株式会社エスペランサデザインオフィス　代表取締役　杉山 秀彦

設立	2008年　9月25日
事業内容	グラフィックデザインの作成

違う業界への転職を重ねて、色々なデザインのスキルを積む

大学は文系の学部で、就職先としては
マスコミ関係の営業職で内定をもらいました。
しかし、色々と考えているうちに手に職をつけたいという気持ちが勝り
もともと絵が好きな方だった事もあり、デザイン業界への志望に切り替えました。
しかし、いざデザイナーになりたいといっても、その時のレベルで受かるほど簡単
な世界ではありません。
そこで、専門学校に通い、なんとかすべりこめた
ゲーム業界でデザイナーとして働き始めました。
ゲーム業界は常に多忙で大変でしたが、その中で働いたら、その後はたいてい
のことは苦になりませんでしたね（笑）。
その後、建築系のデザイン事務所へ転職。
その後も違うデザイン業界で勉強しながらデザインと社会人のスキルを磨き続きました。

お客様の立場にたって考える

その後に入ったデザイン広告会社で、業務をしておりましたが、
あるキッカケから会社を立ち上げる事になりました。
会社設立は本当に大変で、
「なんとなく」ではできないことだと痛感しました。
現在は3年目ですが、幸いなことに、
仕事に追われている状態です。
これも、クライアントさんのおかげです。
クライアントさんの立場にたって日々仕事に打ち込んでいると、
クライアントさんが別のお客さんを呼んできてくれることがあります。
お客様の立場にたって考え、心を込めて仕事することが当社の基盤であり、
それによって当社は何とか今日まで仕事をさせていただいています。
事業をやっていると、波にのったなと思っても、必ず問題は起きます。
しかし様々なことが起きても、基盤がしっかりしていれば揺るぎません。
私たちは「ありがとうをもらう広告制作」を理念としていますが、
これには様々な要素があります。
「ありがとう」をもらうためにすべきことは、
金額の面かもしれないし、対応や技術的なものかもしれない。
あるいはデザインが良い、レスポンスが早いなど。
これら全ての土台になっているのは
「心がこもっているかどうか」なんです。
マニュアル通りにやっていては、そうはいきません。
いかに相手のことを思って、相手のことを考えて動くことができるか、
これに尽きると思います。

やりたいことを自由にできる会社を目指して

将来的には、WEB系、いわゆるSNSなどを広げていきたいと考えています。
例えばfacebookも、いかにシステムを考えているかなんです。
大事なのはコンセプトであって、デザインではありません。
きれいなサイトで、Flashで、などというのは重要ではなく、
まずはしっかりしたコンセプトを考えることが先です。

こういう自分がやりたい事を、自由にできる会社を作っていきたい。
何年先にそうなるのかは分かりませんが、
本当はそれが一番やりたいことですね。
山あり谷ありなので、簡単には辿り着けないとは思いますが。

大切なのは、失敗すること

ここまでの人生、私はずいぶん遠回りをしています。
大学浪人、就職留年、そして社会人になってからも
色々なことがありました。
しかし私は、失敗したと思ったことは一度もありません。
他の人から見たら、おそらく失敗だらけですが、
私が失敗と捉えていなければ、失敗ではないと思っています。
何事もそうですが、一般的には失敗ということであっても
それを次に生かして現在の自分の糧にしていけばいいのです。
失敗は大いに結構。
色々な人を見ていて思うのは、何故失敗しないんだろうということです。
私も会社に入ったばかりの頃には、たくさん失敗をしました。
それは言われたこと以上のことを、勝手にやろうとしたからだと思います。
しかし、そういう失敗は多い方がいい。
失敗を通して分かっていけばいいのであって、
失敗しない人は、そこで止まってしまいます。
とにかく、どんどん自分からやって失敗して覚えていく。
それが仕事を覚えていく上では重要な事だと思います。

また、自分の中で、自分自身の成長に期限を設ける事も大切じゃないでしょうか。
3ヶ月とか半年といった短期の期限を設けて3ヶ月でこれだけやろう、
半年ではこれくらい、と。
私の場合は、会社に入ったら1年でその会社の仕事は全て覚えようと
いつも思っていました。
すると、半年あるいは3ヶ月で達成すべきラインを、自分の中で計算できる
ようになります。
要は自分の中できちんとレールをひき、自分の進んでいくその道が正しいと信じ、
突き進む事だと思います。

若者へのメッセージ

今は就職難と言われていますが、
打たれ弱い人が増えてきているかなぁという感じは受けます。
夢が漠然としてる人が多いからでしょうか・・・
ビジョンを抱いて、それに突き進む人が少なくなってきている気まします。
もし夢があれば、たいていのことは耐えられますし、
すぐに実現しなくても、何をすべきかを自分で考えると思います。
たとえ夢とは違う仕事でも、今に全力を注ぎ、
将来の夢に生かそうとするのではないでしょうか。

自分の夢が分からない人も多いと思います。
その場合、今の自分のおかれた環境で精一杯生きる事が大切だと思います。
「自分が変われば周りが変わる」
自分が変わっていけば、それを見てくれている
周りの評価も変わっていきます。
そのようにして変わることができた人には、
同じように変わった人たちが集まってくることでしょう。
自分を奮い立たせて夢に向かってがんばると、孤立無援になることもあるかもしれません。
しかし頑張っていれば、必ず同じ夢を抱いた人達が集まってくるので、
自分を信じて前へ進んでほしいと思います。

どんな業界も甘くないことは確かです。
しかし失敗を失敗とは思わずに、負けずに前へ進んでください。
みなさんにはどんな可能性も広がっています。無意識に自分に限界をひかずに
今を一生懸命生きてほしいと思います。