代表取締役社長/代表取締役副社長 久保村 章/佐藤 晋次郎

株式会社インタレスティング 代表取締役社長/代表取締役副社長 久保村 章/佐藤 晋次郎

代表取締役社長/代表取締役副社長 久保村 章/佐藤 晋次郎

株式会社インタレスティング 代表取締役社長/代表取締役副社長 久保村 章/佐藤 晋次郎
設立 2009年5月29日
事業内容
  • インターネット広告事業
  • 開発事業(スマートフォン向けのアプリ受託開発)
  • 自社コンテンツサービス
会社HP http://www.interesting.co.jp/

学生時代のこと

久保村社長と佐藤副社長は大学時代からの友達どうし。
2人が知り合ったのはアルバイト先。
ある日、将来について語り合っていた時のこと。
お互いに起業をしてみたいと思っていることを知り、
それならいつか一緒にやろうという約束をした。
2人はどんな学生時代を過ごしたのだろうか?

久保村社長:高校は進学校じゃなかったので、
ほとんどの友達は卒業すると就職していました。
学歴によって就職先が決まるという雰囲気だったことから大学に行きたくなり、
高校3年生になってから勉強をしはじめ、
何とか大学に入学することができました。
この頃はまだ、社長になりたいとか、
起業したいとかいった展望はなかったです。
ただ、両親が旅館をやっていたので、
「経営」が身近にあったことは確かです。

佐藤副社長:うちは親父が会社を経営していた出版会社が、
失敗してしまい家族離散してしまったんです。
親父と2人暮らししていたんだけど、12、3歳の頃かなあ、
ある日、親父がいなくなってしまって。
その時、親父みたいな失敗をしない経営者になりたいと思いました。
だから、明確な目的を持った学生時代でしたね。
いい大学に入って、いい会社に入り、いい経験を積んで、
最終的には独立したい、という目的を持っていました。

社会人になったのは就職氷河期の真っ最中

久保村社長:自分たちが就職活動をしたのは氷河期で、
会社を選んでいられるような状況ではなかったです。
起業するなら、まず就職して経験を積まなければ何もできないと思って
受かった証券会社に行きました。
証券会社での仕事はむちゃくちゃキツくて、
同期とはしょっちゅう「辞めたい」と言い合うような感じでした。
自分の場合はいつか起業するという目標があったので、
そういう環境でも修行だと思ってがんばれたんだと思います。
そのおかげで、営業成績トップにもなりましたし。

佐藤副社長:僕はITにかかわる分野に興味があったので、
最初からIT業界でした。IT会社に入って、絶対に1位を取ってやろうと。
負けず嫌いなんですよね。2位じゃ納得できない。
がむしゃらに頑張って、1年目で営業の年間MVP賞を取りました。
頑張りすぎて体調をくずしちゃったんですが。(笑)

転職を経験

久保村社長:証券会社では2年勤めましたが、
違う業界で違うことをやりたくなって
スカパーJSATの子会社であるジャパンケーブルキャストに転職しました。
多チャンネルを全国のケーブルTV会社に展開するという新規事業があり、
立ち上げメンバーとして入社したんです。
自分がやりたいと思っていた起業とマッチしているし、
まったく知らない放送業界だから面白いと思って。
事業立ち上げはゼロからのスタートでした。
親会社の資本を使いながら顧客を探す日々で、
会社のシステムもできあがってないし、
配信する番組が決まっていない曖昧な状態で相手と
話をしなければいけないこともあり苦労しました。

佐藤副社長:IT広告会社の株式会社セプテーニの営業で
一年目でMVPを取った後も、営業は何たるかを学ぶべきことはたくさんあって、
ひととおり会社の大枠が見えてきたのは入社してから4年位たってからでした。
病気で休職する事もありましたが、その頃には自信もついていて、
違った環境でどこまで自分の力が通用するか試してみたくなって。
それで、様々なIT広告分野を渡り歩き、日々、勉強、努力を惜しまなかったです。

