代表 小野村 修平

株式会社エスアンドエス 代表 小野村 修平

代表 小野村 修平

株式会社エスアンドエス
設立 2005年
事業内容
  • WEBサイト 企画・制作・管理
  • WEBデザインスクール運営
  • WEBビジネスコンサルティング
会社HP http://www.esandes.co.jp/

同じ大変なら、就活より起業という手もあり。

家族や親戚には、経営者や自営業などが多かったので、
小さい頃から漠然と「自分で稼いで食っていく」というコマンドが根付いていた気がします。
でも、「何が何でも自分で会社をつくる」というほどに考えていたわけではありません。
ただ、就職活動をする際に、同じ労力を使うなら自分で会社を創るほうにかけてみようかな、と。
今考えると、就職活動って大変そう…という若干の怠け心があったのかも知れませんが(笑)。

そんなスタートだったので、資本もコネもなく、
最初の1年〜1年半は給料なんてありませんでした。
経営者として大変な局面にも多々ぶつかりました。
けれども、僕はいつでも頑張れる基準として、中学時代の部活と比べてみるのです。
テニス部だったのですが、それは強烈に厳しいクラブでした。
その頃に比べると、今の苦しみなんてたいした事じゃない。
いくら大変でも、頑張る事でお金がもらえるのだから、すごい。素直に、そう思えるのです。
高校からは野球にもかなり情熱をかけたのですが、厳しいなか、
仲間と共に最後までやり尽くした経験が、今の社会生活を送るうえでも基盤となっていますね。

やろうと思えば、何だってできる。

初めは、いわゆるコンサルタント的な仕事から始まりました。
さまざまなクライアントに対して、どうすれば売れるかを提案させていただくなかで、
お取り寄せグルメのネットショップを企画、制作することに。しばらくは制作会社に外注して、
管理費も払っていたのですが、事務所に雇ったアルバイトのスタッフが理系出身だったので、
「HPを作って更新していけるぐらいの知識、身に付けられない?」と、本を渡したのです。
そうしたら即修得してくれて、僕も教えてもらって、すぐにできるようになりました。
その間、わずか一週間足らず。「じゃあ、HPの制作をメインとしてやっていこうか」
と、会社の指針が定まりました。

そんなこともあって、やろうと思えばたいていのことは
自分でできる、という自負が芽生えましたね。
何十年という年月をかけて作る伝統工芸品でもない限り、
やりたいという強い気持ちがあれば、ほとんどが実現可能です。
これは仕事だけでなく、万事にあてはまることだと思っていて、
自社の内装も、ほぼ自分一人で手掛けたりしますね。

ネットサイト運営に勝負をかけます。

僕は、「HPはドラえもんのポケットだ」と思っています。
不可能なんてない。いろんなツールを使えば、可能性は無限に広がっています。
だから会社として、「打倒リクルート」を掲げています。
いわゆる大手企業より、少人数だからこそ有利な面が必ずあります。
紙や既存の媒体では勝ち目がないかも知れない。

だけど、ネットの世界では、口コミなどがモノをいい、まだまだ勝算の余地があります。
僕は筋金入りの負けず嫌いなのですが、ネットサイトの企画、運営で勝負をかけたいと思っています。
と同時に、スクール事業『エスアンドエスwebカレッジ』の充実にも力を入れています。
Webデザイナー、Webディレクターなどを育成する学校なのですが、
第一線で活躍しているプロばかりを講師に集めて、まさに現場の打ち合わせや
専門用語が飛び交っているなかで学べる環境を整え、徹底した実践主義を追究しています。
幸いな事に卒業後もウチで働きたいと言ってくれる学生が多く、そのまま入社してもらった事例もあります。
現場ですぐに使えるスキルを身に付けて、さまざまな分野で羽ばたいてほしいと願っています。

起業はリアル人生ゲーム。勝負は最後までわかりません。

会社の将来の展望については、理想はありますが、具体的にはあまり考えていません。
というのも、半年後の事もさっぱり読めなかった会社の草創期、
そしてスクール事業まで展開することになった会社の現在を見据えると、
ビジネスは将棋のようなもので、ちょっとしたことで局面がガラッと変わってしまうからです。
わからないことを一生懸命考えるのは、時間の無駄かなと(笑)。
ただ、5年後、10年後、さらには少し変かも知れませんが、
自分の人生における往生際のことを考えると、本当に楽しみです。

そのときまで、エスアンドエスという会社は存在しているのか。
存在していても、もしかしたら今と全然違う形態や職種になっているかも知れません。
まさに「リアル人生ゲーム」のようなもので、想像がつかないから楽しいのです。
今のところは、会社の規模としては、そんなに大きくする気はありません。
ただ、待遇や給料はもちろんですが、何か会社自体に人を引き付ける要素があって、
求人情報を出した途端、「この会社に入りたい!」とたくさんの人が集まってくれるような
魅力的な会社にしたいと考えています。

「ひと暴れしてやる」くらいの気概がほしい。

このサイトを読んでいらっしゃる学生のみなさんのなかには、
起業家をめざしている方も少なくないと思います。
経営者と雇用される側の意識の決定的な違いは、
「会社にかける時間の概念が取っ払われているか」ではないでしょうか。

もちろん早く帰る日があってもいいけれど、
休日出勤や残業などを苦に思っている限り、経営者は無理です。
お金をつくり出す楽しさを知って、じゃあ次は何をしよう?
と考える事のおもしろさを追究していく人間だけが生き残れる世界かも知れません。
だからと言って、僕は自分と同じようなモチベーションを
すべての社員に求めているわけではありません。

「自分が雇われている側だったら?」と考えた時、
「ウチの社員はすごい!」「よく頑張ってくれている」と、つくづく感心します。
なぜフリーランスのままでなく会社にしたかというと、仲間と一緒に働きたいから、
という一言に尽きるので、いろいろな人間がいていいのです。
面接の際には、じっくり話し合い、「この会社で、一緒にやっていきたい」
という双方の思いが一致するかどうかを重視します。
また、弊社は、必ずしも即戦力を求めているわけではありません。
入っていただいてから数ヶ月間は、しっかり育てる環境を用意しています。
そのうえで、4〜5年たって辞めて独立されたとしたら…やはり残念ですが、
それは仕方がないことです。「この会社に入って、ひと暴れしたい」
そんな情熱溢れる人材に、とにかく出会いたいですね。