事が得意で、クライアントが求めている
イベントを作る事ができました。
そうして夢中になって、仕事に励んでいたら、30歳になる頃には
営業のトップになっていました。

私は34歳で会社を引き継いで独立をしましたが、
それは自ら望んだわけではありません。
どんどん仕事が増えてきた時、当時の社長が引退する事になり、
会社をどう運営していこうと問題になりました。
社長が引退してしまうなら、仕事をお断りしようかとも考えました。
しかし新規の仕事が多かったので、
お断りてしまうと今後、信用をなくしかねません。

それでは、社内で社長にふさわしい人は誰だ?となった時、パッと名指しされたんです。
どうぞ、という感じで(笑)。
結局、年齢も私が一番上だったので仕方ない、と。
それから16年、社長業を続けています。

様々なニーズに応えるプロデュース会社として

当社はプロデュース会社です。
企画から制作、運営までトータルプロデュースを行っていて、
イベントの事務局なども含めて請け負っています。

「イベント」と一括りで称呼してますが、、クライアントの要望等、
人の感性がそれぞれ違うのと同じで、一つ一つの案件が全く異なるものです。
プロデュースをしている上で、クライアントの事だけではなく、
スタッフの個性を知っておかなければなりません。

伝統や格式ある記念式典、商店街のお祭り、企業の展示会、講演会等、
「イベント」と言ってしまえば聞こえは同じですが、内容はとても違います。

例えば、記念式典と商店街のお祭りの話が同時にあり、
スタッフが今二人いたとします。
一人はお祭りが大好きで、商店街や下町の雰囲気等もよく知っています。
もう一人は接客が得意で、接遇マナー教育等も受けたことがあり、
記念式典や企業に対しての社交マナーも身に着けてます。
これらのスタッフをどちらに派遣すれば、
そのイベントを成功させることができるのか、を考えます。

お分かりだと思いますが、
商店街や下町の雰囲気をよく知るスタッフを商店街のお祭り、
たくさんの社交マナーを身に着けた、接客が得意なスタッフを
記念式典の担当にします。
そのような形で、プロデューサーという立場で、
音響、照明、舞台、MC等の演出の部分でも
どの業者やどこのスタッフに依頼するのかも決めていきます。

そのイベントに合ったスタッフィングをするなど、
細かいところまでコーディネートするのもとても重要な仕事です。

また、イベントは「生き物」ですので、どんなに準備を万全にしていても
計画通りに事が進まない事も多く、不測の事態も起こります。
野外で行うイベントが特にそうですが、
天候等に一番左右される仕事だと思いますね。

多種多様な仕事ができるのがイベント会社の楽しさ

仕事が入ってくるパターンは様々です。
当社の仕事を見て新たな依頼が入ったりしますが、
信頼関係を築き上げた企業からの紹介もあります。

仕事において、コミュニケーションやお互いの信頼関係を結べないと
そのイベントに対して、どんなに予算をかけたとしても、
クライアントも出演者もスタッフも
みんなが満足するものって作れないと思うんですよね。
そういった意味で「一体感」というのを実感できる仕事って他にないと思います。

営業に関して言いますと、我々の仕事はモノを売るわけではないのですが、
ジャンルを問わず、今流行しているものを調査したり、日ごろのニュースを見たりと
日常生活の中でできる事をコツコツと行う事です。
どのタイミングでどのような仕事の依頼が来るか予測できないですからね。
大切なのは、常にアンテナを張りながら仕事を探すことです。

当社では、依頼された会社が困っていることがあれば、
イベントコンサルティングとしても相談に乗り、解決したりもしてます。
広告や宣伝をするにあたり、漠然としたイメージしか持っておらず、
それを形にするにはどうしたらいいのか、というような相談もよく受けますよ。
その場合も今まで行ってきたイベントのノウハウや新しい事のチャレンジ等も含めて
その会社が求めているものを引き出していき、打ち合わせを重ねて形にしていきます。
何回も試行錯誤を繰り返し、完成したあかつきには言葉では言い表せない程の
「充実感」「達成感」を感じますね。もちろん、依頼があった会社も満足されますよ!

私は当社を業種でいうなれば、「サービス業」だと思っています。
我々のようなサービス業というのは面白いですよ。
色々な業界・業種を見ることができますから。
大手企業のイベントや商店街等の地域密着型のイベント、
時には山でのイベントもあったりしますね。
各業界の話も聞くことができるので飽きません。

このような業界にいると、
「芸能人に会えて楽しいでしょう」などと言われますが、
どちらかというと、それぞれの業種や業界の方と会う機会が多かったりするので、
その業界で一生懸命にやっている人間と会う方が
ずっと楽しいですね。

自社イベントの立ち上げを目指して

今後は、自分たちの会社で新しいイベントを
立ち上げていきたいと考えています。
そしてそのイベントを、継続させていきたいですね。
これまで手掛けてきているのは、ずっとやってきたものを
継続させている形なので、これからは自分たちで
新しいイベントを立ち上げるのが目標です。

やはりなんだかんだ言っても、長く継続するイベントは
本当に強いんです。
まさに「継続は力なり」だと思います。

若者へのメッセージ

若い人たちには、何でも「徹底的に」やってほしいですね。
徹底的に仕事をして、徹底的に遊んで、
徹底的に美味しいものを食べて、そして徹底的に人を愛します。。。
「欲」をもっと出さないと。
今の若い人は欲が少ないですよね。
その仕事やりたい、この仕事やりたい、こんな仕事やりたい、
そういったイメージを、あまり強く持っていないと感じます。

一見くだらないようなことでもいいんですよ。
一生懸命にやることって、本当に楽しいですから。
時にはハメを外すことも大事なので、
あまり健康志向に走らずに(笑)、夢中になれることを
見つけていってください。