代表取締役社長 大窪 秀明
設立 | 2003年 |
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事業内容 |
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会社HP | http://www.ad-win.jp/ |
ソフト開発会社に就職するも、過労で倒れ退職
高校時代は、研究に興味があったので物理化学部に入り、
枯れた田んぼを元に戻す実験などに打ち込みました。
将来は理数系の仕事をしようと決めていたので、東京電機大学の応用物理学科に進学。
物理・化学・電気を勉強して、エネルギー関係の仕事をしたいと思っていました。
しかし、大学を卒業する頃は不況で求人が少なく断念。
コンピュータ業界の仕事はたくさんあったので、NECソフトに入社しました。
社員数は数千人で同期入社は170人と、大きな会社でした。
当時は、NECグループとして初めてCADの開発を始めたところで、
20年先行していたIBMに5年で追いつこうとしていたため、仕事はかなりハードでした。
プログラマーから始まり、SEをして、リーダーになり、毎年のようにレベルアップしていきました。
5年目には、プロジェクトのマネジメントやお金の管理まで全部担当。
しかし、激務からくる過労のため、体を壊して休職することに。
半導体メーカー、フリー開発者を経て再びメーカーに転職
当時はNECから直接依頼される仕事が多く、
お客様のところに自分で行って話をする機会はあまりありませんでした。
今度はユーザーサイドの仕事をしてみたいと思い、倒れたのをきっかけに転職することに。
外資系半導体メーカーに入社し、プラントの立ち上げに関わるシステム開発を担当。
生産管理システムを一通り覚えました。
しかし、システム運用系の仕事が多くなってくると、
体調もかなりよくなってきたこともあり、やはり開発の仕事がしたいと思うように。
5年ほどで退職し、今度はフリーランスで開発の仕事をしました。
本来、フリーで仕事をするのは本意ではありませんでしたが、
「自分の実力でどれだけできるか試してみたい」という気持ちもありました。
3年ほど経つと、「やはり自分は個人でやるのは向いていない」と思い、
三菱商事系のシステム会社に入社。
5年ほど勤めた頃、防振ゴムで世界の80~90%のシェアを持つメーカーに紹介されました。
そして、その子会社のシステム会社に転職。
SEや、工場のプラントの経験を活かして販売管理や生産管理を担当しました。
経営企画部の室長まで務め、独立へ
ある時、親会社が上場することになり、その子会社も店頭公開しろという命令が。
そこで、私が事業計画を作ることになりました。
それを作ることによって、経営企画部の室長に就任。
私が作った事業計画を実践することで、社員40名ほどだった会社が70名ほどに成長。
親会社の役職もつき、順調に過ごしていたのですが、会社の上層部と合わず、
5年ほどで退職することに。
そして、ベンチャー支援を行っていた知人に事情を話すと、
「自分で会社を作ったらどうかと」言ってくれたのです。
その方に出資などのバックアップをしてもらい、2003年に株式会社ADWINを設立しました。
その方というのが、弊社の会長です。
SE派遣から自社開発、コンテンツサービスまでできる会社が目標
会社を設立した時の目標は、「業務系と制御系の会社にしていきたい」ということ。
将来のデジタル化に対応できるよう、社員の半分は業務関連、
残りの半分は制御に特化した強みを持つ人にしたいと考えていました。
そして、社員数が20数名に増えて体制もでき、そろそろ社内で
自社開発をしていこうと思っていたところに、2008年のリーマンショックが。
片っ端から営業をして、数百社を回りました。
そして、不況下ではSE派遣の依頼が減るので、自社の仕事を持とうと、
ユーザー向けのコンテンツサービスを始めています。
不況下の営業が今に実を結び始めています。
今後は、SES、受託、サービス、製品開発、運用保守サービスをそれぞれ
部門として確立し、5本柱としてやっていきたいと考えています。
そして、社内で人材を育て、SESをしながら自社で受託や開発などの大きな仕事を
経験できるような、新しい形のソフトウェア会社にしていきたいですね。
そのためにはもっと多くの人材が必要です。
新しい人が入らないと、会社の「血」がきれいになりません。
若い人が入れるような体制づくりを進めていきたいです。
諦めずに前進すれば、必ず道は開ける
今、社会は非常に厳しい状況にありますが、
大事なことは「常に諦めない気持ちを持って前に進むこと」。
諦めた瞬間におしまいですから。
どんなに厳しい状況下でも、諦めなければ何らかの道は開けます。
成功者といわれる人も、1回で成功したわけではないでしょう。
「99回失敗しても諦めなかったから、100回目に成功した」ということをよく聞きます。
私は凡人なので、その十倍以上は失敗すると思います。
それでも諦めずに前に進みたいと思っています。
諦めない気持ちが一番大事なのです。