代表取締役 西澤 英樹
設立 | 2007年3月 |
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事業内容 |
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会社HP | http://2plus-alpha.co.jp/ |
洋服に夢中になった学生時代
学生時代は遊ぶことに夢中でしたね。
それ以外には夢中になるものがなくとにかく遊んでいた、そんな感じです。
バイトで服屋はずっとやっていましたが、専門学校は車のデザイン系で、
洋服とは関係のない学校でした。
そこでは車のデザイナーを目指していたんです。
クレイデザイナーといって粘土で6分の1などのモデルをつくって、風洞実験などをする、
そんな職種を目指していたんです。
ところが、自分がすごく不器用であることにその学生時代のときに気づいてしまって(笑)
これは、無理だと思い、やりたくなくなってしまったんですね。
それに洋服の方が自分に合っていると感じはじめたのです。
その頃はちょうどショップ店員ブームで、
ショップ店員でいることがものすごいステータスでした。
一度募集かけると販売員で200名くらい応募がきてしまうくらいでした。
就職氷河期といわれていましたが、アパレルの世界では、就活なんてもうヒトゴトでしたね。
大きな転機
そんな中、趣味のオートバイのレースで大きな怪我をしました。
その影響で会社をくびになってしまいました。
今は治りましたが、当時は怪我の後遺症で、言葉がうまく話せなくなってしまって。
足も悪くしてしまいました。
いらっしゃいませがうまく言えない、立ちっぱなしの仕事もできないという状態でした。
会社をくびになったので、新しい仕事を探そうと、ショップの面接にいっても、
面接もまともにできない。やばいな、仕事がないと焦りましたね。
家賃も滞納してしまって。
そんなときにメーカー系の会社に拾ってもらったんです。
そして、その会社で今のメーカーとしての基礎を教えてもらったんです。
その頃はしんどかったですね。まともにしゃべれないし。
あせればあせるほど話せない。
でも次第に治っていくことを待つしかありませんでした。
営業マンとして奮闘の日々
そのメーカー系の会社では営業をしていました。
アパレルの世界はすごく厳しく、仕事をする中で、普通にひっぱたかれたりもしました。
大人でひっぱたかれるなんて思いませんでした(笑)。
そこで必死に必死にやりました。
でも給料が安くて、時給換算したら、400円なんて結果が出たときがあり、
さすがに背筋が凍りましたよ(笑)
朝九時から終電まで働いて、年内最後の休みは9月21日。
あとは年内休みなしで働いていました。
うちの会社は土曜日も出勤なんです。
また、日曜日は販売応援っていって、店頭で自分のところの商品を売りにいくんです。
それでまた月曜日売れた商品をお店に入れてもらってという感じで働いてました。
僕らの世代は子どもが多く、常に競争力の強い中で育ったため、
少々厳しいことを言われても慣れています。
そのため、このような体質でも働けましたが、
今のゆとり世代の子達は合理的な考え方の人が多いため、
同じ考えだとついてこれないと思います。
根性と合理性、どちらが正しいかは分からないけど、
僕はこのような環境で働いていました。
二度目の転機、そして創業へ
このメーカー系の会社には8年在籍しており、30歳で結婚しました。
しかし、手取りが21万くらいで、これで妻を食わせていけるわけないと思いました。
子どもなんか育てられないよとも思いました。
ちなみに当時の役職は営業部の部長だったんですよ(笑)
そんな状況の中、知り合いに「うちで働かないか?」と誘ってもらいました。
条件が良かったので二つ返事で行ったのですが、
社長と合わず、10ヶ月で人生2度目のクビを経験しました。
その時、起業すれば自分で自由に仕事が出来るのではないかと考えたんです。
当社は2人からスタートしたため、
社名の「2plusalpha」の“2”は2人を表しています。
そこからプラスアルファ大きくしていけたらいい、そんな思いで、会社を始めました。
自分の規模感を見極める
僕は、何かに執着することがありません。
お酒も飲まないし、たばこも吸わないし、
執着しないことが、僕の働き方であり、生き方なんです。
今の若い人みたいに孫さんやユニクロの柳井さんに憧れているわけでもないですし、
なろうとも思っていません。
もちろんお金を稼ぎたいっていう思いもあります。
お金は使い道がないということがないからです。
一千万円あれば、一千万円の使い方がある。だからどこまでも欲しいけど、
やっぱり自分の規模、限界っていうのがあるわけです。
経営の規模でも何百人の会社の経営者になれるとは思っていません。
この自分の規模感を理解するというのは本当に大切です。
仕事をする上で、
自分の限界以上のことをするというのは無謀で無茶なことだと思います。
でも限界以下で仕事をするとこじんまりしてしまいます。
その自分の規模限界のぎりぎりを見極めてやっていくのがいいのだと思います。
これからの会社としての在り方、働くということ
これからの展開を考えると、
社長としての希望は、社員には長く勤めてもらいたいですね。
結婚して、子どもを産んで、育てて、家のローンが組めてと生活がきちんとできる会社。
そんな会社を目指したいです。それが会社としての義務だと思っています。
だから、うちの会社は小さいですが、福利厚生もちゃんとつけるようにしてます。
そして、できれば、もし自分でやりたいという社員がいれば、
独立していってほしいと思います。
僕は独立の苦労を知っているけど、やめとけとは言いたくないんです。
自分のやりたいことで独立していってほしいと背中を押したいですよね。