代表取締役 野村 尚宏

NAOサロンドットコム 代表取締役 野村 尚宏

代表取締役 野村 尚宏

NAOサロンドットコム
設立 2009年1月
事業内容
  • サロン事業
  • こんにゃく事業
  • エージェンシー事業
会社HP http://nao-bijin.minim.ne.jp/

大学と美容学校のダブルスクールで、経営と技術を勉強

私の両親は床屋から始め、フライチャイズ展開している美容室、
サムソンビューティーチェーンの創設者として、サロン経営をしていました。
そういった環境の中、お客様商売を身近に体験しながら育ちました。

しかし、最初から美容の仕事をしたいと思っていたわけではなく、
技術職に興味があったので、将来は手に職をつけて自分で商売をしたいと思っていました。

技術を身につけると同時に経営者になりたいという野望もあったことから、
大学では商学部に入りました。

美容師になることを正式に決めたのは、大学2年生の時。
4年生になると同時に、美容学校に入学してダブルスクールの生活になりました。
普通なら就職活動をする時期に、美容学校を卒業し、美容学校の
国家資格を取って、美容室に就職を決めていました。

卒業後は、原宿の美容室に入社。
当時、非常に人気のあったサロンで、200人近く面接を受けた
応募者の中から7人だけ採用されたうちの一人です。

兄と共に家業を継ぎ、次々と人気サロンをプロデュース

もともと、別の会社で勉強してから、ゆくゆくは家業を継ごうと思っていたので、
4年ほどで退職してサムソンに入りました。

そして、一般企業でマーケティングや経営を学んだ兄と共に家業を継ぎました。
兄は経営を担い、私は技術部門のトップとして、
一緒に新しいサロンをプロデュースしてブランドを築いてきました。

27歳の時に、名古屋で「22歳以上お断り」という新しいコンセプトのサロンを開業。
13坪で4席とこぢんまりしていましたが、爆発的な人気を呼び、ティーンエイジャーが
「一度は行きたい」という人気サロンにまで発展し、1ヶ月で300人の予約で埋まりました。

その後34歳の時、100坪・50席ほどの大型店を作り、1ヵ月で4000人くらいのお客様が
来店、35歳で東京に戻り、古巣の南青山で5席ほどのサロンを3店舗展開しました。

日本の美容技術を世界に広げるため、ニューヨークへ

そのうち、日本の美容のよさや、自分の持っているスキルを、
日本国内だけでなく世界の人に知ってもらいたいと思うようになってきました。
そこで、38歳で、知り合いもほとんどいないニューヨークへ。
日本中の美容師の夢を、一手に引き受けたような気持で渡ったのです。

ニューヨークにいる間に、家業の延長で大きなサロンを作りました。
これから、日本の美容師が世界に向けて行ったり来たりできる環境を作るための、
発信塔のようなところという意味で、大型店を作ったのです。

人種のるつぼ、ニューヨークで、いろいろな国の美容師と一緒に仕事をし、
サロンオーナーとしてやっていました。

サロンとこんにゃくで、内と外から美を追求

私はもともと、いずれは化粧品やヘアケア用品をオリジナルで制作したいという思いがありました。
それと同時に、日本の伝統を活かした商品を作りたいと思っていました。

ある時、こんにゃくを使って事業展開をしている日本人のお客様と出会いました。
こんにゃくは、食物繊維が豊富でデトックス効果があります。
日本の伝統的な食材と食文化を使って、肥満など、欧米の食の問題改善に取り組んでいたのです。

食文化と美容は関連するもの。
食によって中からきれいにするものと、私たちの本業である、
外からきれいにする技術の2つをタイアップさせて事業展開していきたいと考えました。

そして、2008年に帰国。
2009年にサムソンを辞め、NAO微人研究所株式会社を設立しました。
現在は、サロン事業、こんにゃく事業とともに、美容商品の開発と世界で通用する
人材育成を手がけるエージェンシー事業を展開しています。

美容の仕事で人を感動させ、世界の文化の懸け橋になりたい

現在は設立2期目。
まだまだ自分の理想としているものには1割も達していない段階です。

人をきれいにする美容という仕事を、外からと内からの両方をリンクさせ、
世界に広げていくことを目指しています。

美容の仕事は人を感動させるもの。
そのために、我々に何ができるかを常に考えていきたいです。
そして、そこから生まれる文化の懸け橋をしていくことが、弊社のテーマです。

求めるのは、見えないものに闘志や希望を燃やせる人

私が求める人材は、人が好きな人。
素直な人。
自分の気持ちや意見を正直に言える人。
そして、共同作業ができる人です。

最低限の技術がないと、お客様を喜ばせることはできません。
学ぼうとする素直な気持ちがあれば、技術も向上します。

今、就職活動をしている学生の9割が大企業志向だといわれます。
確かに、安定した生活も大切かもしれません。
しかし、そういった目の前に見えていること執着するのではなく、
見えないものに闘志や希望を燃やす人と一緒に仕事をしたいですね。