公認会計士 税理士 所長 古田圡 満

古田圡公認会計士・税理士事務所 公認会計士 税理士 所長 古田圡 満

公認会計士 税理士 所長 古田圡 満

古田圡公認会計士・税理士事務所
設立 1983年1月11日
事業内容
  • 公認会計士・税理士事務所
会社HP http://www.kodato.com/

がむしゃらに勉強して掴んだ公認会計士への道

高校が商業高校だったので「卒業後は就職」となった時に
初めて自分は何になりたいのか?と考え始めました。
今でこそ講演会で人前で話すのが好きになりましたが、当時の私は「内気で口下手」
な性格で「不特定多数の人を相手にする営業なんて無理だ!」と考え、国家公務員で
ある税務署職員を目指しました。ところが・・・適性試験の段階で落ちてしまって。
地方公務員の試験は合格したのですが、このまま進むのも気が引けてしまい、
親に頼み込んで一浪後に法政大学に入学しました。

大学入学時には「公認会計士」と明確な目標がありましたから、専門学校にも通って
勉強三昧の日々でした。ところが、学生時代には脇道ほど楽しい誘惑があるもので、
4年生で合格するぞ!と決めていた試験に落ちてしまい目が覚めましたね。
朝7時~夜11時まで大学に通い3回目の試験でようやく合格できました。
試験に落ち続けた日々の中で、ある時、これ以上の負担を掛けるのは忍びないと
手紙を出した時に、親から「カタツムリ 登らば登れ富士の山」どんな小さな歩みでも
富士山を目指しなさい!と返事を貰った時ほど、この親からの叱咤激励に報いたいと
心底思ったことはありませんでした。

仕事とは「相手に喜び」を与えるもの

猛勉強の末に合格し、監査法人に就職をしましたが、実はこの仕事が私には向いて
いないのでは?と感じていました。それは<監査>と言うのは、顧客である
「相手のミスを見つけてナンボ」で指摘だけをする業務が苦痛で仕方なかったんです。

ですから、公認会計士資格取得のために必要な3年間の実務経験を待って退職し、
次は個人の公認会計士事務所を経て、独立起業をしました。私自身も独立し初めて
<公認会計士>という職業に掛けているのは、「人に喜ばれる仕事」への意識では
ないか?と気が付いたんです。会計処理が適切なのは当たり前であって、お客様の
経営に直結する資料作成のフォローであったり、アドバイスをサービスとして提供して
いかなくては不十分なんです。
実は、当社はこのサービスに対してお客様から一切お金をいただいていませんし、
営業活動もしていませんでしたが、口コミでご紹介をいただき利益を伸ばしてきました。

現在の様に経済状況が厳しい時ほど、経営に関する相談は多くなります。
如何にお客様に喜ばれるか?を追求したからこそ、社員130名を抱える企業に
成長できたのだと実感しています。

財務体質の強化は、社員の未来を支えるための備え

お客様の<喜びや幸せ>を追求するのはもちろんですが、私は当社の社員とその家族
の幸せもまた大切だと考えています。社員=人件費=コストと考える企業にはしたくありません。
誰にも必要とされない人生よりも「自分には役目がある」と実感できる人生を送って
もらいたいのです。ですから、65歳定年後も嘱託勤務などで、年齢を重ねても
社会との接点と収入を得られる制度を設けています。

我々の使命は「日本中の中小企業を元気にする」ことです。
昨今、名誉欲や金銭欲を追求や自分第一主義の風潮が強くなっていますが、
仕事はこれだけではダメなんです。人に頼られ感謝される仕事をしてこそ初めて、
そこに収益が生れてくるもの。常に社員に話しているのは「未来のために利益。
利益は社員を守るためのコスト」であるということです。その利益を、きちんと内部蓄積
として財務体質を強化すれば、結果として社員たけでなく、関わる全ての人々の未来を
支えていくことに繋がると私自身も信じています。

ですから、お客様だけでなく社内全体にも、私の役員報酬をはじめ当社の経理情報を
オープンに公開していますし、当社の強みである「月次決算報告作成」にも、
これらの想いが反映されているんです。

今の努力で満足することなかれ!

学生の皆さんにはまず2つのことを、しっかりと認識して欲しいのです。
まず<何のために働くのか?>、そして<働くとは人に感謝されること>です。
そのためには、自身がしている努力に対して自己満足で終わっていないか?
今の努力で本当に人を喜ばせられるのか?をもっと考えて欲しいのです。
仕事の成果の先に感謝があるのだとしたら、自分自身の成長を怠ってはいけません。

就職活動も同じことです。就職氷河期を社会のせいだけにするのではなく、
まずは「私が僕が入社することで、企業の喜びに繋がるのか?」が大事なんです。
こう書いてしまうと、皆さんには重く捉えてしまうかもしれませんが、一方で働くことは、
本当に素晴らしいことであり、早く社会人になることを私はおススメします。

働くことで自分を磨き、学生時代よりも魅力的な人材になり、他者に喜ばれる方が数倍も
価値があり面白い人生になります。自身の適性は変化していきますから、働く中で発見
することもあります。「あなたと知り合えて良かった」と仕事を通じて体験することが、
働くということなんです。

不器用こそ大器晩成のカギ

もし、自分を不器用な性格で要領が悪いと落ち込んでいるならば、
それを成長のチャンスと考えるべきです。何事にも器用な人は、表面的な成長しかできません。
ですが、不器用な人ほど試行錯誤し努力する余白がある、成長できる伸びシロがある、
長期的に見れば良い人生が送れると思うんです。
勉強の同じことで、真剣にした時ほど不得意な部分が見えてくるもので、
その努力が報われる時はきっときます。

挑戦する人を応援していきたい

元来、口下手・内気な私が今では、東京、大阪や名古屋で講演をする「人前で話すことが好き」
な人間になっています。それは、社会に出てから、どうしたら相手に喜ばれるのか?
を追求してきました。当社がお客様の支持を受け、ここまで大きくなったのは、常に
単純明快に相手に伝わった結果だと自負しています。

中小企業、ベンチャー企業は自身の努力次第で、いかようにも面白くできる可能性を
秘めていると信じています。ですから、社員に対して「30代で社長になるように目指し
なさい」と話していますし、そのために必要なチャンスを作り出すことも視野に入れて、
会社を分社化して、意欲ある人材に任せていくことも考えています。
今、59歳ですがこれからやりたいことも沢山ありますし、実現しなければいけない
ビジョンもありますから、日々勉強を怠ることなく挑戦し続けて行きたいですね。