代表取締役社長 桑原 康浩

株式会社ファーストステップ 代表取締役社長 桑原 康浩

代表取締役社長 桑原 康浩

株式会社ファーストステップ
設立 2004年6月9日
事業内容
  • コンピュータソフトの開発・保守
  • ソフトウェア・ハードウェア製品の販売
  • 業務システムの企画・提案・製作・販売
  • WEBコンテンツの企画・製作
  • コンピュータシステムの運用管理
会社HP http://www.first-step.co.jp/

「やんちゃ」な高校生活と「便利屋」なサラリーマン生活

進学か就職かという高校3年の頃、特に希望する進路はありませんでした。
しかし、「何もせんのは罷り通らんわ」と親に怒られ、
高校卒業後、父親に勧められたソフトハウスに入社しました。

親の決めた道ゆえに、特別な感情はありませんでしたが、
15年間、サラリーマンを一生懸命やりましたよ。

一生懸命できたのも、高校時代は「やんちゃ」したからだと思っています。
「就職したら遊ぶことはないやろな」と思うと、
「できることを全部やるぞ」と、もうヘトヘトになるくらい
遊びに関しては完全燃焼しました。

だから、就職してからは仕事に没頭することができました。
自称「便利屋」と呼んだほど、上司に言われたとおり仕事をこなし、
「転勤だ」と言われれば「はいわかりました」と二言返事で異動しました。
そのうち、仕事と遊びの境目がなくなってしまったくらいです。

ただ、その間、社長になりたい、起業したいとは一度も思いませんでした。
「寄らば大樹の陰」で、大手企業の同社にそのまま在職するつもりでいました。

自分の思いを乗せたパッケージシステムをつくるために

同社を辞めようと思ったのは、システム開発における自分のポジションに
納得できなくなったからです。
僕らはいわゆる常駐の社員で、
客先にてお客様のシステムを開発する立場にいました。

よく「お産」に例えるのですが、システムを産んでいるのがお客様であり、
手助けするのが助産師である僕らなんです。

「こうした方がが良いんじゃないか」と思っても、産みたい作りたいのはお客様なので
その通りに作らなければ仕事にならない。
それでも納得いかず、在籍していた会社へ、自分のアイデアを提案したのですが、
その思いは届きませんでした。

「絶対自分の考えるシステムの方が良いはず」と確信してましたので、
自分の思いを乗せたパッケージシステムを作るため、同僚含めて6名で起業しました。

やりたいことを求め続けて、気がつくと一社長に

当初の僕は、あくまでシステムをつくりたかっただけなので、
開発以外の業務をやっても、
社長だけはやるつもりはありませんでした。
そのうち、経営方針等に対するすれ違いが起こり、
立ち上げメンバーと枝別れしていきました。

その後、僕は営業部長として大阪に本社のあるシステム開発会社に転職しました。
あえて営業職を希望したのも思惑がありました。
時間とお金があれば自分の思い描くパッケージを作る自信はあったものの、
セールスがわからなければパッケージを売ることができないと思ったのです。

後に経営状況の悪化などを受けて、
配属していた東京支社は、子会社化されました。
その時、僕は事実上のトップになっていました。
間もなくして、大阪本社は倒産し、子会社である東京支社は残りました。
それが今の会社、ファーストステップとなり、僕は必然的に社長となったわけです。

だから改めて社長になろうなんて思ったことは一度もないんです。
今でも社員に、「社長になりたかったらいつでも代わるよ」と言っているんですけどね。

揺るぎない目標を実現するために

自らパッケージを作りたいという思いは、今でもぶれていません。

作る力は十分に持っていると確信しています。
あとは売る手段。社員の安定を考えつつ、予算をどのように組んでいくか、
それが課題となっています。
今は2つの主軸を動かしており、近々のリリースも考えています。

また、目標のひとつとして社員を50人に増員したいです。
単純にキリの良い人数だからではありません。
今の当社はSESで稼働していますが、安定稼働の下でパッケージ開発を行うには、
50人は必要なのです。

もう一つの目標として、事業主軸をパッケージにすること。
現在は99%SESで、パッケージ開発1%の割合ですが、
ゆくゆくは現在のSESでの売り上げをキープしつつ、
その割合を逆転したいと考えています。

「やりたいことは全部やれ」

間接的ですが、聞こえる声として「自分のやりたいことがわからない」人が多くて
フリーランス、いわゆるニートになる人がいるようですが、
学校を卒業する時点で、「これがやりたい!」とわかっている人なんて
ごくわずかじゃないでしょうか。

とりあえず何かをやっていくうちに、やりたいことが見つかるはず。
だから屁理屈をこねていないで、まず働く。第一歩を踏むことです。
世の中が見えてくればくるほど、きっと自分のやりたいことが見えてくるでしょう。