代表取締役  真壁 喜久夫

株式会社CIC 代表取締役  真壁 喜久夫

代表取締役  真壁 喜久夫

株式会社CIC
設立 平成11年4月1日
事業内容
  • スポーツイベント/文化イベント/セールスプロモーション
    等に関する企画・制作・演出及び運営
  • (財)日本スケート連盟協力のアイススケート・
    ファンクラブ「ICE CRYSTAL」の運営
会社HP http://www.cicinc.co.jp/

やり直しがきかないイベントの面白さ

大学4年生の時、卒業制作で映画を作っていました。
主将を務めていたスキー部の活動も忙しかったため、
夏休みまでは就職活動もできず、始めた頃にはすでに志望業種は面接期間。
学部の推薦で放送局を受けたものの、すべて不採用という結果に。
仕方なく就職浪人し、民放のクイズ番組のADのアルバイトをしていました。
下請けの仕事とはいえ、当時はテレビ全盛期。
放送作家の中には、現在も一線で活躍している人がいたりして、
それなりに面白さも感じていました。
しかし、3ヶ月で退職・・・。
採用された理由も、運動部出身だから頑丈でへこたれないだろう、
上下関係も呑み込んでいるだろう、というもので、悔しい思いもありました。

次に始めたのがイベントのアルバイト。
始めに行ったのが、プロスポーツチームのファン感謝イベントの道具を扱ったり、
段取りを決めたりする仕事です。
イベント自体は、選手たちとファンが和気藹々(わきあいあい)と走ったりゲームをしたりと、
至って平和な内容でした。
しかし、このイベントが行われる何か月も前から、入念な打ち合わせがあり、
事細かに台本も決められているのです。
もちろん、そのための作家や演出家もいます。
テレビ番組は撮り直しができますが、イベントはやり直しがきかない。
その緊張感と成功した時の達成感にやりがいを感じました。
そこで知り合った演出家の方に、俺の所で仕事をしないかと誘われ、
本格的にイベントの世界へ飛び込んでいきました。

アルバイトから取締役、そして独立へ

その方の下では、コンサートやスポーツイベント等々の道具整理やセッティング、
進行などの現場仕事をしていました。
金曜の夜に前泊し、土曜の早朝に来る10トントラックを待ち受けてセッティング、
進行し、土日で終了する歌手のコンサートイベント、
日本中の祭りを一同に会した大規模なイベントもやりました。
しかし、台本を渡されてその部分だけこなしていると、台本を書くに至った経緯、
なぜこのイベントを行うのか、なぜこの場所でやるのか、という企画の段階が見えてこない。

そこで、より運営側で働くため、正社員として働ける会社を探していたところ、
前職の社長と出会い、1年半後に社員として働くことになりました。
25〜26歳の頃には台本も書けるようになって、いっぱしの顔をしていました(笑)。
年月を経て取締役、副社長と進み、会社自体も、社長の音楽イベントチームと、
私のスポーツ・その他イベントチームとして仕事をするようになるまでに成長。
やがて社長から独立を打診され、1999年、7名のスタッフで
「株式会社シーアイシー」がスタートしました。

私が情熱を傾けるもの。それは、今までにないコラボレーション。

これまで、数々のスポーツイベントに携わってきました。
テニスやサッカー、ラグビー・・・数えたらキリがありません。
その中でも、私たちがこだわっていきたいのは、自社が主催するイベント。
それも、今までにはなかったような内容のイベントを創り出していきたいのです。

そこで、目を付けたのがフィギュアスケート。
実は、当社は長年フィギュアスケートに携わっており、
これまで、荒川静香さん、浅田真央選手、高橋大輔選手など、
現在トップアスリートとして活躍しているメンバーにも出演して頂いたこともあり、
これをキッカケに自主興行をやり始めたのです。
荒川静香さんが金メダルを獲得したトリノオリンピック以降、
フィギュアスケートへの注目が高まっています。
ただ、「選手をどのように良く見せようか」と言う演出内容に目が向いてる傾向があり、
私はお客様にとって何が一番魅力的に感じ、どうすれば驚きや感動を与えられるのかを考えました。
そこで生まれたのが、スケーターとボーカリストとの競演ショー。
実際に、ボーカリストには、ゴスペラーズ、モンキーマジック、倉木麻衣など、
第一線で活躍している方にご出演頂きました。
すべてがライブだからこそ生まれる、スケーターとボーカリストの緊張感が
お客様に今までにない感動を生み、その感動が出演者に伝わる。
そして、1公演目より2公演目、2公演目より3公演目と、
より魅力的な演出へと変化していくのです。
このイベントを行ったとき、「私たちがやりたいのはコレだ」と確信をしました。

これからは、アイススケートイベントを軸に、より多くの感動を生み出せるような、
そんなエンターテイメントを世の中に創り出していきます。
それこそが、今私たちが情熱を傾けていることです。