代表取締役 高橋 正典

株式会社バイヤーズスタイル 代表取締役 高橋 正典

代表取締役 高橋 正典

株式会社バイヤーズスタイル
設立 平成20年10月9日
事業内容
  • 住宅・マンション・宅地開発事業
  • アセットマネジメント事業
  • 不動産売買・賃貸及びその仲介並びに管理
会社HP http://buyers-style.jp/


仕事は手段であり、仕事に生きるだけじゃもったいない

元々、起業志向があった訳ではありませんでした。
ですから、働く会社に対しても特別強いこだわりもない。
自分の考えが実現できるゆるがない「軸」さえあれば、企業の規模は関係ないと思っていました。
自分が実現したいことや実現可能なステージがどこであればいいのか?
就職活動中の皆さんも、これを意識した瞬間から、企業探しの意識が変わってくると思います。

私は、仕事は手段であって、それ自体が目的ではないと考えています。
「人生を愉しみ、心豊かに過ごす」この目標のために仕事をするのであって、
極論を言えば、立場が社長であろうがイチ社員であろうが、関係ないんです。
だからと言って、いい加減に仕事を選ぶのではなく、より自分の夢に近い部分が必要
だとも感じているんです。

可愛がってもらえる20代であれ!

私の学生時代は、まさにバブル世代。あの頃30代のサラリーマンの皆さんは、
本当に輝いて見えて魅力的でした。時代の評価に対しては良し悪しがありますが、
ある意味お金があったからこそ、色々な人の活動が活発になり、良い人材との出会いも
沢山あったと思います。

一方で現在は景気悪化など、日本を取り巻く環境が厳しくなると、
人やモノの動きはどうしても停滞してしまいます。
日々のことで精いっぱいの賃金では、明るく未来を語るという訳にもいかないでしょう。
自然と財布の紐も固くなるので、活動も制限され、人との交流も減ってしまう悪循環です。

しかし、お金を持たなくても出会うチャンスはあります。
それは、会社内で意識の高い上司、先輩と出会い、話し、可愛がってもらうことです。
実は、これはとても大事なことで、特に皆さんが入社した20代は「可愛がってもらえる人材」
であることが大切です。仕事だけでなく、自分が興味があるのはこんなことです!とか、
日頃から発信していることで、感度の高い上司や先輩ならば、人やモノとの出会いを引き寄せてくれるはずです。
でも「大手企業にいかないと、そんな人との出会いはない」なんて思いこんではいけません。
むしろ、中小企業やベンチャー企業の社長や経営幹部の方が、常に情報や人脈を広げる
意欲が高いと私は実体験から感じています。

ビジョンのある社長でなくては生き残れない

当社を立ち上げたのは約3年前です。
独立の切っ掛けは「リーマンショック」、皆さんも言葉はご存じだとですよね。
元々役員をしていたのですが、この出来事を契機に社長と不動産業界の今後や業種、
業態の在り方に対しての、微妙なすれ違いがあることに気づいたんです。
それは例えるならば、飛行機の様なものです、最初は行き先が同じ飛行機
に登場したのが、何らかの事情で一旦着陸することになった。
再び離陸するときになって、お互いどのルートを採るのか考えてみたら、
フライト先が違ったという感じです。

不動産業界は、産業としては非常に厳しい業界です。
ですから、きちんとしたビジョンのある社長でなければ生き残れません。
私自身は会社を設立する際に「顧客・エンドユーザー目線で仕事をする」ことを大切にし、
それを実現したい!というビジョンを明確に打ち出しました。

私の想いに共感できる志の高い人は、「この指とまれ」をした瞬間に、
必ず集まるだろうと直感していました。勿論、その直感は間違ってなかったですね。
実は今の営業スタッフたちは、全員不動産業界以外出身です。長いこと、業界にどっぷりで
仕事をしていると、業界的な問題点や新しい発見に気づくことが難しくなります。
しかし、他業種の人ならば、その問題に気づくのも行動を起こすのも早いですから、
意見をはっきりと口にしてくれます。彼らと話していると、私の目指した方向性は
間違っていないと再認識できるんです。

社名「バイヤーズスタイル」に込めた想い

先ほども、きちんとビジョンのある社長でなくては<生き残るのが難しい>業界と
話しましたが、「じゃあ、なんでそんな業界で独立したのか?」と疑問に感じる人もいると思います。

日本の不動産販売において、不動産業者は長いことただの紹介屋でしかありませんでした。
しかし、昨今問題になっている手抜き工事による欠陥住宅などは、購入後に判明する
のが殆どで、購入者は住宅ローンなどを背負って泣き寝入りするしかありません。
私たちは「バイヤーズスタイルから買えば安心」であり、そこに勤める人のフィルター
を通っていれば信頼できる!とお客さんに実感していただくことを、何よりも大事に思っているんです。

例えば、アメリカでは日本と異なり、中古物件には売主、買主の双方の利益のために
働くエージェントが個々に存在します。一方日本では、不動産会社は仲買でしか
ないので、いずれはこの仲介モデルはもはや通じなくなる時代が来るだろうと、
確信しています。買主の立場になり最大限のパフォーマンスをする会社であり、お客様
にとっての最高の代理人でなくては駄目なんです。

不動産業界は、実は国の政策と密接に連動しています。ですから、こうした国の動きに
常に敏感であることや、いざ新しい法律が施行された時に、慌てずきちんと対応できる
様に準備をしていくことも大切なんです

会社の名前ではなく、自分の名前を売る

最近の学生さんを見て「ぶら下がり健康機」だと感じています。
会社の名前にぶら下がることに一生懸命で、自分を売り込むこをしない。
本気で「何かをしたい!」と思ったら、自分から動くものです。つまり極端に言えば、
自分の求める仕事をしたいなら<独立起業>するのが一番早いんです。

最近の就活生は、企業の数字データーから「何かを読み取ろう」と必死になりますが、
そのアプローチ方法は間違っていると断言できます。
それと、業界全体への不勉強である点もきになっています。それは、新卒採用の説明会が、
無料であることに学生が甘えている現状があるからです。自分がお金を払って参加
している意識がないから、不勉強になってしまう。なのに、求めるものは「安定」
の二文字、でもその「安定に対する」答えを誰も持っていないのです。

ですから、私は社員たちには「会社の名前ではなく、自分の名前を売り込め」と話しています。
先日出版した『マイホームは、中古の戸建てを買いなさい!』 も、私の名前を知ってくれた
編集者が声を掛けてくれた縁で実現しました。

ですから、企業に属し仕事自体は企業の一歯車であっても、自分個人をいかに覚えて
もらい仕事を引き寄せるか?その確立を上げられるようにならなくては意味がありません。
そのために必要なのが、人脈です。ただし大事なのは、名刺交換の数ではなく、相手
との関わりの深さと費やした時間に他なりません。売り込んだからには約束守るのは絶対です。