インタレスティングの起業

久保村社長:法人化したのは2009年なんですが、
2001年にはインタレスティングという名前でウェブサイトを作ったりしていました。
2004年にはマンションの一室を借りて、
佐藤と2人で週末起業のような形で広告代理業とウェブ制作をスタートしたんです。
2人とも営業をやってたし、ウェブ制作なんて全然知らなかった。
でも起業するためには必要だったから、必死で勉強しました。

佐藤副社長:記念すべき最初のホームページは制作の疎い僕が作ったんですよ。
広告代理業とウェブ制作をやっていく中で、
なんか他にも面白いことをやりたいって思ったんです。
ちょうどその頃iPhoneが発売されて、
アイデアを出してほしいということで前の会社で支給されてたんですが、
使っていくうちに「これは面白い!自分たちでアプリ作れるんじゃね?」って。
大それた計画があったわけじゃないんですよ。

久保村社長:ある日、
「キャバクラで女の子と仲良くなるにはどんなアプリがあればいいんだろう?」
って話になったんです。「なかなかないよね」「じゃあ作っちゃおうか?
」と。こんなふうにしてできたアプリが予想外の反響で、
TVでも5番組くらいに取り上げられました。

佐藤副社長:不純な動機から始まったアプリだったのに、
純粋な愛を求める婚カツにも使えるという話になって18万ダウンロードですからね(笑)
これだけメジャーになるとは思ってもいなかったです。

今後の展望

久保村社長:そう、企業理念にもあるように共有。
さかのぼれば、世界や子供と何かを共有するという考えを持ったのは
大学時代なんですけどね。
佐藤は孤児院に入ってたことがあるんだけれども、
どんな環境であれ子供が夢を持てない時代であってはいけないと思う。
自分たちのやってることを通して、
夢のある時代づくりに少しでも何かできればいいと思う。

佐藤副社長:広告代理業とウェブ制作に加えて、
今後は自社サービスに力を入れてやっていきたいと考えています。
アプリに限らず、まだ世にない面白いもの、
インタレスティングなものを生みだしていきたいと思っています。
例えば、街だったり牧場だったりを作っていくアプリがありますが、
作り上げて誰かと何かを共有できるとか、
その先にユーザーに役立つ何かがあるともっと面白いと思うんです。
今の世の中、おもしろくないですからね・・・

社風と求める人材

久保村社長:現在、外注さんを含めて社員は8名です。
もちろん、将来的には会社を大きくしていきたいと思っていますが、
現状は組織というほどの規模ではないので、
お互いの間に距離を作りたくないなって思っています。
いいアイデアが浮かんだらすぐに提案できるような、
自由でのびのびと仕事をすることのできる環境を作るのが
自分たちの役目だと思っています。
求める人材としては、うちはまだ人が少ないので、
プログラミングもウェブ制作もできる、
というように1人で色々なことができるとありがたいですね。
でも、そういう能力よりも人柄の方が大事だと思っています。
それから好奇心旺盛なこと。
好奇心が旺盛ということは知識欲が強いということで、
勉強家だと言えるんです。そういう人は伸びるのが早いです。
文系・理系にはこだわりません。

学生へのメッセージ

久保村社長:面接は仲良くなりにいくつもりでいけばいいと思います。
受け答えに失敗するのが心配かもしれませんが、
失敗することは社会人になってからもよくあることです。
むしろ失敗した時にこそ人柄というのは見えるものなので、
失敗をきっかけに相手と仲良くなるくらいのつもりで頑張ってください。
笑顔が大事です。

佐藤副社長:僕らの頃も就職が大変だったけど、今はもっと厳しい。
エントリーシートやらスキルシートやら一生懸命書いたのに
落とされるということがきっとあると思います。
でも、ありのままをぶつけてダメなら、
それは自分には合わない会社だっただけなので落ち込む必要なんて全然ありません。
会社があなたを選ぶんじゃありません、あなたが会社を選ぶんです。
「自分のありのまま」これが大事だと思います。