代表取締役 岡田 和也

株式会社ランディックス 代表取締役 岡田 和也

代表取締役 岡田 和也

株式会社ランディックス
事業内容
  • 不動産売買
  • 不動産売買仲介
  • 不動産賃貸仲介
  • 不動産管理
  • 不動産コンサルティング
会社HP http://www.landix.jp/


小学校の卒業アルバムに書いた夢は 「社長」

社長になりたいと意識しはじめたのは、小学校のときくらいからです。
小学校の卒業アルバムに将来の夢は「社長」と書いたんです。
今、その理由を振り返ると私の父も祖父も会社経営をしていたという
少し特別な環境にあったからだと思います。

 それで社長になりたいと決定的に気持ちが固まったのは、
高校卒業後、2年浪人して希望の学校にうかることができなかった時。
その時、思った事は、今から優秀な学校に行った同級生のやつらに
逆転して勝つためには社長になるしかない、ということ。
だから大学受験失敗してなかったら、今の立場はなかったかもしれないですね。
負けたくないという強い気持ちがあったからこそ、今の自分があると思います。

 それで高校卒業後、すぐに就職することになったんですが、
先輩たちが広告代理店で働いていました。その先輩たちがとても輝いて見えたため、
同じ仕事をしたいという想いを抱き、広告代理店に入りました。
今は不動産業をやっていますが、その時は広告代理店での独立しか考えてなかったんです。

訪れた転機 お客様のダイレクトな喜びを感じるために

広告代理店で働いているときに、平成バブルがはじけました。
景気後退の波の中、広告代理業を営む同業がばたばた倒産していったんです。
そういうのを目の当たりにして、長く続けるんであれば、衣食住に関わる、
生活に密着する仕事で起業するべきだと感じました。それは何かと考えたとき、
父も経営していた不動産が思い当たり、その業界を志すことを決意しました。

 それで不動産で独立するために勉強しなければならないということで
三井のリハウスに入社しました。不動産にもいろいろ種類はありますが、
僕は住宅販売に興味を持っていました。単なるお金儲けではなく、
家族の喜びがダイレクトに得られる、そんな気がしたんですね。
家族のために一生懸命蓄えたお金を家族の幸せのために使うわけですから。
 だから、すごくお客様が真剣ですよね。広告代理店のときはお客様が対企業であり、
使うお金も会社のお金ですので、どうしても真剣度が薄くなってしまいます。
でも住宅は自分が一生懸命蓄えたお金を使うということは本当に真剣度合いが違います。
なので、失敗したときは本当にお叱りを受けたりしました。

 そこで、修行していくなかで、トップセールスマンになりました。
トップセールスマンになると、大手の看板の中でやっていくよりは、もっとダイレクトに
お客様とつながって、自分の力がどれだけか試してみたいと思うようになりました。
根拠のない自信はたっぷりありましたからね(笑)

お客様は看板ではなく、私個人をみてくださっている

そうして会社を退社した後はしばらく父の会社を手伝っていました。
独立志向が強かったので、父親から会社を引き継ぐことは考えていませんでした。
それで、自分の会社を立ち上げ、事業を引き継ぎました。
大手からでてもきちんとやれるか不安もありましたが、
大手の看板の外にでてもきちんとやれることができました。
お客様はちゃんと自分をみてくれているんだなと分かったんです。

当時会社の業績は決して良かったわけではなかったんですが、
ひとつひとつ改善しながらやってきました。
もちろん改善する中で、反発もありました。そういう状況の中で、
企業理念、同じ想いを共有することの大切さをこのときすごく感じましたね。
自分と同じ想いをもった社員と新体制でスタートしましたら、
業績も右肩上がりになっていきましたから。

 また中小企業でしたので、初めは営業から総務経理まで、
何でも自分でやらなければという考えでしたが、それでは会社はおおきくなりませんでした。
会社を大きくさせるためには、明確なビジョンをもち、それを形にしていく
ということをしていかければならなかったのです。
そして、いつもまでも自分が全てやっていてはいけないと決断し、
私自身営業するのをやめました。
はじめは不安もありましたが、これがうまくいったんです。
結果業績があがり、会社を大きくすることにつながりました。

全てはお客様の笑顔のために

不動産は地域密着といわれるんですが、
僕らはそこを深くほることを目的としてきました。
どういうことかと言うと、お客様の満足度をあげることです。
私はよく社員に「日本一の住宅地で圧倒的ナンバーワンをとることは
イコール日本一じゃないか」と言っています。一番日本で喜ばれる会社、
そこに規模は小さくても到達できるじゃないかと思います。

さらに、現在は取り扱い高も200億をこえていますが、
将来的には1000億くらいを目標に目指しています。それを50名ほどの
少数精鋭で行いたいと思っています。だから、必然的に社員の給料も高くなります。
でも省くところは徹底的に省く。例えば広告宣伝費。
顧客満足度を徹底的に上げる戦略ゆえに、クチコミ、リピートでお客様が来てくださるようになったんです。
不動産業で広告宣伝費はけっこうウエイトを占めているのですが、当社はそれを省くことができる。
省いた分は社員に還元して、そうするとモチベーションのアップにつながり、
そのサービスの向上がまたお客様の笑顔、満足度につながります。
今では「それってお客様のためになってる?」みたいな会話が自然と社内で増えていきました。

高い景色を目指そう!

僕が面接で一番求めているのはコミュニケーション能力なんです。
自分の伝えたいことをしっかり伝える能力、相手の言っていることが
きちんと理解できる能力、当たり前のことだけどとても大事なことだと思います。
よく口下手とか人見知りですという方がみえるんですが、これらは勉強、トレーニングで
いくらでも磨けます。だから苦手だと思っている人ほど、トレーニングしてほしい。

 また、学生さんが今見えている景色は本当裾野の方で、登れば登るほど、
違う景色が見えることを知ってもらいたい。
そのコツは自分よりレベルの高い人と交わりなさいということ。
人生で誰と出会うかで、レベルの高い人と会うとどんどん違う景色が見えてきます。

例えば会いたい人に手紙とか書いてみるとかいいですね。
タイミングが会うと接触できる可能性があるんですよ。
僕はこの間ミサワホームの創業者の三澤さんに葉書を書いて実際に会って頂きました。
それでいろいろお話できてお金では買えない経験をしました。このような
先輩や素晴らしい人との接触が今の僕の目線をあげてくれています。
 だからまずは恐れずに会いたい人に会いにいこうぜっていうことですね。

常に時代の流れにアンテナをはろう!

今は時代の流れが早くなっているので、その波をとらえておく
アンテナを常に立てておいてほしいですね。
僕は今トライアスロンに取り組んでいるんですが、
仕事と関係ないことが意外な気づきをうんだり、コミュニケーションを取れたり、
メリットが多い。旅行にいったりするのも視野が広がっていい事です。
不動産業をやっているからといって不動産バカになってたらいけない。
普段やれることで言うと、ご飯食べることひとつとっても
新しい店に入ってみるとかがそれに当たります。
 このように学生さんには、常にアンテナをはりつつ、
高い景色を目指してやっていこうぜって伝えたいですね。